Hatena::ブログ(Diary)

閑人亭日録

2016-12-10

「エキセントリック本棚」

 昨日の日録に「歳だなあ。」と書いた夕食後は、ホントくたくた肉体疲労気分だった。が、二時間ほどして次第に回復。 コーヒーを飲みたくなくて熱いお茶を飲んだのに、その後すぐにコーヒーを飲みたくなった。で、淹れる。旨い。もう回復?  肩や足腰に疲れは残っているけど、くたくくた感はない。まだまだ若い、か。いや、過信はいかん。初老じゃ初老。

 夜、「こうのとり」6号機/H-IIBロケット6号機打上げライブを視聴。すごいね。

 このパソコン部屋、左右の壁には天井まで自作の十二段の本棚。本がびっしり。このパソコンから見て後ろにはステレオ装置。 パソコン台の左には木製の肘付き椅子が、右にはライティングデスクが接している。テーブルはない。この家を建てて三十余年。 家具の位置がやっと落ち着いた。落ち着かないのは本。増殖が止まらないので、ときどき棚の本を移動→見つからない、を何度も。 この癖は多分、一生治らない。CDは一度に何十点も知人に贈ったりして処分できるけど、本は、それができない。なんでだろう。

 昨日の『ロマンチックSF傑作選』は『エキセントリックSF傑作選』だろうと思ったが、私の本棚はエキセントリック本棚かも。 購書の規準は読んでおもしろそうか、だけ。漫画から物理学まで雑多。本棚を見た読書人はどんな反応を示すだろうか。左の本棚、 下から四段目には左から清沢冽『暗黒日記 III 』、『ちくま哲学の森 3 悪』、山口裕之『人間科学の哲学』、『哲学の原点』、 『現代思想の源流』、森岡正博『33個めの石』、中野好夫シェイクスピアの面白さ』、中西進日本文学漢詩』、徳川夢声 『話術』、青山南『翻訳家という楽天家たち』……書いていてバカバカしくなった。私は何を書こうとし、書いているのだろう。 こんな駄文を綴っている……いや打っている。やだなあ。恥を晒すのも、ま、いいか(いつも気づかずに恥を晒している気もする)。

 きょうは中井英夫の命日、黒鳥忌。その催しはなさそうだけど。中井英夫とは二十年ほど 親しくしていた。お会いしたのは両手で足りるほど。中井氏が倒れて病院へ搬送された一報を受けて中野の病院へ見舞いに行った。 今年いっぱいかな、と予感し、種村季弘氏に電話した。その種村氏も亡くなった。往事茫々。しかし、最近になって中井英夫が ネットで何かと話題になる。ファンの世代交代なのだろうか。いい作品は読み継がれることの証明か。私の死後、中井氏、種村氏から 恵まれた署名本がどなたかの元に収まるように。そのためにはちゃんと記録しておかないと。

 http://togetter.com/li/909079

 午後、昨日に続いて放置竹林の伐採作業に参加。一緒に作業している女子学生たち、タフだわあ。いや、こちらが初老だからか。 すぐ休みたくなる。昨日よりも長い作業だったけど、疲れただけで回復は早い。昨日はすごい強風で体が冷え切ってしまったようだ。 体が冷えるのはよくない。冷えるのは頭と懐だけでいい。夕食後のコーヒーが旨い。

 ネットの見聞。

《 朝から息をのむ画像を拾ったッス 》 キリュー

 https://twitter.com/quiriu_pino/status/738142964275281921

 卓越性、流動性、多様性。 Execellence,Mobility,Diversity 。一昨日の生命主義 BIOCRACY とともにこれからの潮流になる予感。

《サイボーグ009がまーた新しいのやってるみたいだから公式サイト見てきたけど、009のフランソワーズは時代ごとの 「アニメ女性像」に振り回されてるので、本当にその時代の典型的な動く女性絵が一目でわかりますね…(古い順) 》 岾ざらし

 https://twitter.com/Y_zarashi/status/806551016543961088

 なんたってフランソワーズ・アルヌールじゃ。2枚目の絵じゃ。

 ネットの拾いもの。

《 「終わった町・大阪」だからなんでもいいんだけど「博打」が「経済成長」なら、もう「パチンコ」を 合法の賭博にすりゃいいじゃん。極東の田舎島国に「世界の富豪」が来るはずもないが。 》 雪白

 https://twitter.com/snow_blan/status/807215753610956800

《 舞洲をカジノにするぐらいなら後期高齢者大麻特区みたいなモンにして「苦痛なく死ねる」施設を作ったらどうかね? ソッチのほうが税収増えそうだけどね。 》 ひさきっち

 https://twitter.com/hisakichee/status/807173828132552704

2016-12-09

『ロマンチックSF傑作選』

 豊田有恒・編『ロマンチックSF傑作選』集英社文庫1977年初版を読んだ。小松左京星新一筒井康隆山田正紀ら日本の作家十一人の短編集。筒井康隆『レモンのような二人』の冒頭。

《 スナック「反体制」には、常に若さと喧騒があった。 》

 時代を感じさせる「反体制」。今なら「性反対」だ。荒巻義雄『スネーク』から。

《 待合せの場所は、最初の喫茶店で、それから色々なところへいった。まるで、彼女の経験できなかった青春を、大急ぎで 卒業しようとしているみたいだった。若い人の集まる店とか、ボーリング場とか、アングラ劇場とかが主で、ときには紛争中の ぼくの母校をのぞいたりした。 》

