猫を償うに猫をもってせよ

2018-05-20 新刊です このエントリーを含むブックマーク

2018-04-01 新刊です このエントリーを含むブックマーク

2018-02-09 このエントリーを含むブックマーク

http://jarry.sakura.ne.jp/kakuyomu/cat197/#003572

村上春樹氏にノーベル賞を期待するという意味のことを、竹内氏が「編集手帳」に記したことに、クレーム書を、渡辺直己氏、小谷野敦氏、西部邁氏たちと共に、送付したそうである。

 これは大鐘稔彦という人の文章について書かれているのだが、現物は確認していないけれど、私は大鐘という人を知らないし、そういうことはない。たぶん私や渡部直己の文章を添えて送ったということだろう。

(小谷野敦)

2018-01-22 新潮文庫研究 このエントリーを含むブックマーク

 今では文庫版は、夏目漱石なら「なー1」のように分類しているが、新潮文庫や角川文庫は、作家別に番号を振っていた。新潮文庫の1番は川端康成である。だが戦後すぐの創刊当時からこの番号がついていたわけではなく、60年代ころについたのではないかと思う。だからそれ以前に品切れになっていた作家は番号がない。また、新潮文庫は「日本文学・小説」は草色帯、「日本文学・藝術一般」は青色帯としており、「藝術一般」は、詩歌・戯曲・評論が入っていたため、番号はこの分離をとりはらって行われた。海外文学の場合、小説は赤、それ以外は黄であった。

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 その番号だが、誰かがまるごと品切れになると、あとから別の人が入ることがあった。そしてこの番号つけは、「なー1」への移行が1980年ころに始まり、移行措置として「あー6」の下に小さく番号がつけられていた時期をへて、85年でなくなった。以下その番号である。後で別の人に変わった場合は「長与善郎(和辻哲郎)」と示す。

日本の作品

1、川端康成 

2、横光利一

3.石坂洋次郎

4、堀辰雄

5、谷崎潤一郎

6、太宰治

7、小林秀雄

8、火野葦平

9、長与善郎(和辻哲郎)

10、夏目漱石

11、舟橋聖一

12、徳田秋聲

13.久保田万太郎(亀井勝一郎)

14、二葉亭四迷 

15、石川達三

16、樋口一葉

17、丹羽文雄

18、鈴木三重吉

19、深田久弥(三木清)

20、森鴎外 

21、中山義秀

22、石川淳

23、滝井孝作

24、坂口安吾

25、芥川龍之介

26、内田百輭(河盛好蔵)

27、宇野千代

28、菊池寛

29、尾崎士郎

30、志賀直哉

31、阿部知二

32、宮本百合子

33、宇野浩二(高山樗牛)

34.井伏鱒二

35、国木田独歩

36、水上滝太郎(大野晋)

37、織田作之助 

38、里見紝

39、高見順

40、岡本かの子

41、平林たい子

42、有島武郎

43、徳永直

44、北原武夫(野上弥生子)

45、島木健作(中村光夫)

46、坪田譲治

47、武田麟太郎(柳田国男)

48、上林暁(伊藤左千夫)

49、尾崎一雄

50、三島由紀夫

51、椎名麟三

52、田村泰次郎

53、中野重治

54、長塚節

55、島崎藤村

56、泉鏡花

57、武者小路実篤

58、久米正雄

59、倉田百三

60、山本有三

61、林芙美子

62、岸田国士

63、井上靖

64、檀一雄

65、大岡昇平

66、梅崎春生

67、林房雄(加賀乙彦)

68、井上友一郎(辻邦生)

69、永井荷風

70、佐藤春夫

71、正宗白鳥(中村真一郎)

72、芹沢光治良

73、獅子文六

74、尾崎紅葉

75、永井龍男

76、田中英光

77、中島敦

78、高杉一郎(竹山道雄)

79、田山花袋

80、今東光

81、大藪春彦

82、広津和郎(佐多稲子)

83、大佛次郎

84、豊島与志雄(小林多喜二)

85、坂口安吾(田宮虎彦)

86、稲垣足穂

87、堀田善衛

88、伊藤整

89、伊藤永之介(木下順二)

90、中河与一

91、武田泰淳

92、宮沢賢治

93、石川啄木

94、小泉八雲

95、立原正秋

外村繁

96、梶井基次郎

97、小松左京

98、星新一

99、船山馨

葛西善蔵

嘉村磯多

岩野泡鳴

北条民雄

中勘助

きだみのる

100、小川未明

101、浜田広介

102、壺井栄

103、室生犀星

104、山崎豊子

105、下村湖人

106、「赤い鳥」

107、野間宏

108、本庄陸男(江藤淳)

