Last Date/Eric Dolphy

私的JAZZ名盤集Vol.2


Last Date

ここ暫く忙しくて「いんたーぷれい8」に行けていないが、この前ハチに行った時、店のAちゃんが「最近マスター、ドルフィーづいてるんですよ」と言っていたのを思い出した。
僕とマスターが、ヨーロッパ遠征時代のコルトレーンにハマリまくった話は以前に書いたが、今回のマスターのドルフィー熱はその時以来のハマリようだそうな。

エリック・ドルフィーは、思えば不思議なミュージシャンだ。その実力からすれば、自身のコンボを率いて活動する事もできたはずなのに、固定的な自己のバンドを持たなかった。1961年のブッカー・リトルとの双頭コンボは、魅力的なバンドとして発展していく可能性を秘めていたが、同年10月にリトルが23歳の若さで急逝してしまう。本当にクリフォード・ブラウン(交通事故/25歳没)にしろ、リー・モーガン(愛人に射殺される/34歳没)にしろ、トランペッターの天才は何故こうも夭折なのか?65歳で他界したマイルスが長生きに思えてしまうくらいだ。
それはさておき、そういう訳でドルフィーは、その後も自己名義の固定的なバンドを持つ事なく、吟遊詩人、あるいはボヘミアンのように様々なバンドを去来した。彼の自由奔放なプレイスタイルと同様に、精神的にも縛り付けられるのが嫌だったのだろうか。

ドルフィーといえば、やはりLAST DATEにおけるバスクラの「Epistrophy」とフルートによる「You Don't Know What Love Is」が頭に浮かぶ。



私的JAZZ名盤集Vol.2


The Complete November 18, 1961 Paris Concerts


コルトレーンとの共演では、1961年の僕の誕生日にパリのOlympia Theatreで録音された「Live In Paris 1961/John Coltrane Quintet Featuring Eric Dolphy」のImpressionsがお気に入り。演奏の凄みは筆舌に尽くしがたいので聴いてもらうしかない。
下はオリジナルLPのジャケット

それでは、Coltrane Quintet featuring Eric DolphyでImpressionsをどうぞ。やっぱこれが最高!!