 これまた1970年前後だ。田中光ニ『世界樹の高みに』には、多摩の山中でコミューン生活をしている六人が大麻を栽培。 そしてボブ・ディラン

《 体を起こした。ディランが、ギターを抱えて立っていた。(略)その呼び名の由来は、いうまでもなくアメリカのフォーク・ ロックの教祖ボブ・ディランにとち狂っているからである。 》

《 ギターは世界樹の梢を渡る風の音を思わせる、気まぐれだがさわやかなアルペジオを響かせ始めた。やがて、ディランの かすれたバリトンがそれに加わった。その若さで、すでに失われたものへの挽歌を、彼はうたっているのだ。人間のなかで もっともうつろいやすく、腐蝕しやすいもの──それは、この世界に対する憧憬だ。人間はしばしば絶望に思うさま食い 荒らされたあとの形骸のままで生きてゆかねばならない。彼は淡々と、事実をただ伝えるようにそのことをうたっていた。 》

 今も大麻やディランには関心がない。山田正紀『燻煙肉(ハム)のなかの鉄』は『マッド・マックス』(観たことないが) を想起させる。星新一『キューピッド』にはヨハネス・フェルメールの名作『天秤を持つ女』を連想。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%A7%A4%E3%82%92%E6%8C%81%E3%81%A4%E5%A5%B3

 還らぬ時代と変わらぬ感性。昨日のミステリー、きょうのSF。ミステリーが好き。

 午後、松毛川の沼津側(灰塚川)の放置竹林の伐採作業に参加。一汗。短い時間だったが、帰宅後どっと疲れを感じる。 歳だなあ。

 ネットの見聞。

《 ロシアに近付くな、という米政府の言いつけを破る→米政府激怒→お詫びに大統領選挙中、トランプをシカトして ヒラリーだけに会いTPPを必死に強行採決→トランプが勝利→お詫びに異例のトランプ表敬訪問→米政府激怒→ お詫びにオバマと真珠湾訪問 》 きづのぶお

 https://twitter.com/jucnag/status/806839935160307712

《 安倍首相が「真珠湾訪問」をどうしてもしたかった本当の理由 》 山口一臣

 http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamaguchikazuomi/20161208-00065258/

《 国会や裁判所などには報道記者用に「記者席」なるものがある。「記者クラブ」もある。しかし、 これらは一民間企業の特権などではない。「国民の知る権利」に応えるために税金が投入されているのだ。 ならば利用する記者は勘違いせず、私利私欲を押さえ、大事な事実を伝えるべし。 》 清水 潔

 https://twitter.com/NOSUKE0607/status/806864969048305669

《 ピカドン 》 木下蓮三

 https://www.youtube.com/watch?v=eEOZ1sBppWs

2016-12-08

『海外ミステリー傑作選』

 最低気温2.2度。肌を刺すような朝。開戦記念日。

《 大本営発表トリビア。(1)大平秀雄陸軍報道部長は口下手だったため、緊張のあまり声が反転。(2)後の首相 ・大平正芳は彼の従弟。(3)開戦発表の映像は実は撮り直し。(4)その発表に居合わせた海軍報道部の田代格中佐が 帽子をかぶっているのは、激務のあまり散髪できず髪が伸び放題だったから。 》 辻田 真佐憲

 https://twitter.com/reichsneet/status/806487543810113536

《 ちなみに、真珠湾にアリゾナ記念館ができたのは吉田首相が訪問した9年後の1962年のことだ。慰霊をしようにも、 する場所がなかったのかもしれない。 》 BuzzFeed News

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161208-00010001-bfj-soci&p=2

 武田武彦・編『海外ミステリー傑作選』集英社文庫1979年3刷を読んだ。編者は江戸川乱歩に師事、推理小説雑誌 『宝石』の編集長をつとめた、と紹介記事。なかなか捻った選定の七編だ。ポー『モルグ街の事件』、ドイル 『おどし屋ミルバートン』、ルブラン『ルパンの結婚』、クリスティー『夢』、カー『新透明人間』、クイーン 『七匹の黒猫』、ハメット『一度しか死刑にはできない』。『モルグ街の事件』『七匹の黒猫』だけ読んだ記憶。 謎解きと同時に人間心理の隠された裏側を見せつける作品群。「編者からあなたに」から。

《 ミステリーにも鋭い感性とみずみずしい着想の妙が必要なのです。 》

 午後、源兵衛川上流部で鯉の捕獲、引越し作業に参加。体長六十センチほどの真鯉緋鯉十三匹を水の苑緑地の池に移す。 池には真鯉ばかりだったので、見ていた老若男女はきれいだと喜ぶ。居心地が良さそう。源兵衛川に鯉は相応しくない。 鯉は池、恋は川。

