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バレンタイン - S嬢 はてな

2月14日の朝は、朝の子ども向けテレビ番組である「おはスタ」に、去年もやった「バレンタインデーにチョコを貰わなくてもへっちゃら同盟」が登場。実はコレ、わたしは大好き。スタッフの「バレンタインの悲しい思い出」が紹介され、仕事中のそのスタッフを映し出し、当のスタッフはちょいと悲しそうな表情でテレビカメラなんぞを操作するなんてのが出てくる。そして司会者と数人のスタッフが、「へっちゃら、へっちゃら」と連呼しながら、大きく体を動かすわけで。

すごい。『盛り上げていきまっしょい!』な一方通行番組で溢れかえっている中、こういうメイン子供向けの番組で「へっちゃら!」と言ってくれる番組ってすごく貴重な存在だ。なにより、同じく圧力元(強者支援)となっている地上波テレビというメディアから、弱者支持的なフォローコーナーが発信されている、というのが大きい。しかも番組はあの“おはスタ”、後ろめたさや、ルサンチマン的な暗さとは明らかにカラーが違う。おはスタのカラーに「へっちゃら!」という無邪気な言葉が溢れれば、本当にへっちゃらな気分になれそうな気がしてくる。気がしてくるっていうのがいいよね。空気に支配されているときに個人が変われというのは若干ハードルが高い。『TVが「へっちゃら!」と言ってくれる』という『同じく空気で対抗できる何か』があるというのは、とても重要なことだと思う。(これは、社内でのバレンタイン禁止令なども同じで、自分が“社会”以外の、“社会内に存在する、自分が別に所属している存在”の空気が自分に適合していれば、それだけでだいぶ救われる気がする、というのと同じようなお話)