「源氏物語の世界」と掛け軸

ここ最近、鑑賞した展示会についてです。
先の散策で触れましたが、「ぎゃらりい思文閣」にて「源氏物語の世界−石山寺の名宝展−」を鑑賞。

今回感じたことは、茶碗・壷・皿のような陶芸品もいいが、襖絵・屏風・掛け軸なかなか捨てがたい魅力があることだ。
源氏物語絵巻は、国宝のものしか知らなかった。でも、この国の絵画のモチーフとして、江戸時代に至るまで書き続けられたことを知って、おおいに勉強になった。
思文閣』は、古美術 掛け軸を展示するだけでなく、掛け軸 販売も手がけている。
ここの「オンラインギャラリー」は、観ているだけで心が落ち着くような掛け軸がある。


【小田海僊 薛霊芸図】

いいなあ、こんな異国文化を感じさせるものも好きだ。19世紀半ばに作られたのだから、鎖国していたとはいえ、外国文化と無関係ではなかったことがわかる。
薛霊芸は、魏の文帝−三国志で有名な曹操の息−が寵愛した美人で、詩にもよく歌われているようだ。
このような掛け軸が似合う部屋で、鉄観音茶でお菓子をつまみながら『三国志演義』でも読みたいものだ。