 ネットの見聞。

《 本日8日は92年に早逝した不世出のサックス奏者篠田昌己58回目の誕生日。そして明日9日は篠田の命日である。 誕生日の翌日が命日だから33年と1日を生きて篠田は逝ったのだな。そうだ、今日8日はジョンレノンが銃弾に斃れた日でもあった。 いくつもの同時代の死を連牽して音楽は何処へ往くのか。 》 offnote

 https://twitter.com/offnote_info/status/806517610334404612

《 「『BIO』とは『生』であり、『‐CRACY』は『支配』や『政治体制』を意味する。つまり『ビオクラシー』は、 そのまま訳せば『生命主義』。それは、命より経済を重んじて戦争の原因にもなる資本主義はもちろん、現状の 『デモクラシー』=『民主主義』の先にあるものだ。そもそも、人間などは地球上であらゆる生命と共存させていただいているのに、 『民』が『主』とは、どれだけおこがましい態度なのか。」と平井は述べています。 》 平井有太 「ビオクラシー - BIOCRACY - 」 キタコレビル

 http://www.tokyoartbeat.com/event/2016/2947?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

《 与謝野晶子の12人の子供の名前:

  長男・光(ひかる)

  次男・秀(しげる)

  長女・八峰(やつを)

  次女・七瀬(ななせ)

  三男・麟(りん)

  三女・佐保子(さほこ)

  四女・宇智子(うじこ)

  四男・アウギュスト

  五女・エレンヌ

  五男・健(たかし)

  六男・寸(そん)

  六女・藤子(ふじこ) 》 愛書家日誌

 https://twitter.com/aishokyo/status/806329946142543874

 ネットの拾いもの。

《 「お母さん、むかしヤクの売人やってたんだよね」

  「ヤクルトレディと言え、ヤクルトレディと」 》 冬樹蛉

 https://twitter.com/ray_fyk/status/806319849525755904

《 なんか申し訳ない気分になってきたので、今日は皮肉な肉モードはやめて、露骨な肋骨モードで行こうと思う。 》 総統

 https://twitter.com/soutou_d/status/806322826231676932

2016-12-07

「大雪/大切」

 きょうは大雪。大切な人は? 巡らすようじゃ失格。私は一人しか浮かばん。と書いておこう。

 命あるもの以外の大切なものは? 美術品、本……金。諦めのつくものばかりだ。命並のものはない。

 昼前ブックオフ函南店へ自転車で行き、命ほどには大切でない古本を五冊。小山田浩子『穴』新潮社2014年初版、 江藤淳『アメリカと私』講談社文芸文庫2007年初版、北村薫『八月の六日間』角川文庫2016年初版、鈴木大拙 『禅に生きる』ちくま学芸文庫2012年初版、小説トリッパー編集部・編『20の短編小説』朝日文庫2016年初版、 計540円。他のブックオフではずっと坊主。やっと古本を買えた。新刊では味わえない満足感。知人のお店に寄ると、 彼に頼まれ、車に乗って女性服を運搬のお手伝い。そこへ友だちから昼食のお誘い電話。慌ただしく帰宅。昼食後、 お掃除しようと思っているところへ知人から電話。彼との用件を片付け、彼とコーヒー。美術についてあれこれ語らう。 帰宅して慌ただしくお掃除。次の用件に間に合う。のんびりのはずが時間に追われる一日に。

 昨日の日影丈吉『多角形』。雑誌編集者の独白。

《 実のところ、このシノプスの内容では、まとまった意見をいうどころか、いいわるいの判断もつきかねたのだが、 編集者の勘というものは、もともとそういった思慮的な手数を問題にしない。そんなことは後でどうにでもなるという 荒っぽい考え方で、ただ発芽の生命力の強さだけを嗅ぎつける。 》

 ただ発芽の生命力の強さだけを嗅ぎつける。私の新進美術家の発見も同様だ。林由紀子、佐竹邦子、白砂勝敏…… 強い可能性を感じた。その感じを信じた。

 昨日買った野矢茂樹『心という難問─空間・身体・意味』講談社。著者の名は何処かで聞いているような。ま、そんな 感じで買ったのだが、表紙はマルセル・デュシャン『花嫁は彼女の独身者によって裸にされて、さえも』だった。2日に 引用した中村雄二郎の発言。

《 中村 「大ガラス」なんかをみんながいい、いいと言うけれども、私にはどうもよく分からない。 こちらの好みによるのかもしれないけれども、子ども騙しのようなところがあるでしょう。そこが愉しいのだといえば、 それまでだけれど。 》 

 表紙の作品は「(通称『大ガラス』東京ヴァージョン)東京大学大学院総合文化研究科・教養学部駒場博物館蔵」。 ひび割れていないなあ、写真でこんなにも違うのか、と思ったら別物だった。これは知らなかった。

 ネットの見聞。

《 ネット保守に「貴方が想定する保守とは生前退位否定派か、それとも肯定派か」と問うと返信が止まってしまう件。 この問いは、生前退位否定派を選ぶと陛下のお気持ちを理解しない時点で保守の看板を下げねばならず、 他方で否定派を斥ければネット保守系知識人は全滅となるので、彼らの心の拠り所を崩す。 》 Ikuo Gonoi

 https://twitter.com/gonoi/status/806088442337595392

 ネットの拾いもの。

《 未来のアマゾン「あなたの購買行動を分析した結果、確実に購入するであろう書籍をさきほど配送しました。しかし、 あなたの読書習慣を分析した結果、この書籍は積読されることが確実なため、中古本としてそのまま買取いたしました。 クレジットカードには差額が請求されます」 》 yu koseki

 https://twitter.com/youkoseki/status/806289660855001088

2016-12-06

『多角形』

 昨日、福岡県在住の画家、松永潤ニ氏から嬉しい手描きの絵葉書が届いた。絵は源兵衛川上流部を描いた水彩画。NHK 『さわやか自然百景』を観てくださった。そして連絡しなかったNHKBSプレミアム『発見!体感!にっぽん水紀行 (再)』も視聴されていた。

