Hatena::ブログ(Diary)

閑人亭日録

2018-05-23

『日本美術史の近代とその外部』三

 稲賀繁美『日本美術史の近代とその外部』放送大学教育振興会2018年初版を少し読む。野暮用が重なり、夕方やっと手をつける。のんびり読んでビックリ。

《 岡倉(天心)は土佐派や光琳の「熱心な研究者」として(横山)大観にふれつつ、久住守景や尾形光琳らの衣鉢を継ぐのが日本美術院であるとする立場も、 「美術院あるいは日本の新しい古派」(1904)でニューヨークの公衆に向けて披露している。 》 「第8章 東洋美学と西洋:翻訳の問題」 115頁

 久隅守景だよなあ。

《 ここでも平明、直截(ちょくさい)な八代の英文表現に注目したい。 》 「第10章 八代幸雄と美術の東西:造形の現場と学術」 144頁

 直截(ちょくせつ)に”ちょくさい”とカナが振ってある。”ちょくさい”は慣用読みだが。

《  それは大陸の影響からの乖離であるとともに、文人趣味と工藝との交差でもあり、西洋の価値範疇に照らすならば、高級藝術と低級藝術の融合であるとも 評価できる。晩年に向けて、八代はいくつかの国際美術出版において、こうした彼の日本美術観を披瀝してゆくこととなる。岡倉が提唱した「朦朧体」は、 八代において「暈(ぼか)し」や「滲(にじ)み」を通じて「湿潤の気の横溢」を寿ぐ位相へと転移を遂げた。

  形をなさない汚点や滲みへと突き抜けた八代晩年の美意識は、同時代の抽象表現主義をはじめとする新たな価値観との対話を、洋の東西を跨ぐ課題として 指示しているようだ。 》 「第10章 八代幸雄と美術の東西:造形の現場と学術」 148頁

 昨日の展覧会の副題は「創刊記念『國華』一三○周年」。小雨も降ってきたし、『國華』創刊号から三十号まで図版を閲覧。疲れ果て〜。昼食、昼食。

 晩、大施餓鬼会へ。女の坊さんが増えたな。ふう。

 ネット、いろいろ。

《 色紙ならまだしも、手紙まで‥。2015年とあるからお身体が大変のところ筆を取ったと思うと余計に‥。ある故人の資料整理を手伝った際、 書簡整理だけは複雑な気持ちだったことを思い出す。書簡集は当り前の時代だけども。/つげ義春 落款入り直筆サイン色紙と直筆署名入り手紙 》 虹霓社

 https://twitter.com/ggpgmavo/status/998780564281806849

 本棚からつげ義春『つげ義春初期短篇集』幻燈社1969年、サイン入りを取り出す。書簡・・・加藤郁乎、小泉喜美子中井英夫深澤幸雄・・・。

《 2歳児とは、考えてから行動するのではなく、行動しながら考え、大きな目的ではなく、小さな楽しみをつなぎ合わせて過ごす人たちなのです。 》  「イヤイヤ期よりブラブラ期…学者提案に保育現場から反響」朝日新聞DIGITAL

 https://www.asahi.com/articles/ASL4Z745RL4ZUTFL003.html

 アニミズム系の作家の制作現場みたい。

《 政府案の「リーディングミュージアム(先進美術館)」とは何か? 文化庁「確定事項は何もなく検討中」 》 美術手帖

 https://bijutsutecho.com/news/15569/

《 今日の朝刊とTLは「日大」と「加計学園」で埋め尽くされておりました。みなさんご指摘の通り、「上が教唆して、下がその意を忖度して不適切な行為を行い、 責任問題が発生すると、上は順送りに『指示したことはない』と言い逃れて、一番下が責任を押し付けられる」という構造がまったく同じですね。 》 内田樹

 https://twitter.com/levinassien/status/999074914572288000

《 そうなのだ。日本軍部は誰がどう見ても能無しだった。けれど彼らは、陸海軍大学出の、当時の日本では、東大法学部卒を遥かに凌ぐ選りすぐりの秀才だった。 なぜ、「日本の秀才=能無し」なのか、考えるべき時機に来ていると思う。 》 青木 俊

