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道楽、世間批評、いろいろと・・・。

★行政防災無線を活用しよう

jf3tbm2005-10-24

【写真:積極的に行政防災無線を活用している広島県大崎上島町の受信アンテナ(下)とスピーカー(上)】


『こちらはぼ〜さい○○、町役場からおくやみのお知らせをしま〜す・・・』こんな放送を聞いたことはありませんか?。先週末から広島県に出張した帰り道、瀬戸内をめぐる連絡船を乗り継いで広島県大崎上島町を訪問してきました。連絡船を降り立つと左手には地元の物産店(早い話が『おみやげ屋さん』)があり、右手には『鯛の稚魚の餌付け』をしている、とてものどかな町でした。おみやげを物色していると突然町内中に響き渡るスピーカーの声!。そう、この町は行政防災無線を積極的に活用していたのです。瀬戸内の町の大半は急斜面に家が立ち並び、大雨や台風などの悪天候が訪れるとたちまち『危険地域』になるのですね。万が一の事態を常に想定し行政防災無線を『コミュニティ放送』として活用し、住民の意識づけを行っているのでした。瀬戸内の島々を巡りましたが、ほとんどが各家屋にも『受信アンテナと受信機』が設置され、役場からのお知らせを常に聞いていたのでした。<防災無線のしくみはこちら→http://www.town.ginan.gifu.jp/guide/iza/0203.html


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◆これこそコミュニティ放送ではないか!
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行政系の防災無線は通常60メガヘルツ帯を使用し、
受信するだけであれば、アマチュア無線用の50メガ
ヘルツ帯用のアンテナが流用できるんですね。




これは知らない人が多いのではないでしょうか




古くから防災無線を活用している地域は野外のスピー
カーが豪雨の時には家の中では聞こえないことを指摘
して、早くから『屋内型受信機』を設置しています。




行政は景気不景気関係なく住民サービスをやったらどうか?




都市部で全戸に設置するのは難しいかもしれませんが
せめて自治会の役員宅くらいは設置できるでしょう。
あるいは自治会費+行政の助成金でも実現可能ですね。




赤字の3セクコミュニティFMを作る経費に比べたら…




隣近所のコミュニティFMにかけている行政の広報委託
費は67百万円です。(大阪府H市の広報課長談)
この局も開局してすでに10年近くたっていますので




500百万円(5億円)を注ぎ込んでいることになる




5億円もムダ金を使うくらいならば、10年くらいか
けて受信機の全戸配布も可能ではないのか?。全額を
行政が払うのではなく、自治会の積立ての一部や、各
個人からも集めてもいい。




全て行政頼みにせずにみんなで負担しようということ




さらに隣町では、市政50周年記念品と称して、コミ
ュニティFM専用ラジオをばらまいています。ところが
行政や放送局の期待は大きく外れ現実にはほとんど活
用されていないのです。




大手家電メーカーが2社もあるのに・・・




行政防災無線の受信なんて、回路はとても簡単だから
うまく作れば1千円もあればできるのでは・・・?。
ま、今さら既存の放送局を潰すわけにはいきませんか
ら、それはそれで活用の方法を考えるしかありません。




これからコミュニティ放送を考える地域の行政は……




既存の行政防災無線の情報を全戸にくまなく届けるこ
とに予算を計上した方がいい結果が出ると思います。
上手く使えば、紙の無駄遣いになっている『広報紙』
の発行費用も『大幅に削減できる』のですから………


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     ◆防災無線が聞こえる受信機◆
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▼アルインコ
http://www.alinco.co.jp/denshi/04.html

アイコム
http://www.icom.co.jp/products/receiver/index.html

▼バーテックス・スタンダード
http://www.standard-comm.co.jp/amateur_index/vr_150.html




▼ご遠慮なくお問合せくださいね♪
jf3tbm@yahoo.co.jp




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谷口集客技術研究所・谷口肇司(Taniguchi-Tadashi)
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【写真:非常時にはモノや道具に頼るだけではなく落ち着いて使いこなせる精神力が不可欠】