《 源兵衛川で清掃活動をされる様子が出ました。羽田美智子さんとお話されていた方は越沼さんではなかったでしょうか? 》

 ビックリ、感激。前世紀、東京の画廊で二度ほどお目にかかっただけと記憶。じ〜ん。胸熱。松永氏から恵まれた葉書大の 水彩画を気に入って、額装して棚に置いてある。「1996 SUMMER」とある。二十年、毎日見ている。

 千円割引券があったので、イトーヨーカドー三島店の本屋で二冊。野矢茂樹『心という難問─空間・身体・意味』講談社 2016年2刷帯付、今日泊亜蘭(きょうどまり・あらん)『最終戦争/空族館』ちくま文庫2016年初版帯付、計2780円。

 日影丈吉『多角形』徳間文庫1986年初版を読んだ。元本は1965年刊。舞台は晩秋の南伊豆となれば、今を逃す手はない。 でも、じつは昨日の引用、長編ベスト3の一つというので手にした。車が崖下へ墜落し、運転手が死亡。事故死と思われたが、 ハンドルに指紋が無いことから他殺の疑い。読者の鼻面をあっちこっち引き回して事件は解決。その後の記述。

《 人間を視覚像から測定してみると、複雑な多角形ができるはずであるが、心理像においても、より複雑な多角形が得られる。 (略)まるでピカソの近作みたいな、複雑な視点の統一を要求する奇妙な投影図法を必要とするであろう。 》

 文中に二度出てきた言葉「カネオリ」。矩折、直角に曲った形。へえ〜。

 ネットの見聞。

《 そう言えば、花森安治がミステリファンなのは有名だが、乱歩との探偵小説についての対談で「日影丈吉はいい」 と言っていたのは知らなかった。流石、分かってらっしゃる 》  F・骨

 https://twitter.com/herenkera1/status/805617665070886912

《 ボルヘスの巻は中井英夫が月報書いていたような。覗けばよかった。 》 藍川蘭

 https://twitter.com/ran_aikawa/status/805621571574337536

 その『集英社版 世界の文学 9 ボルヘス』の巻の月報は小島信夫

《 カジノなど論外だが、この法案が出る事によって、

  TPPや年金カット法、官の持つ個人データを民に利活用させる官民データ法などのヤバさを覆い隠す役割を果たしている。

  筋の悪いモノを、より筋の悪いモノで隠す。

  ある意味凄い戦術。

  テクニシャンですね(棒) 》 山本太郎 次の準備してる?

 https://twitter.com/yamamototaro0/status/805593846373486592?lang=ja

 ネットの拾いもの。

《 コタツはいいぞ

  人を堕落させる 》

2016-12-05

『内部の真実』

 ツイッター日影丈吉の長編推理小説が話題に。

《 日影丈吉『内部の真実』読了。太平洋戦争中の台湾で起こったとある殺人事件を二部構成の手記で描く。 事件自体はごく単純なものだが、それをここまで複雑怪奇に展開させ、なおかつ幻想的な味わいを混ぜ込んで描ききる 日影マジック。そしてそれを成立させているのは冷徹なほどの人間分析ではなかろうか。 》 竹本健治

 https://twitter.com/takemootoo/status/804700190464581632

《 『真赤な子犬』は『別冊幻影城』でお読みになって、「こんな作家、2度と読むかい!」と仰っていたのを、 『内部の真実』は是非にとお勧めしたのが30年ほど前。長編ベスト3は、ちくま文庫版の日下三蔵解説で挙げられている 『内部』『女の家』『多角形』というのに禿同です 》 新保博久

 https://twitter.com/oldmanincorner/status/805195470603571200

 そそられて『別冊幻影城』絃映社1975年で読んだ。じつに濃密な心理描写。ちょっくら台湾に行きたくなる。

 『真赤な子犬』徳間文庫1982年初版の中田耕治の解説から。

《 日影さんがフランス料理の大家で、しかも一流の推理作家であり、一流の翻訳家であることはよく知られている。 》

《 日影丈吉の「真赤な子犬」はそういう作品ではない。この作品に、「本格物の退屈な部分」という場所概念の設定が あるが、これは退屈どころか、みごとな説明になっている。 》

 人の物事の捉え方はまったく人それぞれだ。

 雨が上がって晴れてきた昼前、源兵衛川中流部、下源兵衛橋上流で茶碗のカケラを拾う。十キロを越えて終了。 一汗。

 ネットの見聞。

《 「権力をしばく!」ニューハーフ弁護士が明かした壮絶過去 》 女性自身

 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161204-00010001-jisin-ent

《 トランプ氏との接触に異議 米政府が日本に伝達 》 沖縄タイムス

 http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/74253

《 日本原研のダメダメ振りは、田中委員長も重視しています。8月の規制委員会定例会で厳しい指摘もしていました。 早ければ年内にも、原研の児玉理事長と規制委員会の意見交換が行われる筈です。東海再処理施設のリスクの最たるものが、 ガラス固化体にできないままの高濃度廃液400京ベクレルです。 》 春橋哲史