 https://twitter.com/AokiTonko/status/998979236806328320

《  とある食堂。

  「無能薬の野菜を使用しております」と書いてあった。

  つげ義春を思い出した。 》 高野寛

 https://twitter.com/takano_hiroshi/status/998548557102694400

2018-05-22

「名作誕生 つながる日本美術」

 東京国立博物館へ行って来る。企画展「名作誕生 つながる日本美術」。混んではいるが、混雑するほどではなく、ゆっくり観覧できた。

 http://meisaku2018.jp/

 『彦根屏風』を見て伝俵屋宗達筆『蔦細道図屏風』に仰天。これはスゴイ。

《 金地の土台に緑青(ろくしょう)を用いてなだらかな土坡とし、さらに土台とは異

なる金により、男と修行者が出会った細道を表している。 》 図録解説

 しかし、この図録の印刷では緑青の明るい緑が深緑になっている。原画とは全く違う色合い。これはひどい。実物を見ていてよかったわ。日曜美術館『 夢の宗達 傑作10選 』の画像が実物の色合いに最も近いかな。

 https://blog.goo.ne.jp/teinengoseikatukyoto/e/2fbaaae7ea2396946f3c6f53b7b7d995

 それはさておき、いい展覧会だった。行ってよかった。

 ネット、いろいろ。

《  「皆川博子の辺境薔薇館」いただきました。巻頭カラーで載せていただき、生きてて良かったなぁ、と。

  途中で皆川さんの本を再読したりしてゆっくり読みました。大輪の薔薇の園を逍遥した気分です。 》 Yukiko Hayashi 林由紀子

 https://twitter.com/PsycheYukiko/status/998064374395752448

 この手彩色銅版画『ガラスの角と青い薔薇』1/10番が手元にある。

《 スーパーで5歳児(推定)が「ママ待って?!」って半泣きで走って行ったと思ったら、その後から2歳児(推定)抱えたママが「待つのはお前じゃー!」 って叫んでダッシュしてて本当にお疲れ様です。 》 もちぷりっ

 https://twitter.com/phrene_a/status/997823247855992834

《 「アベゲート」 》

2018-05-21

『日本美術史の近代とその外部』ニ

 稲賀繁美『日本美術史の近代とその外部』放送大学教育振興会2018年初版を少し読む。読むのが遅い。

《 すでに明らかなように、岡倉(天心)の英文著作は、それが執筆された時代状況、それが意図した英語圏の読者層を考慮にいれて読み解く価値がある。 近代日本思想史という、日本語に閉ざされた抽象的な閉域だけで岡倉の英文著作を読み解こうとするのには、原理的に無理があることを確認しておきたい。 》  「第7章 天心・岡倉覚三とベンガルの美術運動」 108頁

《 ところが岡倉の英文を詳しく点検すると、ケイラスの訳を岡倉が注意深く書き改めていることが判明する。「道」を仏教的な「生々流転」「輪廻転生」と 相性のよいものに再解釈した岡倉は、それを受け「道とは小径であるというより、通過のうちにある」the Way is in the Pasage rather than the Path とする 一文を紡ぎだす。従来日本語訳では見落とされがちだったが、ここには「道」を実体ある存在から、「途上」という運動の過程に、体言(名)から用言(動)へと 質的に転換させる工夫が凝らされている。 》 「第7章 天心・岡倉覚三とベンガルの美術運動」 109頁

 書き写そうとすると際限がなくなりそうなので、短く(短すぎるかな)。簡潔に書かれているが、それはまさしく氷山の一角に過ぎない。

 『芸術新潮』から18日の問い合わせ(検証は顕彰では?)への返事のメールが届く。

《  はじめまして。

  この度は弊誌についてのご意見をお寄せいただき、誠にありがとうございました。

  ご質問の件について担当編集者に確認をとりましたろころ、

  今回は、意味的にあえてこちらの「検証」の字を選んだとのことでした。

  ご意見を下さったことで、越沼様がしっかり読み込んでくださっていることがわかり、

  編集部一同大変嬉しく思っております。

  これからも読者の皆様に愉しんでいただけるような紙面づくりを心掛けてまいります。

  今後とも、芸術新潮をよろしくお願い申し上げます。

  芸術新潮編集部 》

 そつがない文章だ。

 知人の車に同乗、ブックオフ函南店へ。谷川俊太郎『はるかな国からやってきた』童話屋2005年8刷帯付、戸川昌子『白昼の密漁講談社文庫1984年初版、計216円。前者はスリップ付、後者は「講談社文庫連続殺人事件」なる折紙入。

