連休連休また連休

 9/29 (土):結局完全休日。午後3時頃までうだうだ過ごす。人生に例えれば 40 歳までうだうだ過ごしたのと同じか……。『犬神家の一族市川崑監督(1976)観る。★★★★☆
 9/30 (日):職場へ。製膜2回。
 10/1 (月):創立記念日で休み。4週連続3連休! 最近は祝日を月曜にシフトさせる制度ができたり、5月4日がこじつけっぽい名目で祝日になったり、昔に比べるとずいぶん休みに甘くなってるな(もっと昔は振替休日すらなかったし)。ハッピーマンデーとかゴールデンウィークとかいう名称には、休日はすばらしいものだという無条件の前提が見て取れるが、あまり連休が多いのは果たしてハッピーと言えるのだろうか。などと休みながら考えたり。

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■『エビータ』アラン・パーカー監督(1997 米)★★★★☆

 主演がマドンナという点で正直あまり期待せずに観たが、予想以上に物語世界に引き込まれた。田舎の私生児が都会に出て成り上がっていく波瀾万丈のストーリー、実話であることの重み、アルゼンチンの異国情緒と 20 世紀前半の時代のうねりのエネルギーなどが、相乗効果を生んで迫って来た。マドンナのエヴァ・ペロン大統領夫人もハマっていたと言っていい。宮殿のバルコニーから群衆に向かって『アルゼンチンよ泣かないで』を歌うシーンには、どうしても胸を熱くさせられてしまう。

 この作品は全編、台詞がほとんど歌で歌われている。いくらミュージカルとはいえ、こういう形式には拒否反応を示す人も多く、私も観始めてしばらくは辟易していた。しかし狂言回し役の男(アントニオ・バンデラス)が背景から物語の補足まで何でも歌で説明してくれるのは、ある意味便利で、慣れるとむしろ容易に話について行ける。
 また、映画で一般的に使われる「伏線張り」や「小物などに何かを象徴させる」といった物語上の技法が最近少し鼻につくようになってきたのだが、ミュージカルならそういったあざとい技法は使わずとも歌と踊りで全編もたせられるのだと気付いた。というか、歌と踊りが一番あざとい技法だから他の技法が不要なのか。ともあれ素晴らしい音楽と緻密な構成があればこそ成り立った形式なのであろう。