 https://twitter.com/haruhasiSF/status/805549921877172224

 ネットの拾いもの。

《 クリスマスを1人で過ごす言い訳で『リア充のカップル達の為に夜景を作っている』を上回る切ない言い訳を募集した結果を発表します。

  最優秀賞

  『うちの地元、まだキリスト教が伝来してないんだ』

  高齢の住職賞

  『七面鳥の通夜があるので』

  です。ご参考までに。 》 坊主

 https://twitter.com/bozu_108/status/805175526176395264

《 外国人観光客のためにやる、というなら、かつての東映映画の賭場を再現してみたらどうだろうかw 高倉健のそっくりさんとか、 藤純子のそっくりさんとか、壺振るのw たまに殴り込みがあって、専属の殺陣師が素晴らしいタチマワリを見せてくれて、拍手喝采w 》  ネットゲリラ

 http://my.shadowcity.jp/2016/12/post-10257.html

2016-12-04

「西田哲学の彼方へ」

 中村雄二郎対話集『現代芸術の戦略』青土社2001年初版収録、梅原猛との対話「西田哲学の彼方へ」を読んだ。

《 中村 ただね、ひとつ言っておきたいことがある。それはこういうことです。デカルトはたしかに一応明晰です。しかし、 明晰であることによって見えなくなったことも少なからずあるんです。それにひっかからないようにしないと、せっかくの 明晰さが生きない。 》 278頁

 4K、8Kテレビ。明晰な美術評論。

《 このごろ思うのだけれど、日本でフィロソフィを哲学と訳したのは、苦心の訳だけど、非常にまずかったんじゃないですか。 学問の枠をはみ出すような、ダイナミックなところがなくなった。そういう意味では思想よりフィロソフィのほうがいいんだけれど、 哲学というと、今度はひどく狭くなってゆとりがなくなってしまう。 》 286頁

 美術、芸術も同様だと思う。かといってアートでは。

《 梅原 しかし、こうして敗戦後、日本が復興して、豊かになって、神武景気、バブル景気と我を忘れ、次はバブルが崩壊し、 今の時代が来たんだけど、どうも、だんだん悪いほうへ行くという予感がしませんか。

  中村 そうですね。明治維新に、西洋に追いつけ追い越せでやって、能率主義が動員されましたね。それであっという間に うまくいった。ところが、能率主義というのは、価値観が単純ですから、余分なものをどんどん切り捨てていった。余分なものこそ、 実は新しい発見の種なのに。それをみんな切り捨てたから、哲学の現場から学校教育まで、全部能率万能になって、新しいものは もう何も生み出せない。 》 300-301頁

《 梅原 私もね、だんだん人類が滅びるような時代に入っているんじゃないかという気持ちと、もうひとつ、今、日本が とてつもなく、愚かな国になっているんじゃないかという、二重の不安がありますよ。 》 301頁

《 中村 そのしぶとさはとても大事だと思うけれど、今後はしぶといから大丈夫だというわけにはいかなそうだぞというのが、 今の段階ですね。

  梅原 人間は自然をすっかり壊してきた。つぎに、人間自身が崩壊するのじゃないかという不安がある。 》 302頁

 2000年の対話。不安は当たった。近所の幼児を見ると、この子らにいい未来はあるのだろうか、と悪い予感がよぎる。

 毎日かけているCDはモーリス・エル・メディオニ MAURICE EL MEDIONI 『デスカルガ・オリエンタル DESCARGA ORIENTAL 』 だと以前も書いたが、相変わらず毎日かけている。それに加えてモハメド・イリアス MOHAMED ILYAS 『ターラブ TAARAB 』が 加わった。二枚で軽く二時間を超える。時間切れで途中で止めることはたまにあるが、これほどに気に入るとは思わなかった。

 ネットの見聞。

《 超久々にマイルスの『アガルタ』を聴いてるが、これこんなに素晴らしかったっけ。75年の大阪フェスティバルホールライブ。 CDの表紙と裏の横尾忠則の絵も冴えすぎててすごい。 》 森岡正博

 https://twitter.com/Sukuitohananika/status/804949968154808320

《 はい、素晴らしいです。僕はこの『アガルタ』と同じ日の夜のライヴ『パンゲア』の方が好きですね。より激しいです。 例えばロックファンなら、マイルズの定番や入門編のアルバムから入るより、『パンゲア』『ダーク・メイガス』から、 ヒップホップが好きなら『オン・ザ・コーナー』からがオススメ。 》 住友陽文

 https://twitter.com/akisumitomo/status/804958333622833152

 『アガルタ』は発売当時、新譜でLPレコードを購入。『パンゲア』までは手が出なかった。今世紀まだ聴いていないかも。

《 ここは、藤城先生の従兄弟の東郷健氏が編集・出版していた、月刊誌「The Gay」の表紙絵コーナーです。 》  教文館 訪問記<5>(The Gay)

 http://blogs.yahoo.co.jp/lightandshadow7111/32094689.html

 『遊びの目』に瞠目。藤城清治『光は歌い影は踊る』佼成出版社2004年初版から。

《 あるとき、静岡県の三島市の市役所員がやって来て、秋に楽寿園という市立公園の庭園で菊人形祭りをやるが、アトラクションに 何かやってほしいというのです。そこでその年は秋の三ヶ月、次の年からは春と秋に三ヶ月ずつ、三年連続で人形劇と影絵劇の両方を 上演しました。(略)三年間の三島での公演は、ほんとうに木馬座の大きな財産になったのです。 》 「等身大のぬいぐるみ人形劇」 63-65頁