《 リコウな奴ほどタチが悪い。

  テを変え品を変え顔を変え、

  スルドク罠を張ってやがる。

  ミ破ってやる、このトリック。 》

 ネット、いろいろ。

《 リーディングミュージアム構想の問題点 》 永瀬恭一

 https://note.mu/nagasek/n/n913f60bbc915

《 宮田長官が先進美術館を構想したのでなくても、推進したいと考えているならいろいろ腑に落ちる。近代芸術は表向き「商売」と一線を画して 価値体系を築いてきたが工芸はそうではない。工芸が芸術にのし上がっても一線はあった。彼は制度の長の立場を利用し、すべてを「商売」に帰そうとしているのでは。  》 大野左紀子

 https://twitter.com/anatatachi_ohno/status/998353256588824576

《 なんとなくの勘だけど…文化庁のお役人御一行様がアートバーゼル香港あたりを初めて視察しに行って、回っている金が3桁くらい違う、 あまりもの彼我の違いにショックを受け、トチ狂ってこんなもん作っちゃったような気がします… 》 会田誠

 https://twitter.com/makotoaida/status/998127951567769602

《 利益の5%を寄付? 海外企業はなぜアートにお金を出すのか 》 上坂 真人

 https://visual-shift.jp/5170/

《 それが何であっても自分だけの楽しみを持ち、それを心から愛している人が好き。そういう人は他人がどんなにそれを下らないと言っても聞く耳を持たず、 他人を当てにせず、どこまでも自分の流儀と美学を貫いて泰然と知足している。見ていてとても落ち着く人種だ。 》 吉村萬壱

 https://twitter.com/yoshimuramanman/status/997873589218033664

《 私が怒っている本質はそこにはないので、私が3名に送った手紙を公開します。 》 弁護士 池田賢太

 https://m.facebook.com/kenta.ikeda/posts/1279668008802804

《  「実写版・銀河鉄道999」と聞くと、メーテルと哲郎が、ローカル線に乗って

  「ねえ、メーテル、ずいぶんと寂しいところだね、駅前の商店街が全部シャッター降ろしてるよ」

  「そうね、でも、ここは昔、とっても賑やかな街だったのよ」

   みたいな会話をするシーンしか思い浮かばない。 》 鷹見一幸

 https://twitter.com/takamikazuyuki/status/997142937245958146

《 わが国では、萩尾望都先生の御作品の威力で、ギムナジウムはロマンチックなところと思われている。わたくしも、その例外ではなかったので、 ホンモノを見たときの幻滅といったら、そりゃもう……。 》 赤城毅

 https://twitter.com/akagitsuyoshi/status/998221169139503104

2018-05-20

『日本美術史の近代とその外部』

 稲賀繁美『日本美術史の近代とその外部』放送大学教育振興会2018年初版を少し読む。

《 この教科書は、「日本」を画定することに疑問を呈し、「美術史」という枠組みをも解体しようとする試みである。さらに「近代」という時代定義も、 同様に括弧に括り、問い直さねばならなくなる。 》 まえがき

《 だがそれは、徒に叛逆を唱えることではない。むしろ、現在の社会と学術とが、あらたな再編成の時期を迎えている、との認識に基づく企て(くわだて)である。 「日本」「美術史」「近代」の問い直しから、はたして何が見えるようになり、なにが新たな課題となるのだろうか。 》 まえがき

《 『北斎漫画』第三篇には透視図法への通暁ぶりを誇示する挿絵も確認できる。だが両者に共通して、北斎が西洋の透視図の水平線の意味を理解しなかったことには 注目したい。 》 「第1章 透視図法の東西:導入にかえた」 22頁

《 いわゆる「日本趣味」の魁(さきがけ)となった画家エドゥアール・マネの事例を通じて、文化触変の実態を究明する。 》 「第3章  エドゥアール・マネの日本」 44頁

《 このデュレという人物を媒介項として改めて検討してみると、近代日仏の絵画交渉史において、マネが、日本側の北斎にも呼応する役割を演じていたことが 見えてくる。 》 「第3章 エドゥアール・マネの日本」 44頁

