Hatena::ブログ(Diary)

閑人亭日録

2018-09-23

『生命誌の世界』十

 中村桂子『生命誌の世界』NHK出版2004年3刷を少し読んだ。

《 とにかく私は私ですとして内と外とをしっかり区別するのが基本ですが、そのうえで常に外に反応し外にはたらきかける状態にないと生きているとはいえません。  》 181頁

《 遺伝子でも、複雑化の基本は重複だったことを思い出します。 》 185頁

《 けれども脳という臓器は、体全体を巧みにはたらかせるために生じてきたものであり、脳を体と切り離して考えないというのが生命誌の視点です。 》 187-188頁

《 脳は、感覚器官や末梢神経によって育てられるといっても過言では無いでしょう。 》 189頁

《 脳は体と離れて体を支配しているものではなく、常に体からのメッセージを受けとめています。しかも体からのメッセージは、環境(外部の物質や光や他の生きもの たち)からのメッセージを受けて出されたものです。このように脳・体・環境は一体化しているのです。 》 193頁

《 心は、自分自身にも、外にも向きます。他の人間、他の生きもの、いや生きもの以外のものにも向けられます。心は、そのような関係の中にあるような気がします。 自分との間、犬との間、時には大事にしているお皿との間。 》 194頁

 「第9章 ヒトから人間へ──心を考える」からだが、この章は白眉だろう。

 昨日午前、源兵衛川を視察に来た人たちは「プラチナ構想ネットワーク」の研究員たちだった。初めて目にする組織なのでウェブサイトを拝見。

 http://www.platinum-network.jp/index.html

 立派な肩書の人たちが揃い踏み。へえ〜。

 東京新聞朝刊でRust Belt(さびついた工業地帯)という言葉を知った。rust=鉄さび、錆。侘び、寂びは使うけど、英語のさび、rustは知らなかった。 Last Dream ならぬ Rust Dream か。私のささやかな夢は錆びついてはいない。しょっちゅう磨いているから。

 日が傾いた頃、明日の中継現場へ。女性ディレクターから魚のいる場所を訊かれる。教えた場所は、撮影には難しい場所のよう。やってみなければわからんだろう、 とは言わなかった。

 昨日の研究員といい、きょうのディレクターといい、じつに魅力的な女性に出会った。役得。まことにラッキー。

 ネット、いろいろ。

《 旬感☆ゴトーチ!「世界に誇る水の景観“源兵衛川”〜静岡・三島市〜」 》 NHKテレビ総合

 2018年9月24日(月) 午後0:15〜午後0:40(25分)

 http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2018-09-24&ch=21&eid=29723&f=4848

《 トークの中で触れられたリブロ池袋店&青山店でのsumusフェアの冊子。 》 ISOGAI 1

 https://twitter.com/ISOGAI_1/status/1043481779103916032

 本棚からその冊子を抜く。この冊子を導きに未知の人の本を探した。『石上露子集』中公文庫1994年初版。選者山本善行の文が煽る。

《 このフェアでおそらく品切れになる? 》

 扉野良人・選での内田魯庵魯庵日記』講談社文芸文庫は持っていないが、昔から気になっている文筆家。古くは『社会百面相 上・下』岩波文庫1977年3刷を 新刊で購入。他に『獏の舌』ウェッジ文庫2009年初版と『明治の文学 第 11 巻 内田魯庵』筑摩書房2001年初版を古本で購入。山口昌男『内田魯庵山脈』晶文社2001年 初版は面白かった。また読みたくなる。優れた本は再読してこそ面白さを理解できると思う。私の経験からだけど。

《 たとえば「使えるアート」とか「アートの活用」とか言えてしまう人々は、それが「無駄なアート」をでっち上げ、「活用できないアート」として 分別/処理してしまう所業であることに、気づいていないのである。 》 中島 智

 https://twitter.com/nakashima001/status/1043582062366605313

《 越後妻有で村八分をテーマにした作品、面白そう! 絶対無理だね 》 会田誠

 https://twitter.com/makotoaida/status/1043637355339382784

《 うわ、しかもレコードにはA面B面があって、片面に5分以上録音、と付け加えなきゃイケないのを忘れてた(汗)。私らの世代まではレコードを扱っただろうけど 今の30代以下の人たちでレコードを実際に扱った人は何人いるのか…… 》 神野オキナ

 https://twitter.com/OKina001/status/1043412860242513920

《 今はただのTwitter芸人だな 》

2018-09-22

『生命誌の世界』九

 中村桂子『生命誌の世界』NHK出版2004年3刷を少し読んだ。

《 生命誌は出発点を共通性に置きます。地球上のあらゆる生物は、共通の祖先を持つ仲間だというところが基本です。これは、思想としても、環境問題への対処などの 実生活上でも重要なことです。人間だけを特別な存在と見るのでなく、他の生物に具合の悪い環境はヒトにも、そして私にも具合が悪いという素直な考え方です。 》  172頁