 何年か前、三島市に楽寿園の記念として何かしないかと、この記事を寄せて提案したが、無視された。

《 デフォルメができず正確にしか描けない人、正確とデフォルメ両方できる人は普通にいますし、中には正確には描けないけど デフォルメだけできる人もいるんじゃないかと思います。その人は、デッサンする訓練を受けていないだけで、 形の特徴を一気に捉える目は持っているわけですね。 》 大野左記子

 http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20161203/p1

《 安倍デタラメ原発政策を一刀両断 NHK番組の波紋広がる 》 日刊ゲンダイ

 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/188762/1

《 そういや「日本死ね」の元ネタだった官邸の「SHINE! すべての女性が、輝く日本へ」ってどうなったのかなとググッたら、 「SHINE」はあとかたもなく消え、輝く女性 kagayaku Blogになってた。で、2015年6月で更新終わってた… 》 春巻まやや

 https://twitter.com/harumaki_r/status/804945054657744896

 ネットの拾いもの。

《 気づかせてくれる言葉で有名な、売れたバンドやアイドルに「なんだか遠い存在になっちゃったね」と言ってる人に対して 「元々お前の近くにいない」を上回る気づかせてくれる言葉を募集したら「寺にAEDは必要か」というのが最優秀賞に輝きました。 おめでとうございます。 》 坊主

 https://twitter.com/bozu_108/status/804937126961782785

《 加湿器動いてるか動いてないか解んないくらい静かだな〜さすが最新と思ったら動いてなかった。 》 パオ

 https://twitter.com/papao_pao/status/804705559928664064

《 俺はこんな真夜中に一体なにをしてるんだろう… 》

2016-12-03

『〈もの派〉の起源』

 本阿弥清『〈もの派〉の起源』水声社2016年初版を読んだ。序の冒頭一行が効く。

《 「美術」とは、いったいナニモノなのだろうか? 》

 たしかに。続けて著者は書く。

《 川俣正がどれだけ精巧な、建築と見まごう作品を作って美術界で話題になったとしても、建築の分野で取り上げられる ことはめったにない。 》

 俄然読む気にさせる上手いつかみだ。そして本文。

《 その後、「トリックス&ヴィジョン」展に参加した作家のうち、高松次郎と関根伸夫が、多摩美大との関係もあり、 〈もの派〉に組み込まれた一方で、グループ〈幻触〉は、トリック系作家というレッテルを貼られ、今日まで、 〈もの派〉に乗り越えられた敗者として扱われてきた感が強いのである。 》 32頁

 敗者。山口昌男『敗者の精神史』を連想。〈幻触〉が乗り越えられた敗者ではないことを一次資料から反証した労作だ。 わかりやすい語り口に滲む熱い意気込み(憤慨)がひしひしと伝わる。一次資料に拠って検証する作業は、とても大事だ。 去年の末に出た小代有希子『1945 予定された敗戦』人文書院も、一次資料を丹念に読み込むことで、敗戦前後の日本の 別の相貌を明らかにした。

《 飯田正ニら〈幻触〉のメンバーたちが、石子順造との出会いと交流をとおして到達した世界観は、「人間」と「自然」 との関係を、「見る」ことから「在る」ことに求めて、立体というジャンルで、自然物を使って「空間と時間」を 表現することにあった。 》 「〈もの派〉と〈幻触〉の作品 」108頁

 ふむふむ。

《 現代美術の作品は、視覚芸術とともに、視覚を越えた、その奥に秘められた表現の本質を見抜く洞察力なしには、 評価するのは難しい。 》  「〈もの派〉と〈幻触〉の作品 」110頁

 洞察力……自分にもあってほしい。

《 〈幻触〉のメンバーたちが到達した地点とは、人間と自然の対立によって生じた人類共通の危機意識の芽生えのなかで、 西洋思想とは異なる東洋的な自然観をよりどころにして、人間と自然との関係を、芸術をとおして表現することだった。 》  「現代美術の批評精神」114-115頁

 気宇壮大な構想だ。

《 石子(順造)や小池(一誠)らは、丸石との対話をとおして、人間中心でも自然回帰でもない、自然と人間との一体化の 意識のなかから、現代美術の歩むべき未来を読み解こうとしていたのではないだろうか。 》 「石子順造と『丸石』」 121頁

《 石子が到達した卵のような丸石の中にこそ、現代美術の中心命題ともいえる「空間と時間」の表現の重要なヒントが 潜んでいると私は思っている。 》  「石子順造と『丸石』」124頁

 白砂勝敏氏の新作の立体(凸凹)絵画とでも呼ぶしかない『水の記憶』シリーズが浮かぶ。先月28日に書いた一部を再掲。

 それだけではどうってことがなく見過ごされている小石が、板が、鉄が、セメントが、白砂氏の手で拾われ、組み合わされ、 構成され、確かな位置に定まっている。そのひとつひとつがたおやかな存在感をもって交響する。瑞々しいバランス。見事だ。 作品の重量は30キロもあるのに、軽やかな親しみを感じる。

