音麺酒家 楽々@吉祥寺(3杯)

9/27・28・29分です


楽々ラストラン。
25日の夜に磯部さんのfbで閉店の旨が発表され、26日の夜にtwitterなどで拡散。そして27日以降にメルマガやブログで発表されました。
楽々の9月末での閉店が。
思うことは多々ありすぎるほどにあるけれど、今は閉店までに全メニューをもう一度食べ尽くさなければ!
ということで、3日連続で訪問して参りました。
その3訪問をまとめてひとつの記事にしてみます。


27日、12:25到着、外待ち4人
昼時、ということもあるけれどやはりめちゃくちゃ混んでます
ひっきりなしです。
先客も後客も成蹊の学生が多いようで、みんな一様に閉店の話をしている
やっぱり成蹊にも常連だったりお気に入りにしていた人も多いんだろうね
自分以外もこの店の閉店を悲しんでいるという現実を目の当たりにして、なんだか実感が湧いてくる。
さて、この日はラブメンを頼もうと思ったけど既にラブメンはスープ切れしてしまってた・・・
最後に食べたかったのに!
もうこの世にラブメンは存在しない!ということですね?
ふわあああ。
ついでにつけ麺も提供終了しているとのこと。
まぁつけめんにはほとんど力を入れてない店なのでいいんですがw
なので、最後に肉煮干しで締めたいのでこの日は油そばにしました!
久々すぎる油そば
ついでにご飯物で唯一売り切れになってなかったものも品切れになる前にポチっとな。
「地鶏脂の油そば(卵黄付き)」(750円)と「たまごぶっかけ飯(ほぐし豚入り)」(200円→100円)の食券ババン
いつも使ってるクーポンは味玉乗せること多かったけど、既にこの時点で2つの卵黄を摂取することが確定していたので、代わりにご飯物100円引きのクーポンを使いましたw
これ使ったの2回目かな?w
というか、以前は「比内地鶏脂の油そば」でしたが、いつの間にか比内地鶏縛りがなくなってるんですね
話を聞くと、問屋さんに任せてその季節でいい地鶏を卸してもらってるそうです
この日のスタッフは厨房にシバタさん、そしてホールには武蔵家との二足のわらじで10月から埼玉の磯部さんのお店の店長として働くことが決まっているテヅカさんの2人でした。
まぁ閉店までこの2人のオペレーションでしたが。
カウンター席から眺める調理風景、もう散々見てきたので今更新鮮味も何もあったもんではないですが今のうちに目に焼き付けようとまばたきせずにしかと見つめる
最後にできあがったスープをれんげで一口すくって味見するお決まりの確認動作も・・・もう見れなくなるんですね
悲しい。


感想は簡潔に。

やっぱりおいしいよ。
オープン当初からレギュラーメニューとして君臨し続けたのはこいつだけだもの。
らーめん白もらーめん黒も淡麗らーめんも終わっちゃったし、肉煮干しは途中からだし、ラブメンも土日限定だったし。
長い間お疲れ様でした。油そば発祥の武蔵野の地でこの油そばが5年間愛され続けた理由もわかります。
おいしい。。。
ちなみにこの日は大和肉鶏という奈良県の地鶏だったそうです。
点数割愛。


たまごかけご飯は、専用の醤油がついてきました。

ほぐし豚がちょっと少ないのが寂しいかな?w
これで100円なら文句は言えないでしょう!というか、200円でも文句は出ませんが・・・
何気にこのお店はランチタイムの100円丼とか、ご飯物も充実してましたよね。
ほぐし豚丼はいつぞやの超人気メニューでした。


そしてこの日、翌日からシバタさんの集大成である限定があると教えてもらったので昼に訪問することに。
28日、14:25到着、先客10人
「楽々中華そば(800円)」に味玉トッピングで。
なんでも、シバタさんの11月オープン予定の新店は煮干しを使った中華そばと、鴨を使った中華そばの2種類を軸にするとのこと。
そして、この楽々中華そばは後者のらーめんのプロトタイプというか試作品というか・・・まぁ、こんなような感じで作るよ!という予告みたいなものだそうですw
もうそう聞いただけでよだれが出てくるほど2つともおいしそうなのですが、それが楽々で先行販売ということなので今回限りは閉店とか関係なく、しっかりと感情に左右されずに楽しみたいと思うのであります。


絶対旨いやん!