《 けれども、脳、しかもその高次機能だけに注目すると、生命誌が重視している他の生きものとのつながりが見えにくくなります。 》 173頁

《 ここで述べた能力、つまり手、脳、言葉、視覚が総合化されたものが、生きものとしてのヒトの能力の特徴です。手だけでもない、脳だけでもない、すべてが 連動しています。 》 177-178頁

 午前は源兵衛川の視察案内。午後は店舗を友だちと下見してレイアウトを考える。晩は某会議に出席。休む暇なくつながる。洗濯物は夜取り込み、それから風呂掃除、 簡単な夕食。ふう。

 ネット、いろいろ。

《 旬感☆ゴトーチ!「世界に誇る水の景観“源兵衛川”〜静岡・三島市〜」 》 NHKテレビ総合

 2018年9月24日(月) 午後0:15〜午後0:40(25分)

 http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2018-09-24&ch=21&eid=29723&f=4848

《 スタンダードブックストア心斎橋で開催中の『柴崎友香の本棚』でいちばん売れてるのは意外にも?イーフー・トゥアン『空間の経験』なのですが、 ちくま学芸文庫から今月出た(原著は1982年)『個人空間の誕生』もとてもおもしろそう。トゥアンは『トポフィリア』も必読です。 》 柴崎友香

 https://twitter.com/ShibasakiTomoka/status/1043415496446500864

 『空間の経験』? 本棚にあった。

《 経済を人命よりも優先する原発政策は、それを推進してきた政府の発想でもある。その倒錯は、政府というものの存立意義が「国民の生命や財産を守る」 ためではなく、「政府それ自体の存立のため」で、国民の痛みは仕方ないという〈御上〉的な倒錯まで生みだす。政府組織の〈企業化〉は、全体主義と相同。 》  中島 智

 https://twitter.com/nakashima001/status/1043399035917225985

《 (朝鮮戦争が事実上終わって完全非核化となったとトランプ大統領も認めたら、沖縄の在日米軍は引き上げてくれるのかね。。 》 大野左紀子

 https://twitter.com/anatatachi_ohno/status/1043299561333112837

《 小川榮太郎とか山口敬之とか麻生太郎とか稲田朋美とか、ほんとに人材豊富だな、あの人の周りは。 》 TKO

 https://twitter.com/taitaism/status/1043080300664782849

2018-09-21

『生命誌の世界』八

 中村桂子『生命誌の世界』NHK出版2004年3刷を少し読んだ。

《 けれども遺伝子の研究をしていると、今述べたように、ヒトならヒトという生きものとして生れてくることが自体が大変なことなのであり、生れてきた人すべてが 一様にその存在を認められているのであり、そこに差異はあっても差別は出てきません。(中略)しかも遺伝子から見た場合、すべての人に十個近いなんらかの変異が あることがわかっているので、答は一つしかありません。障害を持つ人も暮らしやすい社会のシステムをつくり、私たちの意識からも差別をなくすよう、ゲノム研究が 教えているということです。 》 148頁

 読むのが遅い。と、つくづく思う『生命誌の世界』。蛞蝓の歩みなのか匍匐前進なのか。内容があまりに濃くてわずか数ページで本を閉じる。そんな読み方もあり、 と思うきょうこのごろ、先だって買った『自選 谷川俊太郎詩集』岩波文庫を何気なく開く。「芝生」という短い詩。全篇。


   そして私はいつか

   どこかから来て

   不意にこの芝生の上に立っていた

   なすべきことはすべて

   私の細胞が記憶していた

   だから私は人間の形をし

   幸せについて語りさえしたのだ


 さり気なくいい詩だと思う。この詩から和田誠『きなきな族からの脱出』角川文庫1984年初版の村松友視の解説を思った。

《 年齢不詳……これは、容貌についてばかりでなく、私が和田誠さんを思うときにからまってくるキイ・ワードだ。和田誠さんの感性は、年齢によってわり出せない。 つまりは、幼児性から老獪さにいたるやたらに広いベクトルをもっているのだ。 》

 そして『生命誌の世界』につながるとも思う。

 雨の日が続く。暑さ寒さも彼岸まで、を実感する涼しさ。秋霖。雨に打たれる彼岸花。これまた風情のある情景。長袖のシャツの袖に手を通す。 便座の温熱スイッチを押すかな。便座エース……昭和のダジャレ。