非常時対応食品が出回り対応グッズやキットもたくさん売られています。しかし、ほとんどの商品が『生活文化価値創造』の分野かた大きくかけ離れています。特に非常時対応こそ生活文化価値創造と切り離して考えてはいけないのです。よく考えてみてください。非常食に『カンパン』を挙げる人が多いですが、今や生活の中にカンパンなどはありません。何も考えずに条件反射のように『非常食=カンパン』ということ自体が問題なのです。非常時対策商品のみならず、これからの時代は『生活文化価値創造戦略』をなくして商品計画も販売活動も難しい時代に入っているのです。なぜなら、消費者のライフスタイルが情報時代に対応した『生活文化価値創造的な過ごし方に進化している』からなのです。今や、消費社会の様相はすっかり変わってきたということなのです。


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●生活文化価値創造とは一体なんぞや・・・?
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基盤になる7つの文化を述べます


1)食の文化
2)装いの文化
3)住まいの文化
4)遊びの文化
5)交際の文化
6)防災の文化
7)知の文化


これらそれぞれの価値が考えられると、
同時にそれぞれが影響し合って『生活文化価値』が創造されます。




もちろん人それぞれの価値観もあります




価値観は人それぞれに違い、
受け入れられない場合も当然ながらありますね。




例えば『食』を考えてみましょう




1)料理
2)調理
3)味覚
4)栄養
5)食事の方法
6)マナー




生活文化価値とは、
消費者自身の食・装・遊・交・知の分野から創出された価値なのですね。
従来は育った環境が一番大きく影響しましたが、
昨今の情報社会の進化で、
消費者の価値観が多様化しただけではなく価値の選択能力が、
大きく育ってきたということを念頭に置かなければ、
商品開発も商品化計画もうまくいかない・・・。




取り組み姿勢も大きく変化してかなければ・・・




今後の世の中は『食・装・遊・交・知』に、
『防災』のための価値が加わって『食・装・遊・交・防・知』の6つが、
『今世紀の生活文化価値創造』になると考えます。




災害に関してもグローバル化しています




昨今は災害問題が急浮上していますね。
その感じ自体が注意すべきことでしょう。
誤解してほしくないのは、
非常時対策が『生活に組み込まれなくてはならない時代になった』
のではないということなんですね。




人間社会では常に考慮すべき課題なのです




非常時対策商品を考える前に、
『生活文化価値』を改めて見直していただきたいのです。
そうすれば『何が非常時に本当に役立つのか』が見えてきます。
その上に立って、
非常時対応に関連した商品を考えだしていくことが、
商品化につながるのです。




次は生活者の考え方です




非常食にしても非常時対応ツールにしても、
単に準備をしておくだけではなく、
使い慣れておくことが重要です。
これは日頃の『遊』の分野で取り入れれば、
子供からお年寄りまで楽しく身につけることができるんですね。




さらに『交』の分野に広げてみます




いわゆる他人とのコミュニケーションや地域のコミュニティに拡大すると、
さらに幅広く、それぞれの経験や情報・知識・知恵などが出し合えます。




非常時対応に役立つ方法やスキルが体験できるはずなんですね




こうしたことを『連動』させながら、
『単なる商品』を考えるのではなく、
消費者自身が『扱い慣れるモノやコト』の『価値の連動』を
させていけるような商品計画と取り組んでいくことが重要なのです。




従来の商品計画ではいけない




何度も強調しますが、
プロジェクト手法をしっかりと理解して、
プロジェクト運営のための基本を頭に叩き込んでおくことです。




特に非常時対応商品は・・・




予測のつかない場面や状況下で価値を発揮しなければ意味がありません。
モノや道具に頼るばかりではなく、
それを落ち着いて使える精神力が欠かせないのです。




あなたの家庭ではいかがでしょうか・・・?