Hatena::ブログ(Diary)

閑人亭日録

2017-02-28

加藤周一著作集5 日本文学史序説 下』月報15

 『加藤周一著作集5 日本文学史序説 下』平凡社1980年初版、附録の「月報15」には江戸文学研究の中村幸彦と政治思想の 丸山眞男が一文を寄せている。

《 最も大事な問題は読み方である。蕪村の作品は、従来の如く子規や朔太郎の如き理解に従って、鑑賞すべきでないことは、 少数であるが信じている人々のあることを私は知り、それに賛成しているが、それでは如何に解すれば正しいかの見本は、 まだ提出されていない。洒落本や黄表紙の従来の読み方は間違っている。少なくとも同時代の大田南畝山東京伝は、従来の 研究界のように読んでいなかった。それについては、当代風の読み方の試案を、私は提出してあるが、未だ学界の批評を知らない。  》 中村幸彦

《 加藤周一論を本格的にやれる人は、現代の日本ではまず殆んどいないのではないか。(略)私の個人的な知己をもふくめて、 加藤君にたいして否定的とまでいわないにしても、積極的な評価をためらうひとは、加藤君の著作や文章を本当に読んではいない、 と私は確信しています。 》 丸山眞男

《 私の狭い見聞の範囲では、社会科学者の間にかえって素直に加藤君の書いたものを受け入れる人が多いですね。それも自分の 専門に近い、政治や経済の領域での加藤君の発言にたいしてもけっして拒絶反応がない。少なくとも文学者や国文学者の一部に あるらしい加藤アレルギーがないんです。 》 丸山眞男

 ネット、いろいろ。

《 文学なんてロクなもんじゃない。美術だって同じこと。極道ですよ。 》 daily sumus2

 http://sumus2013.exblog.jp/27596248/

《 いやー、実際、ガクモンすると、小難しい書き方したくなるものなんですよ。 》 赤城毅/大木毅

 https://twitter.com/akagitsuyoshi/status/836240156310937600

《 う〜、ようするに、文化はグレーゾーンにひらく。 》 遠藤哲夫

 https://twitter.com/entetsu_yabo/status/836240758474625024

《 若い衆に言っておくけど、いま事務が苦手だったらそれ一生治んないから。 》 shizuka yamada

 https://twitter.com/sgokuu/status/836426636979392513

 私が証明している。ああ、確定申告。

2017-02-27

『日本文学史序説 上』七

 加藤周一『日本文学史序説 上』ちくま学芸文庫2009年8刷、「第七章 元禄文化」を読んだ。これで上巻を読了。

《 「元禄文化」は、決して「町人文化」ではなかった。しかし、その重要な一面が「町人文化」と深く係っていたのである。 》  464頁

 熊沢蕃山、山鹿素行山崎闇斎貝原益軒伊藤仁斎荻生徂徠ら思想家がとりあげられる。

《 ここでいう「文人」は、後の徂徠が定義したような儒者ではない。しかしこの紀行文をたとえば同時代の芭蕉のそれと 較べれば、徂徠がはるかによく周囲の社会をみていたことは、あきらかである。道中の地方都市の盛衰(府中)、大都会の水源 (玉河)、養蚕、や金鉱(小仏峠)のことなど、すべて芭蕉の全く注意しなかったことであろう。 》 486頁

 そして新井白石

《 しかし白石のもっとも重要な仕事は、日本史の領域にあった。 》 505頁

《 しかし一般に、白石は、ここで歴史過程を、歴史に内在する要因(主として政治・経済的、また時として制度的要因)から、 合理的に説明しようとしている。 》 507頁

《 侍が戦っているときに、「武士道」はなかった。侍がもはや戦う必要がなくなってはじめて、「武士道」が生れたのである。 》  510頁

《 現にその句にも文章にも、仏教の深い影響はみとめ難い。すなわち芭蕉の逃避の文学は、それ自身を目的とし、それ自身を 価値とするほかはなかったはずである。一種の「芸術のための芸術」。 》 530頁