 ネット注文した古本、『南方熊楠全集 第7巻』平凡社1982年5刷が届く。1296円。定価4200円。1972年の初刊時には高くて買えなかった本。背焼けもなく新品同様。 嬉しい。しかし、この『7、8巻 書簡 1、2』二冊、いつ読めるか。本棚には新刊で購入した『十二支考 1、2、3』平凡社東洋文庫1972年初版、『南方熊楠文集  1、2』平凡社東洋文庫1979年初版が読まれるのを待って幾星霜。ボケる前に読めるかな。

 午後、依頼された用を処理した足で源兵衛川を下る。水の苑緑地には薄茶色の椎茸のようなキノコが地面からワッサワッサと伸びている。大きいの小さいの、いろいろ。 それを聞いた友だちは車で駆けつける。雨がしとしと降る今しか見られない光景。食べられるかなあ。友だちの送った写真を見て、キノコマニアの知人女性からメール 「くれぐれも食べないように」。ウワッ。

 ネット、いろいろ。

《 旬感☆ゴトーチ!「世界に誇る水の景観“源兵衛川”〜静岡・三島市〜」 》 NHKテレビ総合

 2018年9月24日(月) 午後0:15〜午後0:40(25分)

 http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2018-09-24&ch=21&eid=29723&f=4848

《 「飽きる」というのは正否とは判断基準が違います。何も新しいことが始まりそうもないという既視感・閉塞感のことです。眼に見えるものがどれも 「見飽きたもの」であり、耳に入る言葉が「聞き飽きた言葉」であることに人はいつまで耐えられるのか。 》 内田樹

 https://twitter.com/levinassien/status/1042927202457726976

《 場によって、発言と沈黙を使い分ける開沼博准教授のズルさ 》 春橋哲史

 https://plaza.rakuten.co.jp/haruhasi/diary/201809200000/

《  「進歩したAIに仕事を奪われる未来がやってくる!」と恐ろしい事のように語られがちだが、

  AIが進歩したのに仕事が減らない未来がやってくる方が恐ろしいわ 》 アイザック

 https://twitter.com/Isaacsaso/status/1040587601005047808

《 変態っぽく聞こえるのに 普通な事選手権を開催します。

  過去の優秀な作品

  「手ブラで通勤」

  「Hの次はI、その次はJK」

  「最初のHは声を出さない(フランス語)」

  「子供は早く寝なさい」

  「とりあえず生で」

  「ノーブラおじさん」 》 坊主

 https://twitter.com/bozu_108/status/1042698175553843200

《 このスマホスタンド、私はもう慣れたんだけど来る人来る人みんな驚いてくれて楽しい 》 なかち

 https://twitter.com/macachinq/status/1041689365762600961

2018-09-20

『生命誌の世界』七

 中村桂子『生命誌の世界』NHK出版2004年3刷を少し読んだ。

《 進化は、まず生物の側の変化していく力があれこれの可能性を試みる(変化はまずDNAに起きますが、それが直接進化につながるのではなく形づくりが必要です)、 そしてその結果生じた個体が環境の中で試されるという組み合わせであり、したがって大きな変化は環境の大きな変化のある時に一斉に起きるという当りまえのことが、 見えてきたわけです。 》 138頁

《 生きものはこうだろうなという思いは、平行進化という現象が、他の生物でもすでにいくつか報告されているのを知って、更に強くなりました。 》 138頁

《 オサムシが、日本列島形成史を語ってくれたのをきっかけに、生物だけに注目するのでなく、生きものとそれが関わり合うもの──生物側から見れば環境ですが、 生物と環境というより、まとめて自然と呼ぶ方がよいように思います──まで見ていかなければ生命誌は読みとれないことに気づきました。 》 143頁

 美術史の辺境、その外への拡大……美術誌。

 ”明晰さと深さの同居。”。ネットで出合ったこの言葉に魅了される。

 ネット、いろいろ。

《 旬感☆ゴトーチ!「世界に誇る水の景観“源兵衛川”〜静岡・三島市〜」 》 NHKテレビ総合

 2018年9月24日(月) 午後0:15〜午後0:40(25分)

 http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2018-09-24&ch=21&eid=29723&f=4848