《 マネは準備なしに画布に向かい、気に入らない素描を何度も消しては再び挑んだ、とマラルメも証言している。だが日本人は即興制作をする、という誤った先入観を マネに植え付けたのは、実は現場目撃者として権威をなした日本旅行者デュレ本人だったのでは? という嫌疑も生ずることとなる。 》 「第3章  エドゥアール・マネの日本」 49頁

《 だがそれは逆に、マネの奇矯なる画業を当時の世相において弁護し、支配的な審美眼に対抗してその新奇な美学を認知させることが、いかに困難な事業だったかをも、 期せずして裏書きしている。 》 「第3章 エドゥアール・マネの日本」 52頁

 午前、三島市主催の「境川・清住緑地」拡張整備に向けたワークショップ、第一回の現地視察に参加。噴き出す湧水の勢いが今まで見た中で最高。

 https://www.city.mishima.shizuoka.jp/ipn036225.html

 午後、三嶋大社のギャラリーへ歩いて行く。知人たちに挨拶、談笑。桜川を遡って三島駅近くで安売りチケットを購入。帰宅。どの川も水量が増している。

 ネット、いろいろ。

《 【福島原発かながわ訴訟】焦る国。結審控え法廷で28分間の反論。「対策講じても事故は防げなかった」「過失責任認めた4地裁の判決は誤り」〜第27回口頭弁論  》 民の声新聞

 http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-255.html

《 言語化とは不可避に圧縮であり、諸々の具体が捨象される。よって言語的コミュニケーションにおいては解凍が不可欠となるわけだが、 そこでは解凍ソフトが人それぞれに異なることは発かれず、そのことによって互いに齟齬を保持したまま共感や疎通を成り立たせる。この深入りできなさに 言語の功罪がある。 》 中島 智

 https://twitter.com/nakashima001/status/997743322478227457

《 一方で、非言語コミュニケーションにいえる傾向として、情報圧縮力の緩さがある。つまり、理解よりも体験性がそこに生まれる。しかし非言語藝術を 慣習的に、言語/記号で理解しようとしてしまう人々は「説明してくれなければわからない」となる。それを「他者のわからなさ」と見なすのが体験性である。 》  中島 智

 https://twitter.com/nakashima001/status/997745997810827264

《 でも、「下関西高校」は「しもかんさいこうこう」ではなく、「しものせきにしこうこう」です。 》 twincities21

 https://twitter.com/twincities21/status/997814913471950850

《 琵琶湖の水ぜんぶ抜く 》 鯨統一郎

 https://twitter.com/kujira1016/status/998121935434272768

2018-05-19

「最強の日本絵画100」つづき

 『芸術新潮』5月号の特集「最強の日本絵画100」を読んだ。尾形光琳は『紅白梅図屏風』と『燕子花図屏風』が選出されている。どちらも数回見ている。 最高だわ。

《 《紅白梅図》や《燕子花図》の美的感覚はヨーロッパの人には絶対に理解できないでしょうね。彼らは日本絵画は「絵」ではなく「デザイン」だと思ってますから。  》 狩野博幸 83頁

《 《紅白梅図》については美術史家・小林太市郎のエロティックな解釈が秀逸で、水流が女性の裸体で、紅白梅はその女を取り合う男。左から男の手が乳房に、 右からは男根がお尻に迫っているという。 》 山下裕二 83頁

 http://www.moaart.or.jp/?collections=053

 まあ、そんな解釈も可能だな。急に艶かしく見えてきたわ。

《  野地 洋画では、藤島武二梅原龍三郎安井曾太郎あたりが入っていませんがいいんですよね。

  山下 21世紀になったんだから、もう、画壇の権威なんてどうでもいいでしょう。入れなくてもいいと思います。 》 113頁

 心強い発言だ。94番に村上華岳『春泥』1936年が選出されている。24.1×27.0cmの小品。未知の絵だ。

《  野地 この絵を見ていると、脈打つ血のような情念を感じませんか?