109、松本清張

110、阿川弘之

111、山口瞳

112、野坂昭如

113、倉橋由美子

114、大田洋子(原田康子)

115、福永武彦

116、西口克己(幸田文)

117、吉村昭

118、源氏鶏太

119、石原慎太郎

120、幸田露伴(柴田翔)

121、安部公房

122、小山清(新田次郎)

123、遠藤周作

124、高橋和巳

125、戸川幸夫

126、大江健三郎

127、圓地文子

128、開高健

129、大原富枝

130、安岡章太郎

131、北杜夫

132、有吉佐和子

133、城山三郎

134、山本周五郎

135、三浦哲郎

136、深沢七郎

137、住井すゑ

138、井上光晴

139、庄野潤三

140、芝木好子

141、水上勉

142、菊村到

143、吉行淳之介

144、瀬戸内晴美

145、小島信夫

146、曽野綾子

147、五木寛之

148、黒岩重吾

149、江戸川乱歩

150、柴田錬三郎

151、五味康祐

152、司馬遼太郎

153、子母澤寛

154、吉川英治

155、山手樹一郎

156、池波正太郎

157、海音寺潮五郎

158、林不忘(小林信彦)

159、小川国夫

160、山本道子

161、河野多恵子

162、三浦綾子

163、原民喜

164、島尾敏雄

165、金井美恵子

166、黒沼健

167、山川方夫

168、井上ひさし

169、丸谷才一

170、山崎正和

171、筒井康隆

172、李恢成

173、吉田知子

174、森茉莉

175、田辺聖子

176、渡辺淳一

177、森村誠一

178、深田祐介

179、富田常雄

180、真継伸彦

181、塩野七生

182、つかこうへい

183、高野悦子(二十歳の原点)

184、萩原葉子

185、古井由吉

186、近藤啓太郎

187

188、高橋たか子

189、三木卓

190、池田弥三郎

191、安東次男

192、久保田正文

193、会津八一

194、上田敏

195、北原白秋

196、高村光太郎

197、萩原朔太郎

198、三好達治

199、西脇順三郎

200、堀口大學

201、草野心平(津島佑子)