《 1968年 激動の時代の芸術 》 千葉市立美術館

 http://www.ccma-net.jp/exhibition_01.html

《 世界に一つだけの「三角形ペア」発見 慶大院生2人証明 》 朝日新聞DIGITAL

 https://www.asahi.com/articles/ASL9F5GVJL9FULBJ00P.html?iref=comtop_favorite_01

《 日本には「沖縄問題」などというものはない。あるのは「日本問題」だ。 》 菅野完事務所

 https://twitter.com/officeSugano/status/1042201094976237569

《  馬鹿話なしで満足度が高い「大人」の飲み会の流儀

  ・人数4人以下

  ・質問主体で話す

  ・聞かれてない自分の話をしない

  ・人にアドバイスしない

  ・過去より現在と未来の話をする

  ・迷ったら「◯さんの今関心のあることはなんですか?」

  ・分からない人がいる話題はやめる

  ・二次会せず22時前に帰る 》 まこなり

 https://twitter.com/mako_yukinari/status/1041604595871412224

《 北村薫太宰治の辞書』、初出が小説新潮とかで単行本が新潮社だったりするんで文中にめっちゃ新潮社が出てくるが、ほかの「円紫さんと私」シリーズ同様に 文庫は創元推理文庫から。現状新潮社に金を払いたくないが新潮愛が溢れてやばい、という人には最適(笑) 》 TKO

 https://twitter.com/taitaism/status/1042376341557993472

2018-09-19

『生命誌の世界』六

 中村桂子『生命誌の世界』NHK出版2004年3刷を少し読んだ。

《 アポトーシスと呼ばれるこの現象は、細胞のゲノムに死ぬべき時が予め書き込まれており、それに従って細胞が整然と死ぬという現象です。この役割には二つ あります。一つは、ある時点で生体にとって不要な細胞を除くことによる全体の制御です。 》 116頁

《 アポトーシスのもう一つの役割は、本来自分の細胞であるのに、異常をきたして他の細胞、ひいては個体に害になるような細胞を除去することです。 》 118頁

《 腫瘍化して増殖しようとする細胞の力とアポトーシスという死滅の方向へのはたらきとが闘うわけですが、ここで興味深いのは、細胞全体にとっては生きる方向 である増殖が個体にとっては死への方向であり、細胞にとっての死が個体の生の方向だということです。(中略)むしろ、生のための死もあり、生と死はお互いに 絡み合いながら生きることを支えていると捉えた方がよさそうです。 》 118-119頁

 ネット注文した古本、『南方熊楠全集 第8巻』平凡社1982年5刷が届く。1000円。元パラ付。定価4200円。1972年の初刊時には高くて買えなかった本。嬉しい。

 午後、用事を済ませ、その先のブックオフ函南店まで自転車で行く。河野多恵子『逆事(さかごと)』新潮社2011年初版帯付、『自選 谷川俊太郎詩集』岩波文庫 2013年8刷、森奈津子『姫百合たちの放課後』ハヤカワ文庫2008年初版、計324円。きょうの四冊、どれも読まれた形跡が全くない。新品同様。

 ネット、いろいろ。

《 旬感☆ゴトーチ!「世界に誇る水の景観“源兵衛川”〜静岡・三島市〜」 》 NHKテレビ総合

 2018年9月24日(月) 午後0:15〜午後0:40(25分)

 http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2018-09-24&ch=21&eid=29723&f=4848

《 富士の雪解け水が流れる町・三島から生中継。世界水遺産に登録された源兵衛川を歩き極上の三島うなぎを食べる! 伝統の染物もご紹介。リポーターは静岡出身の岩崎恭子さん。 》

 どこのうなぎ屋だ?

《 函南で前方後円墳発見 筑波大など研究チーム 》 伊豆新聞

 http://izu-np.co.jp/nakaizu/news/20180918iz3000000004000c.html

《 あらゆる生命には死が訪れる。そのことは、死んで物質的に軽くなった者たちの計り知れない重さによって現在の私たちが存在することを(パース記号論的には) 示している。そのことはさらに、精霊や死者や神が死後の実在の一部であることを照らし出すのだ。(コーン『森は考える』第6章より) 》 奥野 克巳

 https://twitter.com/berayung/status/1041338972956286977

《 【爆笑注意】お兄系ファッション雑誌メンズナックル」キャッチコピーランキング 》

 https://matome.naver.jp/odai/2134453033475236401

2018-09-18

『生命誌の世界』五

 中村桂子『生命誌の世界』NHK出版2004年3刷を少し読んだ。

《 その後二つの細胞が接合してできた二倍体細胞が細胞間の対話をみごとにやってのける存在となり、多細胞化をしたのです。こうして生じた二倍体細胞は、 それぞれが個性をもちながら、決して勝手なことせずに必ず話し合いをします。因みに、この種の話し合いがうまくできなくなった二倍体細胞としてがん細胞があり、 このような細胞は自分の生命を失うのでなく、個体、つまり多細胞として存在する他の細胞たちの集合体を死に到らしめる恐ろしい存在となります。 》 111頁

《 つまり、生あるところに必ず死があるという常識は、私たちが二倍体細胞からできた多細胞だからです。本来、生には死は伴っていなかった。性との組み合わせで 登場したのが死なのです。 》 113頁