  山下 確かに、他にはない絵ですね。これにしましょう。 》 119頁

 100点目は田中一村『アダンの海辺』1969年。これは嬉しい。

《  野地 すぐに中退してしまいますが、東京美術学校時代は、東山魁夷と同級生でした。東山魁夷は100点に入れませんでしたね。

  山下 《道》は入れてもいいんだけど……もう入らない。《アダンの海辺》が、100点目の作品となります。 》 123頁

 四山(加山又造、杉山寧、東山魁夷、平山郁夫)は入らなかった。時代は変わる。

 この特集から連想するのが、雑誌『BRUTUS』2017年6月15日号マガジンハウスの特集「人気作家・山口晃の死ぬまでにこの目で見たい西洋絵画100」。

 午後、奉書50枚が届く。小原古邨、鏑木清方川瀬巴水、高橋松亭、渡辺省亭〜奥野淑子らの木版画を新しい奉書に入れ替える。眼福。

 ネット、いろいろ。

《 政治のナンセンス化を目のあたりにしている。(もちろんこれは、たいへん危険で恐ろしいことなのだが) 》 藤原編集室

 https://twitter.com/fujiwara_ed/status/997342968116752384

《  閣議決定したらなんでもありなんだな。

  そのうち国民は安倍続投を支持しているとか閣議決定するんだろうな。 》

《 「日本は愛国心教育をやってこなかったので、戦前戦中のような愛国心への熱狂は生まれない」という認識は、大きな間違いだったことが 明白になりつつあると思う。日本の戦後教育は「上位者に絶対服従」の権威主義教育で、それが完成した後で「愛国心」が権威になれば、 簡単に戦前戦中と似た社会になる。 》 山崎 雅弘

 https://twitter.com/mas__yamazaki/status/997728180436848641

《 政治学者・白井聡が語る〈安倍政権の支持率が下がらない理由とその背景〉 》 AERA dot.

 https://dot.asahi.com/dot/2018051700072.html?page=3

《  簡単な政権交代の方法、教えます。

  マレーシア:消費税6→0%に マハティール首相、公約実施 - 毎日新聞 》 津原泰水

 https://twitter.com/tsuharayasumi/status/997328864014618624

《 一昨日のゼミで3-4年生が太宰府天満宮に祀られているのは「太宰(治)」と宣ったので、かかる発言は晒されて当然と、昨日の2年生の授業で話して聞かせたら、 「大宰府って何ですか?」という答えが返ってきた。なにこの無間地獄。「誰」とか、「何」とか、疑問詞の勉強してるんじゃないぞと。 》 えっぐたると

 https://twitter.com/eggtart708/status/996891574050078721

2018-05-18

「最強の日本絵画100」

 昨日買った『芸術新潮』5月号の特集「最強の日本絵画100」を読んだ。と書きたいが、パラパラとめくっただけ。山下裕二の巻頭言「日本絵画をアップデートする」から。

《 私の主観をただ垂れ流すだけでは、この企画意図に充分応えることにはならない。/そこで、私がもっとも信頼する三人の美術史家にお願いして、対談形式で100点選ぶことにした。古代から鎌倉時代までは、平安仏画研究の第一人者である泉武夫さん。室町時代から江戸時代までは、「若冲ブーム」の仕掛け人としても知られる狩野博幸さん。そして、明治時代以降は、近代の知られざる画家の発掘を数々手がけてきた野地耕一郎さん。 》 24頁

《 絵画に対する、絶対的な価値基準など、そもそもない。客観的な評価などというものも、そもそもありえない。 》 24頁

《 歴史は、常に書き換えられなくては硬直化してしまう。 》 24頁

 その心意気ぞ、よし。で、100点は? こう書くと試験の満点のよう。違うから。雪舟等楊『慧可断臂図』について山下裕二の発言。

《 図様は中国の画巻にあるものですが、それを畳一畳分くらいの大きさに拡大してこんなにダイナミックな絵にしてしまった。 》 62頁

 味戸ケイコさんの葉書大の絵を畳一畳近くに拡大した私……。なんと恥ずかしい自己宣伝。

《 忘れられていた人を検証するもので、まさに学芸員の鑑といえるような展覧会でした。 》 山下裕二 117頁

 http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201707_fusentetsu.html

 上記は不染鉄(ふせん・てつ)への言及だが、「検証」は「顕彰」ではないかな。明日へつづく。

 ネット、いろいろ。

《 種子法廃止は日本の農業を滅ぼすと以前報道されていた。要するに種子を開発した企業からしか買えなくなるので国民の食料をすべて企業が支配することになる。 こうなると海外の企業は強いよ。TPPと併せて日本農業は外国に支配される可能性が高い。 》 獅子神タロー@関西コミティアQ71

