失踪日記
最近話題の『失踪日記』を買って読んでみた。漫画だから、しかもちょっとひいた目線で描かれてるから、読める話だなと思った。こんなに悲惨な話なのに、読む側をひかせないというのはすごいと思う。この人の漫画は読んだけどないんだけどね。
リニューアルされたドラえもんを見てみた。まずオープニング…なぜにカラオケバージョン?日本国民なら知ってて当然だから?歌がないって画期的だな。そして中身。ていうかドラえもんを見ること自体久しぶりだったからよくわからないんだけど、いつから絵がこんなに変わったんだろう?今回のリニューアルで変わったのかそれとも前から変わってたのかはわからないが。そっちの変化のインパクトが強すぎて、話題の声優のことはあまり気にならなかった。そして話は一体どうなってるんだろう?誰がつくってるのかしら。だって「おざしきつりぼり」だよ。のび太が「それなに?」って聞いたあたりでひっくり返りそうになった。昔の話をリメイクしてるわけ?今ドラえもんを楽しみに見てる子供たちの親は「おざしきつりぼり」の話を知ってると思うぞ。まーいいけどさ。なかなか興味深く拝見させていただきました。

夜中にビデオ録画した「タイガー&ドラゴン」を観た。楽しみにしてたんだよね。前半はちょっとぐだぐだしてたけど、後半は(とくに子虎の落語とオーバーラップさせるあたり)テンポ良くて面白かった。ていうか前半は特番を見てない人のためのサービスっぽかった。欲を言えばもっと笑えるシーン増やして欲しいなー。こないだ雑誌「Cut」の特集が弥次喜多だったんで買って読んだら、このドラマはこれまでのクドカンドラマの中でもクサいドラマになるって書いてあった(ゴールデンドラマ向きってことなんでしょう…木更津も同じ時間帯だったけどね)から、もしかしたらファンにはちょっと物足りない作品になるかもしれないな。でもなんか今後も話がふくらみそうな展開だし、今クール最高に楽しみなドラマ。

まる子だった (集英社文庫)(さくらももこ/集英社文庫)

まる子だった (集英社文庫)
もものかんづめ (集英社文庫)
昨日『百年の誤読』(岡野宏文豊崎由美)を読み返してて急に『もものかんづめ (集英社文庫)』(さくらももこ)を読みたくなって、文庫の最新エッセイとあわせて買ってきた。『ももの〜』は中学のとき友達に貸してもらって読んだだけだったのでもう忘れてるかな…と思ってたのだけど、読み始めたら意外によく覚えてた。辛口のお二人が絶賛するとおり、たしかにこのエッセイはすごい。今読んでもあせることなく、笑わせてくれる。うまいんだよねー。ちびまるこちゃん大ブレイクはだてじゃない。ちゃんと笑わせる技術を持ってる人だ。『まる子だった』のほうはインパクトはないが、漫画の「ちびまるこちゃん」の話をいくつも思い出した。「りぼん」に掲載されてるときリアルタイムで読んでたからなー。久々にまた読みたいかも…。

リセット (ハルキ文庫)(盛田隆二/ハルキ文庫)

リセット (ハルキ文庫)
最近文庫化が続いてますね。来てるな、盛田隆二
帰国子女の16歳・菜々はいじめられるか仲間に入れてもらえるかぎりぎりのラインでパー券をさばくため、ついにブルセラショップにまで出入りするように。母親はアル中の作家でバツイチの編集者と同棲中。中学時代になかよくしてた男の子はストーカーまがいの行動に出て―。<あの事件>前後の二週間、菜々を取り巻く様々な人間たちの視点から描かれる、ぎりぎりアンダーグラウンドな16歳の世界。

九六年六月二十八日、神戸の《少年A》が逮捕された日を中心に、その前後二週間の日本の高校生と、その親の群像を描いた。状況に対して絶望もしきれず、かといって無根拠な希望も持たず、ギリギリの地点でふんばって書いたつもりだ

これは『月刊国語教育』2002年5月号に掲載された著者の言葉を引用した文庫解説からさらに引用したもの。解説の重松清が書いてるとおり、この言葉にいろんなものが集約されてると思う。
上手く説明できないが、すごく面白かった。そしてそのリアルさに胸が痛くなった。