 昨日は掌に収まる単眼鏡(倍率四倍)が威力を発揮。木版画に描かれた本の文字がくっきりわかる。しかし、判読できない。

 東京新聞朝刊に「センサリー・フレンドリー」という言葉。

《 自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)など発達障害の人に多い、大きな音や強い照明が苦手な傾向を持つ人に配慮することを指す言葉だ。 》

《 「感覚に優しい」という意味のセンサリー・フレンドリーは、2010年ごろから欧米を中心に広がってきた考え方だ。 》

 この言葉から小原古邨、ヨハネス・フェルメールの作品を連想。

 午後、十一月初頭の某個展の打ち合わせ。案内葉書に使う二点の絵を選ぶ。

 ネット、いろいろ。

《 学生の頃は美術といえば新奇なものや派手なものをおもしろがっていてターナーなんて何がいいのかさっぱりわからなかったけれど、 最近はターナーやフェルメールを見てrepose(閑静な安らぎ)を感じるようになり、完全にプルーストラスキンのおかげで、 ここからは自分の好みをもっと深めていきたい。 》 tatsuthai

 https://twitter.com/tatsuthai/status/1041469255143763968

《 レーン・ウィラースレフ『ソウル・ハンターズ シベリア・ユカギールのアニミズムの人類学』評:上妻世海 》 図書新聞

 https://www1.e-hon.ne.jp/content/toshoshimbun/3358.html

《 アニミズムの再定義は簡単で「内部的に多なるものから構成されているがそれだけではなく、外部環境とも関係するが自己の存在を保ち、 自己の内部を外部とときに交換する存在」を生命の定義とし、それを満たし持続するさまざまなオブジェクト(実際には、オブジェクトと呼びうるすべて)を 生命と見なし、 》 清水高志

 https://twitter.com/omnivalence/status/1041545680467066880

《 そうしたオブジェクトたちの布置を解することを知性と見なす。(ただし、その知性の実態はそうした布置の元で、ただ有効に持続しているということである) たったこれだけで良い。 》 清水高志

 https://twitter.com/omnivalence/status/1041545685143711746

《 本音を言いたい。今日休みたい! 》 古書現世

 https://twitter.com/wamezo/status/1041514509817409537

2018-09-17

『生命誌の世界』四

 中村桂子『生命誌の世界』NHK出版2004年3刷を少し読んだ。

《 興味深いのはカンブリア紀の大爆発です。(中略)その後の進化の様子を追うと、どうもそのみごとな展示場の中では一番特徴なく見えるピカイアという小さな 生物が現在の生物につながってきたらしいのです。なんでそんなものが祖先になったのだろうと思うと同時に、もしかしたらそういうものこそ大きな可能性を 秘めているのだろうかとも思います。 》 107頁

 上記の”小さな生物……そういうものこそ大きな可能性”に小原古邨の木版画そしてヨハネス・フェルメールの油彩画を連想。二十世紀は生命体の歴史でいう カンブリア紀の大爆発なのかも、と思う。昨日の東京新聞、「読む人」欄の中村桂子『「ふつうのおんなの子」のちから』集英社クリエイティブへの南沢奈央の評。

《 ご自身の戦争体験や読書体験、研究されている生命誌を通して、いかに「ふつうのおんなの子」が素晴らしいか、説得力をもった言葉で語られていく。 》

 これまた小原古邨、ヨハネス・フェルメールに通じる。

 それにしても、とよくわからない前置きだが、昨日の編集者の反響はおかしかった。『古今畫林』金港堂にあれほど驚かれるとは。明治後半の浮世絵〜木版画業界の 事情が少しずつ明らかになってきた、というところか。ミッシング・リングだ。本は買っておくものだ。雌伏二十年。長いようで、思えば短い。時代の相が変わった、 ということだろう。伊藤若冲長沢芦雪葛飾北斎そして河鍋暁斎ら奇想の画家たちから小原古邨ら何気なく新鮮な画家たちへ、かな。