《 『おくのほそ道』が、貧家に泊り蚤蚊にさされて夜も眠れなかったことを特筆するのは、そういう経験が稀であったからに ちがいない。 》 533頁

《 一般に日本人が自然を好んでいたから、芭蕉が自然の風物を詠ったのではなく、彼が自然の句を作ったから、日本人が自然を好むと みずから信じるようになったのである。 》 533頁

《 あるいはむしろその「風雅」の道こそは、武士的・町人的な価値の何れにも「コミット」せず、しかも仏教による現世超越にも 向わなかった詩人の、みずから生きざるをえなかった価値の信仰であったというべきかもしれない。一七世紀における文化の世俗化の、 これほど徹底した例は少ないだろう。 》 537頁

 人物を対比させることによって、その時代の特徴をあぶり出す技法はじつに見事。

《 白石と西鶴は、一方が朱子学の、他方が町人と俳諧の語彙を駆使していたけれども、それぞれの世界の現実を理解しようと望む 態度において、すなわち観察者としての資格において共通していたのであり、彼らの時代のなかで際立っていた。徂徠と近松は、 言葉をもとめた(彼らは詩人である)。白石と西鶴は、言葉ではなく、現実へ向うことによって、無類の散文を書いたのである。 》  350頁

 読み応えがありすぎ、ひどく疲れたが、読んで正解。スゲエわ。

 ネット、いろいろ。

《 東京新聞 26日 山口二郎さん「共謀罪の真意」

  普通の人に適用されるか、捜査機関・裁判所が人権を守る熱意を持ってきたか検証する必要。沖縄での山城博治さんへの長期勾留は 警察の狙いが思想抑圧にあり、裁判所が歯止めになっていないことを示す。共謀罪は不逞の輩を弾圧するための新たな道具だ! 》  海渡雄一

   https://twitter.com/kidkaido/status/835699677202829312

《 忘れて・しまいたい・骨董屋 》 いかふえ

 https://twitter.com/ikafue/status/835875400005791746

2017-02-26

作品が生き続けるために

 ネット注文して届いた音楽CD『 UMALALI 』オフィス・サンビーニャの二枚を梱包。明日年上の女性画家二人に郵送。 お二人とも近々、個展を控えている、その東京六本木のギャラリーと福岡県の公立美術館には行けない。『 UMALALI 』を 聴いてお二人がなにか楽しまれれば幸甚。前世紀ならカセット・テープに再録して送ったが、いつしかそんな習慣も廃れた。 これは一枚千円なので贈れる。

 https://www.sambinha.com/e-commex/cgi-bin/ex_disp_item_detail/id/SPR-013/

音楽、文学、美術に興味のあるフツーの人は、周囲にはほとんどいないことに、最近気づかされる。ちょっと知っている、 興味があるわ程度の人たちばかりで、のめり込むほどの人はまったく出会わない。ましてそれらに人生を賭けるような意気込みの 人は皆無。音楽、文学、美術の常識とは、どのへんまでの知識を言うのだろうか。最近はまったく期待しない。人は生存するだけ、 あるいは直接的な身近な快楽、快感だけにしか、関心が向かないのかもしれないと思うようになった。私のように、死後を視野に 入れた生き方などは、お呼びでない。味戸ケイコ、安藤信哉、昨日ふれた北一明。味戸さんは現役だが、鬼籍に入った安藤信哉、 北一明を顕彰するのは私しかいない、と自負。一昨年の夏、東京新聞で大々的に報道された北一明記念館をつくる動きは、その後 杳として聞かない。私はただ、作品を後世へ伝えるのみ。ビジネスにしようと仕掛けることはしない。