 作品からは気の遠くなるような地球の歴史=時間の積層を感じる。時間に重量はないが、その積層の波動は、心の深部に潜む 静かな水面をゆるやかに揺らす。「水の記憶」だ。すごくいい作品、の予感。それは予感ではなく実感だが、何かの予兆も感じる。 未来に開かれている、ということか。過去未来貫く水のごときもの。

 http://ameblo.jp/steampunk-powerstone-art/entry-12222648583.html

 二十世紀の石子順造らの考えと二十一世紀の白砂勝敏氏の作品との間には、主語的と述語的の違いが横たわっていると思う。

 後半の「付録」は関係者の対話。

《 鈴木 美術の世界は、悲惨ですよ。美術は両面を抱えています。結局、美術は針のむしろのようなものです。そこが勝負です。 エリートが残り、雑魚は落ちる。創造できない人は落ちていく。そういう世界です。それはしかたのない宿命です。 》  「石子順造の思い出/鈴木慶則×李美那」228頁

《 鈴木 一番気に入っていた文字は、「タテ看」の文字だってご存知ですか。学生運動のスローガンなんかが書かれている、 あの立て看板の文字です。石子さんは、あの、怒りに燃えた文字は最高だといっていました。「あのレタリング文字はすばらしい」 と。学生の作ったガリ版刷りのチラシの文字がすばらしい、とも言っていました。 》 「石子順造の思い出/鈴木慶則×李美那」 236頁

 ガリ版刷りのチラシなら幾枚も保管してある。平成生まれには化石のよなものだろう。

 昼前、源兵衛川中流部で茶碗のカケラを拾う。十キロを越えたところで終了。一汗。

 昼過ぎ、友人知人とギャラリー巡り。白砂勝敏さんの個展へ三人で訪れる。やはり興味深い。

 ネットの見聞。

《 公営ギャンブルは40年ほど前の美濃部都政の時に廃止した。それは税金でテラ銭稼ぎのような真似をする倫理感が 問われた。社会のモラルの後退現象だろうか。射幸心を煽り、一獲千金を狙い真面目な努力を否定する。

  私にはカジノに家族連れの娯楽のイメージはない。 》 小松崎拓男

 https://twitter.com/takuokomart/status/804544742885355520

《 デンマークは貧困率が最も低い国です!

  母子家庭など一人親家庭の貧困率は世界最低です。 》 駐日デンマーク大使館

 https://twitter.com/DanishEmbTokyo/status/803868746855096320

 ネットの拾いもの。

《 ASKAさんは元気にシャブやってた事は判ったが、CHAGEさんが何しているのかは一向にわからない。 》 総統

 https://twitter.com/soutou_d/status/804529382224109568

《 「なんちゅうか……」と口に出してしまったとき、いまだに頭の中で「……本中華」と追いかけてしまうのは、 おれだけではあるまい。 》 冬樹蛉

 https://twitter.com/ray_fyk/status/804315924035551232

2016-12-02

「現代芸術の戦略」

 中村雄二郎対話集『現代芸術の戦略』青土社2001年初版収録、工藤哲巳との対話「現代芸術の戦略」を読んだ。

《 工藤 美術とは何かと言ってもいいし、芸術とは何かと言ってもいいんですけど、とりあえず芸術とは何かというと、 徹底的にすべてを疑うことに徹することで、自分も疑い、すべてを疑う、その行為の集積を芸術と言うよりないわけです。 疑うことに徹することで、そこから枝や葉がでてくると考える。そういうことが僕の出発点になっていると思う。そう言うと 具体的なようでいて抽象的ですけど(笑)。

  中村 いま言われたことだけについて言えば、それは美術や芸術でなくてもいいわけですね。

  工藤 そうですね。 》 69頁

《 中村 小磯良平とか林武とかいう人たちは、当時ともかく日本の”洋画”(近代絵画)の技法上の頂点と目されていた。 あとになって、その評価の基準となったフィルターをひとつ剥がしてみれば、かつての評価の基準が非常に限られたものだと ものだというのはわかるけれども、”裸の王様”の話みたいなもので、みんなうすうす気がついていてもあの当時の美校 (芸大)のなかでは、正面きって反対できないものね。 》 81頁

 この対話は1981年に発表された。小磯良平、林武の絵は、一昨日記したアート・ビジネス界では今もやたら高い値段。 作品の価値と商品価値が乖離している一例だ。それにしても、三十年経っても変わらない客の質。

《 中村 彼らはどうも言葉で納得させてもらわないと駄目みたいですね。言葉はロゴスだというのは彼らにとって おどろくほど身についている。 》 89頁

 彼らとはヨーロッパ人のこと。昨日記したように、私はロゴスでは掬えない作品に魅力を感じる。言葉で納得させなければ 評価されない作品には、さほど惹かれない。それに関連するが、「欧米で認められた」という惹句は、いいかげん止めたら、 と思う。「欧米に認めさせた」ならまだ勝ち気でいいが。

《 工藤 たとえば僕なんかが親しい人では、大岡信は文科系ですね、中原佑介は理科系、針生一郎となるともちろんこれは 文科系ですね、いろんな鎧をかぶってますけど(笑)。 》 104頁

 私もそう思う。

《 中村 「大ガラス」なんかをみんながいい、いいと言うけれども、私にはどうもよく分からない。こちらの好みによるのかも しれないけれども、子ども騙しのようなところがあるでしょう。そこが愉しいのだといえば、それまでだけれど。 》 105頁