スープ。
もうね、僕の大好きなやつ。
シバタさんと私、これはものすごく好みというか趣向が合うのですが、カエシに生醤油使うとスープに信じられないくらいの可能性の満ちた旨味が押し寄せてくるのです。
その生醤油を使った、おいしいおいしい清湯醤油。
比較するのであれば、飯田商店とかロックンとか、本当にそのレベル。
鴨出汁ってのは良くわからんけど、そういう洗練された旨味が凝縮された非常に美味しいスープです。
これは仙川の新店がものすごく楽しみになりました!w
麺は低加水の細麺ストレート
これ、三河製麺の中でも高価な麺だそうで、なんでも「春よ来い」という内麦を使ってるそう
そして偶然にも、いなり@三鷹の豚骨に使用している麺と全く同じものだそうで!
これには驚き
豚骨喰った時は、いかにも豚骨らーめんだなぁというように感じた細麺だったけど、清湯醤油に合わせてもなんの違和感もなく食べれる
まぁ歯切れのよい最近の麺とはちょっと違う趣きは感じたけれども。
裏を返すと、この麺を使って豚骨らーめんで650円という安い価格はかなり店として頑張っているらしい。
へー。
官僚も麺好いブログのいけ麺さんも、いなりの豚骨食べて麺に関してはあまり言及してなかったけど実はそんな隠れた努力があったのねーん。
なーんて、楽々の限定を食べていなりの努力を知るというw
とにかく、この三河屋の細麺の凄さを実感したのでした。
もう言葉は何もいらないよね。
汁完。


82点
スープ普通においしいわ、最後だからもう800円払って2杯喰おうかと真剣に悩んだものw
11月の新店開店に向けて店でいろいろ最終的にデリケートな部分を詰める時に是非ふらっと立ち寄って食べにきて試食してくれだなんて気前の良いことも言って頂きました。
では、仙川二郎と連食ですね!w
新店、本当に心から楽しみにしています。
11月OPENだから2014年のラ本やらに載らないのが残念すぎる。


29日、14:40到着、先客8人
楽々ラスト訪問。
「肉煮干らーめん(700円)」の食券買って、最後は味玉も何もつけずにノーマルなものを頂きました。
この日は15時の昼営業終了を見計らって店内の写真をバシャバシャ撮りたいがためにギリギリの訪問w
いつものように慣れたカウンター席に座ります
そんな時、BGMとして流れてきた洋楽に反応するシバタさん
「これ、Eagleswasted timeって曲だよ。渋谷の店の最終日もこの曲かけてひっそり営業してたんだ。」
なんと・・・こんなドラマチックなことあるんですね。
短い時間だったけれど、wasted time〜feat.楽々@渋谷にも通った時期がありました。
走馬灯のように4年半の思い出が蘇る・・・はずだったけど悲しくなるからずっと前を向いてました。


もうなんか味覚えてないや。

最後なのに、一口一口噛みしめるとかそんなんじゃなく、無意識のままスープ飲んで麺喰ってた。
なんででしょ。
慣れた味だからかな。
この肉煮干らーめんもこの世からなくなると思うと非常に寂しいものがあります。
もっともっと全国の煮干し好きに飲んで欲しかった!!!
俺は声を大にして言いたい。
吉祥寺に、こんなに美味しい煮干しらーめんがあるよ!と。
このらーめんを食べて、多くの人に唸って欲しかった。
俺が大好きで通いつめてる店のらーめんはこんなに美味しいんだよ!と全国の人に認めてもらいたかった。
それなのに。
それなのに。


点数割愛。
最後は店主と2ショット撮ったり、店内の写真撮ったり、煮干しをそのままつまみながら思い出話に花を咲かせてました。
そして、丼と箸とれんげのセットもひとつ頂きました。
家でこの丼に恥じないらーめんを作ってみます。
ありがとうございました。
同じようなこと考えてる人は多いんですね。
アイドルタイムだというのに、何人も楽々を訪れて最後の会話に一花咲かせていきました。
ここで出会った人とは次はどこで会うのでしょうか。
三鷹かな?仙川かな?
どこであっても、楽々で実った出会いを大切にしたいと今になって思います。
4年半、数々の思い出をありがとうございました。