202、村野四郎

203、伊東静雄

204、伊藤信吉

205

206、吉田精一

207、荻原井泉水

208、俳諧歳時記

209、臼井吉見

210、山本健吉

211、平野謙

212

213、河上徹太郎

214、波多野完治

215、金田一春彦

216、福田恆存

217、吉川幸次郎

218、林健太郎

219、矢野健太郎

220、深田久弥

221、岡部伊都子

222、末広恭雄

223、更科源蔵

224、呉茂一

225、紀田順一郎

226、犬養道子

227、高橋義孝 

228、小澤征爾

229、さだまさし

230、グスタフ・フォス

231、半村良

232、東山魁夷

233、山下洋輔

234、三浦昇

235、沢木耕太郎

236、児玉隆也

237、山藤章二

238、黒岩達介

239、浮谷東次郎

240、藤原審爾

241、平岩弓枝

242、吉田秀和

243、瀬川冬樹

244、梅原猛

245、和田誠

246、矢口純

247、藤沢周平

248、藤原正彦

249、柳田邦男

250、伊佐千尋

251、西山登志雄

252、谷内六郎

253、高橋三千綱

254、吉行理恵

255、阿刀田高

256、鈴木孝夫

257、中川志郎

258、小椋佳

259、梶山季之

260、岩城宏之

261、犬養孝

262、小島直記

263、田部井淳子

264、沖藤典子

265、サトウサンペイ

266、海老沢泰久

267、青島幸男

268、宮脇俊三

269、藤本義一

270、色川武大

271、太田治子

272、諸井三郎

273、加藤登紀子

274、中上健次

275、辻静雄

276、森英恵

277、会田雄次

278、高橋孟

279、鈴木健二

280、津本陽

281、マッド・アマノ

282、井上陽水

283、中島みゆき

284、和久峻三

285、西村京太郎

286、都筑道夫

287、佐野洋

288、帚木蓬生

289、西村寿行

290、山際淳司

291、沢村貞子

292、永井路子

293、宮尾登美子

294、向田邦子

295、塩月弥栄子

296、朝吹登水子

297、玉村豊男

298、朝日新聞

299、竹内宏

300、内橋克人

301、辻嘉一

302、古波蔵保好

303、野原一夫

304、片岡義男

305、小林泰彦

306、矢島稔

307、宮本輝

308、角田房子

309、加瀬英明

310、週刊新潮

311、妹尾河童

312、柴田南雄

313、小沢昭一

314、新潮社

315、佐木隆三

316、やまもと寛斎

317、中村梧郎

318、森田拳次

319、真鍋博

320、岡崎宏司

321、豊田穣

322、近藤唯之

323、青木雨彦

324、長部日出雄

325、滝田ゆう

326、読売国際漫画大賞

327、赤川次郎

328、小泉喜美子

329、笹沢左保

330、高柳芳夫

331、灰谷健次郎

332、陳舜臣

333、高田宏

334、黒柳徹子

335、藤原房子

336、小西章子

337、本条強

338、的川泰宣

339、岸惠子

340、日本経済新聞社

341、津村節子

342、立松和平

343、秋岡芳夫

344、鴨居羊子

345、石橋エータロー

346、塩田丸男

347、木村久爾典

348、讀賣新聞大阪社会部

349

350、山本コウタロー

351、服部公一

352、松山千春

353、桑田佳祐

354、黒井千次

355、辻真先

356、奥野健男

357、松平康隆

358、宇都宮貞子

359、上坂冬子

360、庄野直美

361、ヒサクニヒコ

362、鈴木俊平

363、森須滋郎

364、東海林さだお

365、やまがたひろゆき

366、中冨信夫

367、T&T情報センター

368、山田風太郎

369、佐野山寛太

370、下条由紀子

371、佐藤由美

372、谷山浩子

373、松本隆

374、田辺秀樹

375、青山光二

376、牧野昇

377、邑井操

378、江國滋

379、白洲正子

380、島尾伸三

381、大相撲

382、三好徹

383、大谷羊太郎

384、楢山芙二夫

385、江尻光一

386、バッカス・コレクターズ

387、庭瀬康二

388、澤地久枝

389、猪瀬直樹

390、早瀬圭一

391、松本秀夫

392、安野光雅

393、田辺昇一

394、阿木燿子

395、伊藤政則

396、大町陽一郎

397、樋口隆一

398、西川勢津子

399、原由美子

400、山内美郷

401、筒井広志

402、前野やすし

403、三浦朱門

404、川又千秋

405、連城三紀彦

406、山田智彦

407、三輪和雄

408、杉村光俊

409、大宮信光

410、野田知佑

411、枝川公一

412、山口文憲

413、醍醐麻沙夫

414、出井宏和

415、野田秀樹

416、淀川長治

417、古川薫

418、白石一郎

420、佐藤文隆、海部宣男

421、横田順弥

422、かんべむさし

423、水見稜

424、堀晃

425、森下一仁

426、新井素子

427、赤瀬川原平

428、川又一英

429、諸井薫

430、石井代蔵

431、荒川洋治 

432、松山猛

433、栗本薫

434、田中康夫

435、(鉄道)

436、中村由信

437

438、武田建

439、オフコース

440、平野昭

441、三井徹

442、由井正一

443、夏樹静子

444、鮎川哲也

445、泡坂妻夫

446、竹本健治

447、秋月岩魚

448

449、田島征彦

450、児玉数夫

451

452、内田繁

453、檀晴子

454

455、斎藤義政

456、石井威望

457、金森久雄

458、木村尚三郎

459、如月小春

460、高野悦子(映画)

461、佐藤嘉尚

462、長尾真

463、岡村喬生

464、北方謙三

465、木下恵介

466、佐江衆一

467、渋谷陽一

468、杉村昌雄

469、藤原作弥

470、開高道子

471、吉永春子

472、森田稔

473、田中小実昌

474、常磐新平

475、早乙女勝元

476、山田洋次

477、石上三登志

478、ワールド・フレグランス・コレクション

479、永作達宗

480、市浦潤

481、鈴木義司

482、畑耕一郎

483、市川桂子

484、中村庸夫

485、大竹昭子

486、伊藤桂一

487、小松重男

488、綱淵謙錠

489、叶内拓哉

490、梶尾真治

491、堺屋太一

492、坂東玉三郎

493、杉森久英

494、田原総一郎

495、相倉久人

496、ムーンライダーズ

497、中村誠一

498、丸元淑生

499、三宅幸夫 


海外の作品

1、ヘッセ

2、デュ・モーリア

3、スティーヴンソン

4、マルロー

5、バルザック

6、アベ・プレヴォー

7、ルソー

8、スタンダール

9、デュマ・フィス

10、ドストエフスキー

11、ラクロ

12、シャルドンヌ

13、メーテルリンク

14、モーパッサン

15、ゲーテ

16、アンドレ・モーロワ

17、デフォー

(ツヴァイク)