《 中村 つまり、オーソドックスなところのある人が自分のテーマをああいうかたちで表現したというのは面白いけれども、 なにか手放しにみんながすごいというほどには感心しませんね。

  工藤 僕も中村さんの感じ方に賛成ですね。だからといってデュシャンはつまらないとは言う気はないけれども。

  中村 ただデュシャンを真似たり、自分で納得せずに持ち上げたりするのがいちばん困る。

  工藤 それは馬鹿の上塗りってやつですね。 》 106頁

 午前、野暮用を片付け、昼過ぎ、ほっとした気分で白砂勝敏氏の個展へ自転車で行く。じっくり鑑賞。「白砂勝敏の脳内博覧会」 といった題で展覧会が開かれたら面白いな、と夢想。

 近くの本屋で注文した本阿弥清『〈もの派〉の起源』水声社2016年初版帯付を受取る。3200円。新刊で買わなくては意味がない。

 ネットの見聞。

《 加齢で認知機能がゆるんだ分、創造性は向上しうる:研究結果 》 WIRED

 http://wired.jp/2016/11/29/declining-mind/?utm_content=buffer7c25f&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

 画家は七十歳を過ぎてから面白く(創造的に)なる、とは私の発言だが、それを証明したような記事だ。七十歳まであと四年。 大丈夫かなあ。いや、私は画家ではなかったわ。

《 カジノ法案、あっという間に採決の見通しだそうです。この執拗なまでの国会軽視は、「国会の審議は『民主主義みたいなもの』 の茶番劇にすぎない」という印象を国民に刷り込み、「すべては官邸が決める」というルールを周知させるために意図的に行われていると 僕は思います。 》 内田樹

 https://twitter.com/levinassien/status/804469237175570432

《 検察官の証拠開示のあり方が問われる〜準強制わいせつ罪に問われた医師の初公判 》 江川紹子

 http://bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20161130-00064997/

 ネットの拾いもの。

《 1日の、株式市場で日経平均株価の終値は、前日比204円64銭高の1万8513円12銭と大幅続伸。今年の最高値(1万8450円98銭)を11カ月ぶりに更新。

  ※TPPもダメ…

  自信ありげだった北方領土もダメ…

  拉致被害者も進まず…

  もう安倍政権は株価しかないもんね。必死だろうね 》 無外流の狼

 https://twitter.com/miburou3/status/804235614845448192

2016-12-01

「言語のトポス」

 昼過ぎ、静岡県庁で川勝静岡県知事に、グラウンドワーク三島の面々とともに面会。源兵衛川の「世界かんがい施設遺産」 登録の報告を行う。知事はゴキゲン。ふう。一日仕事だ、

 28日、昨日と白砂勝敏氏の作品について述語的と評したが、中村雄二郎対話集『現代芸術の戦略』青土社2001年初版で 彼がそのことにふれていた。

《 中村 ええ、それからもう一つ。主語と述語という問題ですが、日本語の思考方法は、主語的ではなくて述語的ですね。 たとえば、西田幾多郎哲学の論理の考え方などは、まったく述語的ですね。少し気をつけてみていけばそういうものは たくさんある。ところがいままでわれわれはそれを抑圧してきた。主語的でなければいけないと思いこんできたんです。 ヨーロッパやアメリカでは逆にそれに対する反省がつよいんですね。主語的な思考方法というのは、歴史的文化的にみれば、 限られた時代、限られた社会のものにすぎないとも言えるわけです。

  佐藤 そうでしょうね。 》 中村雄二郎・佐藤信夫「言語のトポス」22頁

 二十世紀美術は、日本の美術作品もその大部分が主語的な作品だと思う。主語的な作品で美術史が語られてきた。

《 中村 ええ、論理的に割り切ってしまう。だから割り切る爽快さがあると同時に、割り切られておかしいな、という点が あるわけですよ。 》 中村雄二郎・佐藤信夫「言語のトポス」57頁

 私が注目する美術作品は、その多くに論理では割り切れない何かがあると感じる。味戸ケイコさんはイラストレーターと 呼ばれる。しかし、その ILLUSTRATION は図解、(説明のための)比較、実例のこと。味戸さんの絵はそれから逸脱している。 またはイラストレーションの役割を超えてしまっている。その絵は論理から逸れている感覚に訴える。述語的な絵でもある。

 ネット注文した古本、中村雄二郎『日本文化における悪と罪』新潮社1998年3刷帯付が届く。450円。世紀をままたぐ頃 中村雄二郎の情報を何も捕捉することがなかった。なんか不思議。今世紀になってインターネットに接するようになったからかな。

 ネットの見聞。

《 問われるメディアの良心 子宮頸がんワクチンデータ捏造疑惑報道 》 Japan In-depth

 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161127-00010001-jindepth-soci&utm_content=buffer260e5&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

《 「ウチの生活が大変だから給料上げて」という儚い夢は絶対に叶わないですが「国家が金を使いすぎたから増税」 はよくあります。ご立派な政治家や優秀な官僚の皆様が大勢いても「金が無くなるまで使って、無くなったらまた集めよう」 ってその精神構造が問題。飲み会の幹事がこれやったら罵倒の嵐。 》 清水 潔

 https://twitter.com/NOSUKE0607/status/803875508723159040

 ネットの拾いもの。

《 なんか、トランプさん、大統領無理な気がしてきました。。。 》