 https://twitter.com/uso800_sisigami/status/997365490879160320

《 【食糧安保】「種苗の自家増殖原則禁止」 》  Vybz scope

 http://vybzscope.com/2018/05/17/post-7521/

《 ネオニコ系農薬新規登録の話にせよ、自家採種禁止の話にせよ、野党時代の自民党がしきりに唱えていた「食料安全保障論」とか、一体どこに消えたのかねえ 》  ガイチ

 https://twitter.com/gaitifuji/status/997106762669932544

《 安倍内閣の支持者ごときに辻元清美の魅力が分かってたまるか。俺にだって分からんのに。 》 津原泰水

 https://twitter.com/tsuharayasumi/status/996949552044228608

《 「ドイツ軍の女の子たちが何のためにオランダにいるか分かる? 兵士のマットレスとして」 》 NEWS JAPAN

 http://www.bbc.com/japanese/44134697

《  60超えたら働きたくない人は働かなくていい

  そんな社会を私は作りたい

  みたいな演説やったら国民に受けるかな 》

《 60過ぎたらちょっと無理すると命ぶっ壊れちゃうよ。 》

2018-05-17

「人の間に─灼熱と氷河─」

 昨日は野暮用で夜更けまで自転車で走り回ったので、きょうは身体の動きがギコチナイ。

 昼前、美術倉庫で額装された北一明の書、上條陽子さんの小さい絵などを点検。久しぶりに見ると、こんなにも良い書だったか、良い絵だったか、と驚く。 上條さんは今、FEI ART MUSEUM YOKOHAMA というギャラリーで企画展「人の間に─灼熱と氷河─」展に出品している。会期中に行くつもり。

 https://ycag.yafjp.org/gallery/108/

《 内海信彦、上條陽子、彦坂尚嘉という三者による果てしない格闘の展覧会である。(中略)活動場所も技法も思想も全く異なる三者ではあるのだが、 共通するのは「人間」を描いていることにある。それは幸福感に満ち溢れた姿から、極限状態にまで達していく。 》

 他のお二人はよく知らないが、上條陽子さんの作品は、その文言どおりだ。四半世紀ほど前だろうか。東京都美術館で催された「人人展」での上條さんの大きな インスタレーションに今もって深い印象を覚える。

 午後、注文してあった稲賀繁美『日本美術史の近代とその外部』放送大学教育振興会2018年初版を受け取り、目に止まった『芸術新潮』5月号を買う。特集 「最強の日本絵画100」。

 ネット、いろいろ。

《 与党支持者、安倍さん頑張ってのみなさんは、水の自由化にほんとうに賛成してるの? 国益にかなうの? 》 森岡正博

 https://twitter.com/Sukuitohananika/status/996927834303094784

《  自家採種が禁止されるのではないか、まさかと思っている人が大半だと思いますが、日本農業新聞を見て下さい。

  本当に大変なことになりそうです。

  (山田正彦・元農林水産大臣) 》 sarah(政権打倒まで秒読み開始)

 https://twitter.com/lovelovesarah/status/996718352545398784

《 みんな思い出そうよ。今、働き方法案を推進してるのは、過労死遺族を招いた参院予算委員会の中央公聴会で、ワタミを質問に立てるような政権なんだよ。 》  毛ば部とる子

 https://twitter.com/kaori_sakai/status/996845931252387840

《 証言で知る ヒロシマ・ナガサキ 》 NHK

 https://www.nhk.or.jp/no-more-hibakusha/

《 「われわれはオタクではない。まんがエリートである」 》 TKO

 https://twitter.com/taitaism/status/997050273540403201

2018-05-16

『人間の建設』つづき

 岡潔・小林秀雄『人間の建設』新潮文庫2011年7刷を読了。

《  岡 その当時出てきた主要な問題をだいたい解決してしまって、次にはどういうことを目標にやっていくかという、いまはその時期にさしかかっている。 次の主問題となるものをつくっていこうとしているわけです。