 若い日、生きがいは好きな女性に愛されることだった。相思相愛。しかし、それは二十代を通じて不可能なことを痛感。二十九歳。 意地で自宅を新築し、翌年に墓を築き直した。これで男子一生の仕事は結婚以外はやってしまった。次に何かの目標がなければ 働く気力が湧かないと、十五年後の四十五歳に味戸ケイコさんの常設美術館を建てることを目標にした。会ったこともない味戸さんに 夢を伝えた。途中から北一明を加えて二人の常設美術館を、十六年後の四十六歳にK美術館として開館。後世へ伝えるべき作品を 一時的に展示する場を提供。展示期間は終え、将来へ向けて保管している。

 http://web.thn.jp/kbi/

 今思うことは、私の死後作品をどうすべきか。売却が最良の方法のようだ。金を払ってでも欲しい人のところへ行くのが一番。 売れ残り? そんな商品は保管していない。

 ネット、いろいろ。

《 ほとんど知られていない30年前の挿画のお仕事。古い本の挿画本を描き直したんだと思われてしまったらしい。これの 「元の絵」があるなら私も見たいわ。 》 林由紀子

 https://twitter.com/PsycheYukiko/status/835717407507279872

 榊原晃三『フランスのむかし話』偕成社文庫1985年初版だ。私は1986年の2刷を持っている(林さんから恵まれた)。25頁と 169頁。

 https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%82%80%E3%81%8B%E3%81%97%E8%A9%B1-%E5%81%95%E6%88%90%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%A6%8A%E5%8E%9F-%E6%99%83%E4%B8%89/dp/4036511602

《 介護の現場でまかり通る「理不尽なルール」ご存知ですか? 厚労省の奇妙な言い分 》 長谷川 幸洋

 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51053

《 只ごとではない余白の無さを前にしては、間の美学は通用しません。 》 逆光手帖

 http://gyakko.blogspot.jp/2017/02/blog-post_21.html

2017-02-25

「炎の主導権を握る」

 北一明『焼きもの新入門 炎の造形』海山堂1985年初版を再読。

《 ここで一番重要なことは、自分の美的基準を最高水準のものによって原点にすえようとする努力です。 》 12頁

《 今日、現代という微視的な目と、歴史的にみるという巨視的な目との美的両眼によって、過去とか伝統を一度 洗い直してみるということ、それが、焼きものをとおして私が創りだそうと苦労してきましたすべてであるわけです。 》  12頁

《 自分のものを焼くということは独創であり、独創ということは変革であり、改良とは明確に一線を画します。 》 15頁

《 ものを創るということは、最終的には自分が裸になって素直に自分を表現することです。 》 15頁

《 今日の目で客観的に焼きものの美しさというものを考えた場合に、侘び寂びの系譜からくる美しさは、閉ざされた美意識 といってよいのではないでしょうか。 》 20頁

《 茶道と焼きもの発達史と表裏一体という事実は、同時に、焼きものの価値観の二重構造を生んでいる原因ともなっています。 つまり、焼きものの美的価値という純粋な焼きものの評価の側面と、茶道の道具としての、いわば侘び茶としての道具の使用価値の 側面という二重構造をもっているのが現実です。 》 20頁

《 焼きものの重要なポイントは、炎の主導権を握るということです。 》 43頁

《 焼きものが、頭脳労働によって支えられたとき、焼きもの界そのものが、あらゆる価値観、思考行動様式において意識変革 されることでしょう。そうなりますと、美術芸術の流れの中で焼きものの評価存在が、必ず見直されるにちがいないのです。ただし、 今までのように使用価値のみにウェイトがしぼられた場合はこのかぎりではありません。 》 50頁

 以前にも紹介したが、地元飯田市の同級生にしてこの程度の認識。

《 北一明こと下平昭一君の著書と資料 》 吉澤健

 http://www.minamishinshu.co.jp/center/series/023.PDF

 良い天気なので北一明の盃と茶入れを日の当たる畳の上に置いて鑑賞。論じるだけではなく、作品で実証したから北一明はすごい。 それにしても、骨のある陶芸評論家はいないのか。北一明への反論、批判を読みたい。