 午後、知人の車に友だちと同乗。MOA美術館の歌麿展へ。さほど期待していなかったが、なかなか良い展示だった。殆どの絵が初めて目にするもの。眼福。

 ネット、いろいろ。

《 いや〜この蔡國強さん、中国4千年の歴史の火薬・漢方、風水…から社会主義リアリズム彫刻、農民発明家まで、あらゆる自国ネタの 「上澄みを搾取(村上隆さんに対してオタクが使った用語)」しまくって、跡にはペンペン草も生えないってやつですよ。これが「ザ・国際的芸術家」 のスタンダードなスタイル。 》 会田誠

 https://twitter.com/makotoaida/status/1040962691748126720

《 私が、外交が得意だと言った事は一度もない、周りの褌担ぎが言ったかもしれない。ただ海外旅行は得意だ。 》 Life is beautiful

 https://twitter.com/OKAfiWLVLeNKDY6/status/1040629459613757441

《 3連休はJRAに寄付しただけだった...死 》 下流人生 、風俗日記

 https://twitter.com/karyujinsei/status/1041591650001117184

2018-09-16

『生命誌の世界』三

 中村桂子『生命誌の世界』NHK出版2004年3刷を少し読んだ。

《 生物界は五界に分けられます。モネラ界(バクテリア)、原生生物界(原生動物、藻類など単細胞生物)、菌界(きのこ、かび、地衣植物など)、植物界、 動物界です。 》 93頁

《 最近環境問題などで生物間での共生が話題になりますが、私たちの身体をつくる細胞ができ上がる時に、すでに共生が重要な役割を果していることがわかります。 ただ共生というのは文字から想い浮べられるように仲良く生きましょうという姿ではありません。生きものはどれも自分が生きることに懸命です。その場合、自分だけで 生きていくことは難しい。他の生物に依存したり、時には取り込んだり、なんらかの関係をもち、その結果でき上がる一つの姿が共生なのです。 》 102頁

 午後一時、『版画芸術』の編集の方が来訪。小原古邨の木版画を写真撮影。それから雑談、四方山話。昨日話題の『古今畫林』金港堂に編集子、驚く。お貸しする。 午後四時過ぎ、広小路駅で見送る。楽しまれたようでよかった。同席した友だちからメール。”貴重な時間で、楽しかったよ!”

 片付けをして一休み。CRAZY KEN BAND”タイガー&ドラゴン”を視聴。

 https://www.youtube.com/watch?v=Sd1UGiDnjII

 ネット、いろいろ。

《 新東宝で映画化された高木彬光『刺青殺人事件』(当時の読み方は「いれずみさつじんじけん」)を紹介した昭和28年の「探偵倶楽部」誌。 フィルムがいまだに見つからないのが残念。モザイクをかけたのは堂々と犯人の名と真相が書いてあるから。そのくせ「探偵小説ファン諸君に一読をお勧めする」 ってねぇ 》 芦辺 拓

 https://twitter.com/ashibetaku/status/1040626066061029376

 この映画は是非みたい。

《 ショートショート連載「素晴らしき第28世界」、今回ウェブのほうでは『タイピスト〈I〉』を掲載しています。けっこう前にTwitterガルシア・マルケスが タイプライターを打ってる写真を見て、ぼくもタイプされたいと思ったのがきっかけになった作品です。。。 》 石川宗生

 https://twitter.com/unpocomastiempo/status/1040793195016155137

 http://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/columns/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%94%E3%82%B9%E3%83%88%E3%80%88%EF%BD%89%E3%80%89/

 気になる新人。

《 大規模金融緩和について安倍のオッサンが「どのように終えるかは日銀総裁の判断に任せたい」と発言って。。 逃げたな。 やる時だけ圧力かけて強引にやらせておいて日本経済が潰れる全責任は日銀の黒田のオッサンにおっかぶせる分けか。悪よのを・・ 》 獅子神タロー

 https://twitter.com/uso800_sisigami/status/1040530657703747584

2018-09-15

『生命誌の世界』ニ

 中村桂子『生命誌の世界』NHK出版2004年3刷を少し読んだ。

《 そこで、アメリカのがん研究のリーダーの一人ダルベッコが、一九八六年に、ヒトゲノム解析の提案をしました。ゲノムとは、一つの細胞の核内にあるDNAの すべてです。ヒトゲノムはヒトを支える生命現象のすべてを担当するわけです。 》 65頁

《 つまりあなたのゲノムには、生命誕生以来の長い歴史(三八億年以上とされる)が書き込まれているのです。ゲノムを知ることはその歴史を知ることになります。 生命誌(バイオヒストリー)です。 》 72頁

《 つまり遺伝子は”ヒトの遺伝子””大腸菌の遺伝子”というより、”ある酵素の遺伝子””あるホルモンの遺伝子”という方が適切なのです。 》 73頁

《 DNAという共通の物質であり、共通の遺伝子を組み合わせながら、多様や個別を作り出すのがゲノムです。 》 74頁

《 もう一つとても大切なことがあります。自然界に存在するDNAは、必ずゲノムという姿をしているということです。 》 74-75頁

《 このようにゲノムに注目するとDNAという共通なものを踏まえながら多様性と関係性を追うことができ、将来はフィールドでの生物たちの生き方の変化(たとえば 共生化)の背景にどのようなDNAの変化があるかを追えるところまで行くだろうと思います。 》 87頁