19、パスカル

20、シェイクスピア

21、スウィフト

22、トーマス・マン

23、コンラッド

24、サン・ピエール(フルトヴェングラー)

(ガルシン)

25、フィッシャー

26、サキ

27、プラトン

28、ポー

29、オールコット

30、ディケンズ

31、サローヤン

32、メルヴィル

33、ショーペンハウアー

34、キェルケゴール

35、ニーチェ

36、ヤスパース

37、ドーデ

38、フロイト

39、ワシントン・アーヴィング

40、ホーソン

41、ヘンリー・ジェイムズ

42、マッカラーズ

43、メリメ

44、ジュール・ヴェルヌ

45、ジッド

46、リンドバーグ夫人

47、ノーマン・メイラー

48、キャサリン・マンスフィールド

49、ソール・ベロー

50、フランソワ・モーリヤック

51、マラマッド

52、ミュッセ

53、フラナリー・オコナー

54、ウィーダ

55、アンデルセン

56、アップダイク

57、サリンジャー

58、シャルル・プリニエ

59、モリエール

60、トルストイ

61、ボールドウィン

62、ジェイムズ・ヒルトン

63、ミルボー(フィツジェラルド)

64、ケッセル

65、チェーホフ

66、シャーウッド・アンダソン

67、ルナール

68、アラン・シリトー

69、ラム

70、ロレンス

71、カフカ

72、O・ヘンリー

73、コンスタン

74、レイチェル・カーソン

75、オードゥー

76、ブラントーム(ガストン・レビュファ

77、ラファイエット夫人

78、シュトルム

79、シュリーマン

80、プーシキン

81、ワイルド

82、ジーン・ウェブスター

83、グリム

84、ルー・ウォーレス

85、フロベール

86、ドライザー

87、ハックスレー

88、ゴールズワージー

90、ヘンリー・ミラー

91、マーガレット・ミッチェル

92、ジョイス

93、ゴーゴリ

94、ラディゲ

95、カポーティ

96、イプセン

97、エミリー・ブロンテ

98、シャーロット・ブロンテ

99、パール・バック

100、ヘミングウェイ

101、スタインベック

102、フォークナー

103、コールドウェル

104、ジェームズ・バリ

105(ローリングス)ナボコフ

106、マーク・トウェイン

107、ヴァージニア・ウルフ

108、ハーディ

109、テネシー・ウィリアムズ

110、グレアム・グリーン

111、ジャック・ロンドン

112、プローティ

113、モンゴメリ

114、カミュ

(シュティフター)

116、ゾラ

117、ボッカチオ(ユゴー

118、サガン

119、ジャン・ジュネ

120、サルトル

(トロワイヤ)

122、サン=テグジュペリ

123、コレット

124、ボーヴォワール

125、レマルク

(ラーゲルレーフ)

127、ショーロホフ

128、ロマン・ロラン

129、プルースト

130、モーム

131、ジェイン・オースティン

132、ソルジェニーツィン

(モンテルラン)

134.コナン・ドイル

135、アガサ・クリスティ

136、クリストファー・ブッシュ

137、エラリー・クイーン

139、E・S・ガードナー

140、モーリス・ルブラン

142、ジェイムズ・ケイン

144、A・トルストイ(クロフツ

145、アーサー・ヘイリー

146、ゴールディング

147、ブローティガン

148、セブロン

149、グレベル

150、ガストン・ルルー

151.ヴァン・ダイン

152、フィルポッツ

153、ハメット

154、ディクスン・カー

155、アンブラー

156、ジュリアン・シモンズ

157、エリカ・ジョング

158、ルシアン・ネイハム

159、リチャード・バック

160、ブラッティ

161、アーチャー

162、コリン・ウィルソン

163、プロンジーニ

164 ラードナー

165、フリーマントル

166、M・H・クラーク

167、トマス・ハリス

168、ポール・ギャリコ

169、ポール・アードマン

(ジャム)