 ネット、いろいろ。

《 財務省さん、億単位の取引の記録破棄していいなら、確定申告のわずかな金額のレシートなんて保管する必要ないですよね? (-_-メ) 》

  森友学園:財務省、土地交渉「記録を廃棄」 》 ichiro_green

 https://twitter.com/ichiro_green/status/835150893737627648

《 「経産省」と打つだけで「無能」って出る…。 》 古書現世

 https://twitter.com/wamezo/status/835154447944671233

2017-02-24

寝てこそ休養

 体調は少しずつ快復しつつあるんだけど、もうひと押しが、と曇り空を仰ぐ。この寒空じゃあなあ。この歳では V字快復なんてありえない。元気になったふりで動くと、途端にガタガタ、塗炭の苦しみへ。VじゃなないM。やだねえ。 果報じゃないけど快復は寝て待て、だ。しかし、昼間寝てしまうと、夜が長い。それもまた困る。でもグズグズ。

 昼過ぎ、源兵衛川の堆積土砂の撤去範囲を決めるために急遽川辺で打ち合わせ、一時間。こういう急用で休養にならない。 夕方ここだけ小雨。いつもの「局地的な前線」。ご近所がネットッゲリラ氏なので、ゲリラ小雨?

《 安倍晋三記念ブログネットゲリラですw 》

 http://my.shadowcity.jp/2017/02/post-10679.html

 私同様、過労でダウンした方の「大丈夫日記」。臥せっていても本をしっかり読んでいる。大したものだ。

 http://garakuta.blue.coocan.jp/diary/diary.html

 19日には東直己『待っていた女・渇き』ハルキ文庫を読了とあるので本棚を見る。この本を含め東直己の文庫本は19冊。

 ネットのいろいろ。

《 加藤周一さんの『日本文学史序説』の近代詩歌の部分など、むろん非常に不十分なものですし。 》 松浦寿輝

 http://www.shinchosha.co.jp/book/471702/

《 《古本の世界で突如潮目が変わることがある。それは誰にも読めない。読めないからおもしろいのだ》

   没後、忘れられる作家もいれば、しばらくして急に古書価がつく作家がいる。

  古本の潮目は読めない。でも古本屋通いを続けていると、すこしだけ早く、変化に気づくことができる。 》 文壇高円寺

 http://gyorai.blogspot.jp/2017/02/blog-post_21.html

《 プレミアムフライデーの事は判らないが、早い時間から酒を飲むなら、15時や16時から飲むよりは、 朝っぱらから通勤してる連中を見ながら飲むのが間違いなく良いので、有休取って飲むに限る。 》 総統

 https://twitter.com/soutou_d/status/834963818232979456

2017-02-23

休養

 昼前は降りしきる雨。五輪真弓の歌『リバイバル』の冒頭♪降りしきる雨の中を♪が浮かぶ。激しい雨もいいものだ。 一日ぐずぐず。しかし、もう少し食欲が出ないとなあ。

 雨上がりの午後、買ってきたカボチャを煮、ほうれん草を茹で、キウイの皮をむく。力を入れない流れ作業は体が動く。タンパク質はハム少々。これは夕食前にさっと火を通す。蜜柑を食す。うまい。

 福島久男歌集『男は夢の中で』ながらみ書房1992年初版を四半世紀ぶりに再読。ミステリ作家小泉喜美子さんのファンで、彼女の小説『男は夢の中で死ね』から借用されている。この本は、小泉さんのご母堂から恵まれた。

  悲しきはあなたの蔵書を貰ひ受けしその喜びを伝へられぬこと

 私もご母堂から、終の住まいのガラガラの本棚から形見分けの蔵書を恵まれた。思いもかけないことなので、重くならないように窪田般彌『幻想の岸辺』河出書房新社1972年初版、森茉莉『父の帽子』筑摩書房1979年5刷ほかにハヤカワ・ポケット・ミステリを五冊。クレイグ・ライス『わが王国は霊柩車』1965年初版、W・P・マッギヴァーン『囁く死体』1958年初版、シェリイ・スミス『逃げる男のバラード』1963年初版、ボアローナルスジャック『魔性の眼』1957年初版、同『すりかわった女』1978年初版を選んだ。