  小林 今度は問題を出すほうですね。

  岡 出すほうです。立場が変わるのです。中心になる問題がまだできていないというむつかしさがあるのです。 》 69頁

 美術界の今の話のよう。

《 岡 数学は必ず発見の前に一度行き詰まるのです。行き詰まるから発見するのです。 》 91頁

 北一明の焼きもの作品、例えば「耀変」のよう。

《 岡 人が何と思おうと自分はこうとしか思えないというものが直観ですが、それがないのですね。 》 112頁

《 岡 躾られて、そのとおりに行為するのと、自分がそうとしか思えないからその通り行為するのと、全く違います。 》 112頁

《 岡 理性というものでは到底現状を防げるとは思いません。感情、情緒というものが眠っているのです。 》 119頁

《 岡 無我の境に向かわないと数学になっていかないのです。 》 124頁

 1965年10月、雑誌『新潮』掲載。

 朝から午後二時まで晴天の下、静岡県立清水特別支援学校高等部二年の生徒たち五十人ほどを源兵衛川へ案内とお魚探しのお手伝い。みなさん、お魚探しに熱中。 よかった。

 帰りがけに本屋へ寄り、山尾悠子『飛ぶ孔雀』文藝春秋2018年初版帯付を受け取る。表紙は清原啓子の銅版画。

 ネット、いろいろ。

《  ペルシャ絨毯は、あれはポータブル庭なのだ、という説明を目にしたことがあって、なるほどな、と思った。イスラム建築の石の中庭。パラダイスの模型。

  日本の畳って水田のそれだなと思う。 》 千鳥

 https://twitter.com/charadriinae/status/996270955600207873

《  参議院予算委の山本太郎さん。

  ・ガザ地区での大量殺人について政府として声明をだすべき。

  ・加計問題は関係者全員対象に同時に証人喚問をして早く終らせるべき。

  ・五輪ホスト国として入管の非人道的な処遇を恥ずかしくないものにするべき。

  これだけ全うな提案なのに菅も五輪大臣もやる気なし 》 Sekito-mama

 https://twitter.com/SekitoMama/status/996233436732928001

《 海外に向けて発信するためには「英語が必須」という人がいますけれど、それより「『そういうこと』を言う人が他にあまりいないけれど汎用性の高い知見」 を発信することの方が努力する優先順位は高いと思いませんか?そうすれば先方が自国語に翻訳して伝播してくれるんですから。 》 内田樹

 https://twitter.com/levinassien/status/996520291298820096

2018-05-15

『人間の建設』

 岡潔・小林秀雄『人間の建設』新潮文庫2011年7刷、前半を読んだ。岡に小林が質問するというかたちで会話が進む。

《  小林 無明をかく達人である、その達人というものはどうお考えですか。

  岡 それほど私はピカソを高く評価しておりません。ああいう人がいてくれたら、無明のあることがよくわかって、倫理的効果があるから有意義だとしか 思っておりません。ピカソ自身は、無明を美だと思い違いしてかいているのだろうと思います。人間の欠点が目につくということで、長所がわかるというものでは ありませんね。(中略)ピカソの絵は、とうてい長く見ていられない。あれを高い値で買って居間に掛けようというのは、妙な心理です。 》 15-16頁

《 岡 そうなんですよ。芸術はくたびれをなおすもので、くたびれさせるものではないのです。 》 18頁

《 岡 物を生かすということを忘れて、自分がつくり出そうというほうだけをやりだしたのですね。 》 23頁

《 岡 それは内容がなくなって、単なる概念になるということなのです。どうせ数学は抽象的な観念しかありませんが、内容のない抽象的な観念になりつつあるという ことです。 》 25頁

《 岡 世界の知力はどんどん低下している。それは音楽とか絵画とか小説とか、そんなところにいちばん敏感にあらわれているのじゃなかろうかと思うのです。 》  33頁

《 岡 裏打ちのないのを抽象的。しばらくはできても、足が大地をはなれて飛び上がっているようなもので、第二歩を出すことができない。そういうのを抽象的と いったのです。 》 44頁