170、クライブ・カッスラー

171、ヴェルレーヌ

172、バイロン

173、ハイネ

174、ボードレール

175、リルケ

176、ランボー

177、アポリネール

178、コクトー

179、サンドバーグ

180、シェリー

(ヘルダーリン)

(老舎)

(ホフマン)

(ブールジェ)

(ロレンス・スターン)

(アナトール・フランス)

181、ジョン・ブルース

182、フランク・マクドナルド

183、スティーヴ・シャガン

184、アーヴィング・ウォーレス

185、チャップリン

186、アシモフ

187、ジョン・ガードナー

188、P・P・リード

189、レスリー=メルヴィル

190、カーキート

191、ブラッドン

192、スティーヴン・L.トンプスン

193、スティーブン・キング

194、コツウィンクル

195、ディモーナ

196、ダグラス・アダムス

197、マリリン・モンロー

198、ジョン・フィッシャー

199、キング夫人

200、マックス・アーリック

201、リテル

202、トレビノ

203、デラコルタ

204、ロバート・ラドラム

205、クィネル

206、レズニック

207、ラニアン

208、ジョージ・ガイブ

210、ワイズマン

212、マイケル・コルダ

213、ラリー・ガーウィン

214、バーネット

215、A.D.フォスター

216、ストリーバー、クネトカ

217、ライラン・ヤング

218、ホールドストック

219、ウィリアム・カッツ

220、デニス・ハミル

221.クラインバウム

222、ピーター・アリス

223、(ノベライズ)

224、アラン・アーノルド

225、ブルック・シールズ

226、ピチェニック

227、チュービン

228、パトリック・ライト

229、リーフェンシュタール

230、ギレン

231、ジョージ・ジョナス

232、ディレイニー、スティーグラー

234、ウェイナー

235、アーサー・クラーク

237、ワイズ

238、バウアー

2018-01-21 凍雲篩雪 このエントリーを含むブックマーク

凍雲篩雪(71)世間というもの

一、伊藤詩織の『Black Box』(文藝春秋)を読んだ。強姦被害者の手記としては、緑河実紗の『心を殺された私 レイプ・トラウマを克服して』(河出書房新社、一九九八)が、犯人の非道と、被害者のPTSDの壮絶さで忘れがたい本になっているが、その後この著者がどうなったか分からず、少しく気になっている。気になっているといえば、『「レズビアンである」ということ』の掛札悠子も気になっている。

 伊藤の記述は詳細で、強姦があったことは明らかだ。一つ疑問だったのは、意識が戻ったのが午前五時ころとしているが、意識を失ったのが何時ころか書いてないことで、もちろん正確には分からないだろうが、だいたい分かるのではないかと思った。

 山口という男の逮捕を止めた中村格にその理由を訊きたいということだが、これは謎のままで終わりそうだ。伊藤は民事訴訟を起こしているが、裁判というのは、真実を追及するものではない。「真実を知りたい」というのは「訴えの利益」にはならないようである。

 おそらく山口という人は、これまでもこの種のことをしてきたのだろう。殺人や強姦というのは、戦争のような特異な状況を除けば、素質のある人間でなければできない。その一方で、一部の動物幻想とは異なり、動物に強姦は多い。そのような動物の素質をそのまま受け継いだ人間(オス)がいるということは単純な事実以上でも以下でもなかろう。

 しかし、伊藤に関して、二十八歳でこのような事件の手記を出して、この後ジャーナリストとしてやっていけるのか、という懸念はある。世間は、「強姦被害者」のレッテルを貼り続けるだろう。がんばってほしい。

二、「蟻の兵隊」というドキュメンタリー映画を観た。二〇〇六年のもので、当時ロングランしたというのだが、全然知らずにいたのはどういうわけだろう。ポツダム宣言受諾後も、日本軍の一部が山西省に残留し、軍閥の閻錫山とともに共産党軍と戦い、中華人民共和国成立とともに抑留され、五年たって解放されて帰国したという事実である。これは軍司令官・澄田らい四郎(中将)の命令によるものだったが、本人らの自発的意思で残ったとされ、戦後補償が受けられなかった。そこで有志が裁判を起こしたのだが、最高裁まで行って敗訴した。

 池谷薫の監督で、その一人・奥村和人という、当時八十三歳の老人の戦いを追っている。澄田は一九四九年に、部下らを残して帰国、本来は戦犯になるはずのところ、罪にも問われず七九年まで生きた。閻錫山は、国民党とともに台湾まで逃れた。奥村らは、閻錫山と澄田の間に密約があったと考える。その密約文書を見たと証言する宮崎舜市(元中佐)は、この時点で九十歳を過ぎて病床にあり、話すこともできない。裁判の結果を報国に来た奥村が話すと、言語にならない音で反応する。娘さんが「分かるんですね」と言う。