 ネットのいろいろ。

《 悪いけど、日本の国内向けメディアだけからの情報摂取だと、外で何が起きているかはある程度わかりますけど、 外から日本がどう見られているかの情報はほぼゼロです。国際社会が日本をどう評価していて、日本に何を期待しているのかは、 国内メディアだけでは絶対に知ることができませんよ。 》 内田樹

 https://twitter.com/levinassien/status/834612159057326080

《 余はグローバル化そのものに否やを言う気はない。間違いなく恩恵を受けているからな。しかし、どうやら、自分も含む、 多くのさほど優れていない人たちにとって、素晴らしい未来であるとも言えなくなったのは確かであろう。 小さな社会でも大きな社会でも、それ相応の問題があると言うことだな。 》 総統

 https://twitter.com/soutou_d/status/834363987584176130

《 長期勾留の沖縄平和運動センター議長 保釈認められず 》 NHK

 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170223/k10010887091000.html

 この何日かネットを巡回せず。何の不都合もなかった。そんなものだな。

2017-02-22

静養?

 一日自宅静養の予定だったが、朝、横浜の女性お二人が来訪したいとメール。昼までぐずぐず寝て過ごす。 燃料不足の身体をにこやかに誤魔化し、清住緑地の湧水へ案内。勢いよく噴き出る湧水に感動される。案内書にも 載っていなかったと喜ばれる。まだ観光地化されていないからねえ。その後特種東海製紙のPamの「紙わざ大賞展」へ。 楽しまれる。リトルノで一休み。近くの中央給水塔〜久保町給水塔を巡って駐車場で見送る。午後四時半帰宅。ふう。 体温計は「36.0℃」。やれやれ。きょうも早く就寝だ。

2017-02-21

療養

 18日(土)〜19日(日)未明

  悪夢と妄想に襲われ、切りのない咳に苦しむ。風邪薬はなく、うがい薬で急場をしのぐ。

 19日(日)

  日が昇って悪夢と妄想は収まる。咳は減る。夕方電子体温計で測ると「39.8℃」。ウソだろう。悪寒はしないし、 発熱頭痛嘔吐下痢はない。食欲もない。栄養剤に頼る。

 20日(月)

   朝体温を測る。「37.2℃」。まあ、そんなところか。

  夕方体温を測る。「37.1℃」まずまず。周囲からはインフルだ、と言われるが、症状があまりに違う。私的診断は過労。

 21日(火)

  朝体温を測る。「36.9℃」。やれやれ。風邪薬は服用せず(買わなかった)。うがい薬で間に合った。食事少々。

  昼過ぎ体温を測る「36.6℃」。休養しかない。運良く明日の用事が相手側から延期の連絡。

  夕刻体温を測る「37.4℃」。ま、そんなものだろう。体力切れ。

2017-02-18

壊れた

 昨日は午後6時半に就寝、今朝八時前に起床。悪夢にうなされた。ご飯を半膳口に入れて咀嚼し、グラウンドワクーク 三島事務所へ。昨日午後の集まりで会った六人を源兵衛川へ案内。う〜寒。お昼にくたくたで帰宅。食事は喉を通らず、 そのままお蒲団へ。午後五時過ぎスーパーへとぼとぼ。栄養剤を購入、飲む。午後六時過ぎ蒲団へ。体が壊れたよう。

2017-02-17

『日本文学史序説 上』六

 加藤周一『日本文学史序説 上』ちくま学芸文庫2009年8刷、「第六章 第三の転換期」を読んだ。

《 一六世紀の半ばから一七世紀の半ばに到るおよそ一○○年間は、二重の意味で日本史の転換期であった。

  第一に、国際的には、西洋の影響がはじめてこの国に及んだ。(略)