 ネット、いろいろ。

《 高山先生の蔵書の件、たくさんの方に反応いただき、感謝しています。想像を遥かに超える閲覧数で(普段の当店の一ヶ月分以上)、 うれしいとともに、ちょっとビビってもいます。他の買い取りも重なっており、すべてを出し終えるにはまだ少し時間がかかります。ご承知おきください。 》  古書ほうろう

 https://twitter.com/legrandsnes/status/995867173007515648

《 もっと言っておくと「世界を変えるのは「大きな仕事」だけなんだから「大きな仕事」を俺はする」というネオ・ロマン主義もやばいんですけど、 こういう「大きな仕事」待望論は「小さな仕事」に耐え切れなくなった人の退廃的形態として生まれることも言っておこうと思う。「小さな仕事」を抱え続けたい。  》 永瀬恭一

 https://twitter.com/nagasek/status/996205465456427008

《 「一点の曇りもない」という本来なら美しいはずの日本語が、これだけメタクソに毀損される時代もないように思う 》 140B中島

 https://twitter.com/maido140b/status/996172824602591232

《 フクイチ事故によって発生した国民負担(税金+電気料金)は、11〜18年度の8年間で、公開資料を基に調べただけで、16兆円を超えている。 それに比べれば、もんじゅなんか、可愛いもの。無駄遣いは「たかだか」1兆円。(特定の個人に向けたツイートではありません)。 》 春橋哲史

 https://twitter.com/haruhasiSF/status/995963636261634049

《  これまで「日本三大架空の大学」は

  バカ田大学

  長洲産業大学

  東淀川大学

  だったが、国際信州学院大学の登場で四大架空の大学が誕生した。 》 こぞ(風塔夕子@星空文庫)

 https://twitter.com/edewsn/status/995874935695331329

 新潮文庫、谷俊彦『東京都大学の人びと』(ひがしきょうとだいがく)。

2018-05-14

白砂勝敏展『地球の記憶(ホシノキオク)』

 ”19日以外は在廊予定”とのメール。昼、藤枝市のアートカゲヤマ画廊の白砂勝敏展、初日へ列車に揺られて行く。一時間半ほどで藤枝駅。静岡市のすぐ先とは。 照りつける日射しに恐れをなして、一台だけ止まっているタクシーへ。初めての藤枝市。駅周辺はマンションがやたら目につく。が、道に人気なし。ほどなく到着。 二階のギャラリーへの階段を登る前に、一階店内に所狭しと並ぶ多種多様な額縁に目を奪われる。やっとこ二階へ。びっくりされた表情を一瞬見せる白砂さん。 来たよ〜。先客がいるので勝手に拝見。見慣れたセメントと小石の平面作品の他に、四連作新作と床の中央に直線状に置かれた、十個あまりの種子を詰めたセメントの 大小の団子(球体)。白い長方形の無機質な壁面の会場にセメントの作品がじつに引き立つ。

 白砂さんが私に見て欲しかった四連作は、惑星が宇宙塵にまで粉砕、極小化する宇宙論のよう。「ホシノキオク」は宇宙の最果て(消尽)にまで行き着いてしまった。 そして床に置かれた徐々に大きくなるセメント団子が、これまたいい。壁面の作品もだが、どれも生きている。小石とセメントというありふれた無機質な物質物体を そのまま使って、それが有機体のような生命的な親近感をさりげなく感じさせる作品に仕上げている。さんざ使い古された技術を使って、全く古くない=新鮮な 面白い作品を、白砂さんは制作している。地球が生まれてからの古い古い記憶に感応するのだろうか。古いものほど古くならない。そんな逆説を思う。 充実した作品展だ。

http://shirasuna-k.com/blog/2018/04/24/%e5%9c%b0%e7%90%83%e3%81%ae%e8%a8%98%e6%86%b6%ef%bc%88%e3%83%9b%e3%82%b7%e3%83%8e%e3%82%ad%e3%82%aa%e3%82%af%ef%bc%89%e7%99%bd%e7%a0%82%e5%8b%9d%e6%95%8f%e5%b1%95%ef%bc%a0%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%88/ 

 ネット、いろいろ。

《 高山宏先生より、蔵書を譲り受けました 》 ほうろうバザール

 http://horo.bz/diary/20180513131340/

《  もんじゅに1.1兆円。

  1億円の10000倍以上。これをドブに捨てた。いや、ドブには埋まり切らない巨額、これだけあったらどれほどの国民が救済され命が救え子育ての支援もでき 社会の様々な整備ができたことか。

  自民党の愚策は果てしない。そして、誰も責任を取らず、間や裏で大儲けをしている者が蠢く。 》 松尾 貴史

 https://twitter.com/Kitsch_Matsuo/status/995121145962622976