2012-05-01 新刊です 
- 作者: 小谷野敦
- 出版社/メーカー: アルファベータ
- 発売日: 2012/01
- メディア: 単行本
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訂正:129-134p「保安」の西暦は「一一八×」となっているが「一一二×」の間違いです。
2012-02-08 盗まれる自動販売機 
一昨日のことだが、郵便局のATMで、「ずる」をしたおばあさんがいた。最寄りの郵便局のATMは一台しかないのだが、脇に三つ椅子があって、そこで順番を待つことになっている。しかるに、頑なに座らないおばあさんがいた。そして脇に立っていたのだが、確か、私の次に座っているおばあさんの次だったはずなのに、私が終るとするりと機械の前に立った。立つことで一人飛ばしたのである。
だいたい、座ることになっているところで立つというのはいかん。電車でも、立ちたいなら立つでいいが、空いている席の前で立っているやつ(たいてい二人組の中年男)はいかん。
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昨日は、いつもゼロマックスを買っている自動販売機へ行ったら、大柄な警官がおじさんから聞き取りをしていた。何でも、自販機の中身が丸ごと盗まれたのだという。中身といっても、缶コーヒーとかだけではなく、機械も盗まれたのだそうだ。さばくルートがあるんだろうなあ。
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櫻田大造の『大学教員 採用・人事のカラクリ』(中公新書ラクレ)を見たら、団塊の世代の大量退職がある、ということが書いてあった。つまり「あきができる」ということである。櫻田は、国立大の定年が63-65、私立大は65-70としており、2012年に1947年生まれが65歳になるから、などと書いている。前にもこういうことを書いた本があったのだが、国立大を定年になってそのまま野に下る、などという竹内信夫先生のような賢人は一握りで、あとはたいてい再就職するから、65歳というのは意味がないのではないか。私立で65歳定年なのは慶應、東海、立教あたりだが、そのまま本当に再就職しない人はあまりいないだろう。私立には、定年のないところさえある。その辺、楽観的な見通しを与えようとしているんじゃないかなあ。
2012-02-06 鬼畜米英 
2012-02-02 大ボケ渡辺京二 
『週刊文春』に、今やわが宿敵となった渡辺京二の著者インタビューが載っていた。なんでも、今度は西洋文学に関する本らしいが、渡辺は、まず『ダルタニャン物語』全十巻を読むといい、と言い、西洋の小説は論理や人物描写がしっかりしている、と言う。ほう。続けて、日本の大長編は、『鬼平犯科帳』も『大菩薩峠』も筋が一貫していない、などと言い出す。おいおい、『鬼平犯科帳』は短編連作だろう。『大菩薩峠』なんて、特殊なものだし、だいたいインチキ日本文化論というのは、『源氏物語』と『雪国』をとりあげて、日本の小説はオープンエンディングだとか恣意的なことを言うものだが、この渡辺のは、あまりにもすぐばれる嘘。だいたい、なんで「ダルタニャン」なのか。普通は、『レ・ミゼラブル』とかだろう。昔は左翼だった渡辺も、今や『正論』にも執筆する保守文化人になり下がって、革命派のユゴーより、王に仕える三銃士を勧めるようになったってことか。しかし、『鬼平犯科帳』が大長編なら、シャーロック・ホームズ全巻も大長編ってことになるよなあ。まああと西洋にも『トリストラム・シャンディ』みたいなのはあるわけで。いやはや、老害極まれりだ。
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「読書人」で武藤康史が、池澤夏樹は福永武彦の著作権を継承していないと言ったので『文藝年鑑』を見てびっくりした、と書いていた。福永は再婚して洗礼を受けたから、著作権は軽井沢のキリスト教会が持っている。
こないだ自費出版の歴史小説を送ると言ってきた慶応卒55歳の男、文筆家の住所なら『文藝年鑑』に出ていると教えたら、「『大阪文藝年鑑』にはたどりついたが『文藝年鑑』にはたどりつかない(悲)」とかいうメールをよこした。頭弱いのか。
(小谷野敦)
- 作者: 大東和重
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 2012/01/20
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2012-02-01 高校でシェイクスピア 
「魔法少女を忘れない」という映画が、「映画芸術」ベストテンに入っていたので観はじめたのだが、冒頭から「?」なシーンで、後のほうもワケわからんものであった。ラノベが原作らしいが、冒頭はいきなり高校の英語(?)の授業で、教師は若くてかわいらしい女性、それがシェイクスピア『十二夜』を教えている。高校でシェイクスピアを英語でやるなんて、ありえない。生徒が読んで(普通の高校生にシェイクスピアは読めない)、訳すと、男子生徒が、「先生、レテの河って何ですか」と訊く。すると先生は答えるのだが、生徒たちが「おおーっ」とどよめくから、なんだなんだ、と思ったのだが、女性教師は親しみをこめて生徒たちからバカにされており(?)、すらすら答えたから驚かれた、らしい。女性教師は「なんたらかんたら、予習してきたの」と言うのだが、そりゃ三題噺じゃないんだから、予習するの当たり前だろうと。
この異様な場面にいささか呆然としたまま、その後もやや理解しかねる展開が続いて、「これが音に聞くラノベの世界か…」と感慨に耽ったのであるが、別段人気があるわけではないらしく、映芸の評論家たちの特異な好みらしい。