  第二に、国内的には一三世紀以来分散する傾向の著しかった武士権力が、この時期には逆転して、求心的傾向を示す ようになった。織田信長の全国統一にはじまり、豊臣秀吉を経て、徳川家康と初期の徳川政権に到る過程は、軍事独裁政権が 権力を中央に集中していった過程である。 》 406-407頁

《 けだし信長の「開国」は、権力の獲得のために行われ、徳川政権の「鎖国」(一六三五)は、獲得した権力の維持の ために、行われた。 》 419頁

《 一五世紀には将軍から大衆まで同じ桟敷に集って猿楽を見物していたが、一七世紀には早くも武士は能を、町人は 歌舞伎を見物するようになっていた。これほど鮮かに二つの時代の二つの社会相違を示す現象も、他にない。 》 421頁

《 しかし美術の世俗化が真に徹底したのは、一六世紀後半・一七世紀前半の一○○年であり、建築・絵画・工芸のすべてが、 全く世俗的な題材を扱い、全く世俗的な目的に奉仕するようになったのは、この時期である。宗教生活と芸術との分離は 画期的であり、決定的であって、再びこの国の芸術が宗教と相渉ることは、今日に到るまで決してなかった。 》 442頁

《 一六世紀末・一七世紀前半の大衆的な文芸には、新たに加わった二つの要素がある。その一つは印刷技術であり、 もう一つは「郭」の制度であって、いずれも徳川時代を通じて大きな意味をもった。 》 449頁

《  世の中に絶へて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 『伊勢物語

   世の中に絶へて妻子の無かりせば今の心はのどけからまし  『仁勢物語』  》 453頁

《  つゐにゆく道とはかねてきゝしかどきのふ今日とは思はざりしを  『伊勢物語』

   終に行く道には金もいらじかと昨日経読む僧に呉れしを  『仁勢物語』  》 453頁

《 仏教を非日常的な世界へ追いやったままで、一七世紀の大衆は、『このふはけふの物語』に笑い、「説経節」に泣き、 そうするとき彼ら自身の感情をもっとも生々と表現していたのである。 》 458頁

《 かくして徳川時代は、支配層と大衆の文化の分裂からはじまり、価値における義理と人情や行動における表と裏の 二重構造が、そこに絡むことになる。転換期は、一六世紀後半・一七世紀前半の一○○年間にあった。いわゆる「元禄文化」 の終る一七世紀後半には、そのすべての結果があらわれるだろう。 》 460頁

 ネットの見聞。

《 性質一変なら「普通の団体」も処罰 「共謀罪」政府統一見解 》 東京新聞

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201702/CK2017021702000129.html

《 しかし安倍昭恵さん「家庭内野党」を宣言し、反原発ぽくふるまい、マイノリティ擁護のデモにも参加していたが、 靖国や真珠湾に登場し、三宅洋平とともに高江に登場し、友達が大麻でパクられたと思えば、 ついにはカルト小学校の名誉総裁ですか。

  なんなんでしょうね。 》 こたつぬこ

 https://twitter.com/sangituyama/status/832179285100081152

 ネットの拾いもの。

《 「サラリーマン川柳」の投票が2月13日に始まりましたが、これに続いて、

知る人ぞ知る「オタク川柳」の投票も2月15日に始まりました。 》 BuzzFeed  https://www.buzzfeed.com/keigoisashi/otaku-senryu-12-2?utm_term=.otEqkPk9e#.vb25RKRQ9

 私的好み。

   6. 逃げ恥だ? こちらは常に 生き恥

   7. 君と出逢い 沼に落ちる 音がした

《 今現在、ソ連邦に加盟する共和国が(まあ、なんか訳わからん自称の微妙なやつ以外では)いない以上、 日本が加盟を宣言すれば、日本こそがソヴィエト連邦の本体となり、次の連邦憲法も作りまくりなわけである。 チャンスだな。 》 総統

 https://twitter.com/soutou_d/status/832211888343654401

《 「貧乏男と結婚するのは連帯保証人になるより恐ろしい!」(週刊新潮) 》