 思いの外、私にとっては学習に苦労する本。簡単に読み進められると高を括っていた。時代に遅れをとっているわあ。いかん、いかん、いかんせん。

 明日、『版画芸術』の編集の方が小原古邨の木版画を撮影に来るので、その他の興味を惹きそうな資料を取り出す。木版画入雑誌『古今畫林』金港堂、明治二十四年〜 二十六年の四冊。絵師には小原古邨の師鈴木華邨の名も。この雑誌の特徴は英文併記。輸出用に作られている。摺師は吉田市松。彼は摺りの名人。

《 『文芸倶楽部』に移る前、彼は春陽堂の明治ニ三年刊の『美術世界』木版摺責任者として同誌がニ七年廃刊となるまで、その職にいたのである。『美術世界』は、 明治ニ二年刊の『国華』と並び、当時一流の超豪華美術雑誌として、その名が遺されている。 》 高橋克彦浮世絵博覧会』角川文庫2001年初版

 吉田市松は『美術世界』と『古今畫林』を掛け持ちしていた。これが今回の発見。吉田市松が『美術世界』から『文芸倶楽部』に移るいきさつは『浮世絵博覧会』でも 明らかにされているが(喧嘩が原因)、山田奈々子『Woodblock Kuchi-e Prints』ハワイ・ホノルル大学出版局2000年刊(英文)でも詳述されている。 その本の主な部分を二十年ほど前に翻訳し、二十部ほどコピーして知人たちに配ったが、まだ二部あった。元はフロッピー・ディスク収録なので私は開けない。

 審美書院の田嶋志一に先立つこと十年前に輸出用の雑誌が刊行されていたという事実が、さらなる発見。『古今畫林』『美術世界』『文藝倶楽部』『國華』を前に、 しばし感慨に耽る。

 ネット、いろいろ。

《 ふだん国会で相手の話を聞かない、にやにやしてるだけで質問にまともに答えない、答えられない人が、外国に行っていきなり議論や交渉ができるようになるわけは ないよなあ。 》 藤原編集室

 https://twitter.com/fujiwara_ed/status/1040495986198495233

《  総裁選の討論会を見たが

  安倍は、根っからの嘘つき(もしくはブレインに都合よく洗脳されている。)1度失敗しているから、総理大臣というポストに物凄く執着している。

  石破は、弱者と公開制にスポットを当てて良い事を言っているが、お仲間からの信頼が薄く、票が集まるのか怪しい。 》 下流人生 、風俗日記

 https://twitter.com/karyujinsei/status/1040575707477245959

《 新型iPhoneまじでデカいな。8mくらいあるぞ 》 そーめい

 https://twitter.com/soo_mei/status/1039962391507681280

《 仕事への姿勢 》 ムラ係長

 https://twitter.com/muratagenzou/status/1039367424796057601

2018-09-14

『生命誌の世界』

 中村桂子『生命誌の世界』NHK出版2004年3刷を少し読んだ。これは面白い。易しい言葉ですごいことを言っている。

《 実は生命誌という考え方をもつようになってから私の関心は、生きものというより「生きているということ」にあるのだと思うようになりました。生物という 物ではないし、また生命という抽象概念でもなく、生きているという現象です。 》 28頁

《 ただアリストテレスは、変ることに関心があるのです。共通と多様への関心は、別の切り口からみ見ると変らないものと変るものへの関心といえます。 こうしてみると、やはりアリストテレスは生物学者の祖というにふさわしいことがわかります。 》 35頁

《 この流れの中、一八○一年に二人の学者がほぼ同時に、そして独立に同じ言葉を提案しました。「生物学」です。 》 40頁

《 生命誌は、それから二百年ほど経過したところで、生物学を提唱したラマルクたちと同じように共通と多様を結びつけようとして、考え出した言葉です。 》  41頁

 昨日引用の東京新聞、その裏面には小松政夫の連載「この道 60」。その結び。

《 映画「盛り場流し唄 新宿の女」(七○年)でもラブシーンがありました。ホステスが主人公の物語ですが、監督と女優がもめています。「裸になるなんて 聞いていない」「それはオレ(監督)が決めることだ」と押し問答が長く続いて、裏方さんもうんざり気味です。私が女優さんに「裸が映らないようにオレが隠すよ。 下着は脱がないでいいように監督に頼むからさ」と説得に加わりました。私は早く撮影を終えて帰りたい一心でした。すると、それまでうなだれていた女優さんが 「分かりました」とひと事発して、すっぽんぽんになりました。スタッフ一同あぜんです。ラブシーンをさばさば撮影すると、服を着ていい休憩時間になっても 女優さんはずっと裸のままでした。 》