 奥村には、十歳くらい若いのではないかと思われる妻がいて二人暮らしだが、妻には戦争で人を殺したことが言えずにいるという。山西省へ再び調査に行って、閻錫山が澄田の帰国に際して書いた手紙を見つけ、「自分だけ逃げようとしたんだ、卑劣だ」と怒り、自分が二十歳のころ、現地人の処刑に立ち会った場所を訪ねる。現地の人々は、日本軍の残虐行為について語る。しかし一人の女性は、あなたは今では悪い人には見えません、と言う。

 裁判所が奥村らの訴えを退けたのは、澄田が命令を下したとすればポツダム宣言違反になるからだ、と奥村は語る。最後に奥村は、靖国神社で開かれている右翼の集会に行く。演説しているのは小野田寛郎で、奥村は小野田に近づいて、「小野田さん、侵略戦争の美化ですか」と言う。小野田はさっと顔色を変えて、「終戦の詔勅を読みなさい!」と怒鳴りつける。

 奥村も小野田も、二〇一一年に死んでいる。「人間の尊厳」などという手垢にまみれた言葉を使いたくなる映画だった。 

三、角界が混乱している。もともと、稀勢の里を横綱にしたのは無理だった。日本人横綱を作りたいという意向が、このような事態を生んだのだとも言える。だが、幕内の半分がモンゴル人というのは、やはりおかしいと感じるのは無理もない。オリンピックのような国際競技で、柔道においてヘーシンクに遅れをとるのとは違う。江戸の大関より地元の十両などと言われるくらい、地元出身力士を応援する、しかも「国技」である。高見山や、曙、小錦など数人のハワイ勢がいたころとは違うのである。それを言って人種差別と言われる筋合いはないだろう。人種差別という批判を恐れるNHKでも「日本人横綱の誕生」という言葉を使っていた。

 日馬富士の貴ノ岩への暴行事件では、いつの間にか、警察へ被害届を出した貴乃花親方への非難が始まっていた。ああ、世間だなあと思う。貴乃花が相撲協会へ届けずに警察へ届を出したのは、協会へ届ければ内々で済まされてしまうからである。

 しかしある時期から、マスコミでも貴乃花叩きが始まった。要するにこれが世間である。貴乃花を見ていると自分を見ているように、私は思う。私はかつて大学に勤めて、酒乱の同僚に恫喝されたことを公表したし、同僚のセクハラを告発した。そういうことは、正義であっても組織ではしてはいけないことなのである。たまたま、スティーヴ・マックイーン主演の、イプセン原作『民衆の敵』をDVDで観た。これは、ジェイムズ・キャグニー主演のギャング映画がこの邦題だったので、イプセンだと思って間違えて観たことがあったが、イプセンの映画化があるとは知らなかった。米国でもちゃんと上映されなかったようで、日本でも公開されなかったらしい。何だか「世間」の圧力で公開されなかったんではないかと勘繰りたくなる。

 私は貴乃花を信じる。

三、姜在彦が死んだ。私は学生のころ、『朝鮮の攘夷と開化』というのを呉智英さんが勧めていたので読んでみたが、呉さんが言いたかったのは、朝鮮の日本帝国主義からの独立運動は儒教にもとづいていた、ということで、呉さんの周囲にいたマルクス主義者にとって、儒教というのは敵だから、彼らにショックを与えるために持ち出したのだろうが、マルクス主義者ではない私には、まあ朝鮮だから儒教だろうな、と思う程度であった。平川祐弘などの世代の右翼も、自分はマルクス主義には染まらなかったと言うのだが、マルクスに染まらないと天皇右翼になるというのは私には理解できない話で、まあこういう昔の人のマルクスを中心に世界が回っているような発想というのは、今後なくなってほしいものである。佐藤優みたいなマルクス主義右翼というのもいることだし。

三、「天皇の政治的利用」という言葉の意味が分からなくなってきた。自身が高齢で引退したいと述べてそれが実現されるのが「政治的利用」なら、昭和天皇の「人間宣言」をそのようにとらえて喧伝するのも「政治的利用」だろうし、それどころか天皇の存在を憲法に記していること自体「政治的利用」ではないか。