 知らない女優。東京新聞連載の末國善己「ベストセラーで読む戦後世相史」、きょうは半村良『産霊山(むすびのやま)秘録』早川書房1973年。本棚にはバッチリある。 その前作『石の血脈』早川書房1971年も面白かった。再読すると、初読時には気づかなかった、えらくエロい場面ばっか。手元には千葉県のマニアが知人に制作させた 総革製三方金の私家版拾部限定本1975年の番外本。

 夏の間は歩き回るなんて無理無理だったけど、涼しくなってまた写真を撮りに歩き回りたくなり、「写ルンです」を買った。新聞記事では「使い切りカメラ」と表記。 おお、こういう言い換えかあ。

 降ったり病んだりの午後……病んだりじゃない、止んだりだが、病院へ行く前は病んだ気分。診察が終えれば晴れ晴れ気分、雨に唄えば、だ。右耳の聞こえが急に 悪くなって診てもらったら……耳垢。なんじゃい。除去してもらってスッキリ。車で来てくれた友だちとお茶。一つ傘をさして歩くのもいいものだ。 いろいろな課題が解決へ向かう。久しぶりに音楽を聴く。きょう届いたギリシャのベテラン歌手、マリネッラとヨールゴス・ダラーラスのデュエット・ライヴ”MAZI”。 落ち着く。

 https://www.youtube.com/watch?v=JkCh1MJWkck

 ネット、いろいろ。

《 書店さんの客注ご担当者からほぼ100%、「くるべきしゅぞく」と読まれてしまう、弊社のブルワー=リットン『来るべき種族(きたるべきしゅぞく)』。 手塚治虫『来るべき世界』、國分功一郎『来るべき民主主義』、ブランショ『来るべき書物』も全部、「くるべき」と読まれてしまうのか、時代を感じます。 》  ウラゲツ

 https://twitter.com/uragetsu/status/1040122876295229440

 『産霊山(むすびのやま)秘録』、「さんれいさん」と誤読するわなあ。松岡正剛も取りあげていた。

 https://1000ya.isis.ne.jp/0989.html

《 最近の学生は、ラインとかだとスクショとられて晒される可能性があるから、大事なことは会って伝えるという話を聞いて、文明が発展した結果、 一周回ってアナログになるの面白い。 》 Nikov

 https://twitter.com/NyoVh7fiap/status/1040081487452758016

《 何事にも言えることだけど、自分がやるべきことを考えずに、自分にできることの範囲で物事考えて動いていると世の中の動きが見えなくなる。 》 木下斉

 https://twitter.com/shoutengai/status/1040391949281357824

《 「品位」というのは「事物」でも「出来事」でもないからだ。「屈辱を与えない」という「何かが起きない」事況のことである。品位は「この社会には品位がある」 というかたちで実定的に実感されるものではなく、「この社会には品位がない」という欠性的な仕方で実感されるものである。 私は著者のこの「大人の知恵」に賛成の一票を投じる。/「品位ある社会」 》 内田樹

 http://blog.tatsuru.com/2018/09/13_1405.html

《 どんな思考、どんな夢想、どんな産業分野、科学分野にも、それぞれの大前提がある。科学者や藝術家の話しは、そのクラスタ特有の術語が多用されていて 分かりづらいと巷で云われるが、特有の術語のせい以上に特有の前提(=思い込み)のせいなのである。その大前提は、外部からも内部からも見えにくい。 》 中島 智

 https://twitter.com/nakashima001/status/1040181888512491521

《  エリオットとかいう捨て垢の空っぽ人間に誘発されて、確かに言葉足らずだったこともあったと反省し、最後に日本画の若い学徒たちに一言。

  「擬似古典のようななんとなくの色彩的雰囲気で誤魔化す延命処置は最終段階と知れ。甘言を弄する身近な諸先輩を振り捨て、一人で突破しろ」。

  この話以上。 》 会田誠

 https://twitter.com/makotoaida/status/1039887838400008192

《 入社して以来、社内メールの署名欄に モールス信号で「いますぐかえりたい えいえんにねむりたい」って入れてるの、 これまでずっと気づかれてなかったんだけど、仕事の依頼してた相手がメールの最後に☆★マークをトンツー代わりにして「ぼくにはにがおもい」って返信してきたので 恋に落ちそう 》 たくみ/原稿

 https://twitter.com/0taku0/status/1040140691727208448

《  古本屋を物色。

  某宗教団体の本かと思って買ったら、1961年のエロ本でした。 》 慈愛の塊

 https://twitter.com/jiainokatamari/status/1040223796915929088