Hatena::ブログ(Diary)

閑人亭日録

2016-08-29

『球体感覚御開帳』

 『現代詩文庫45 加藤郁乎詩集』思潮社1971年初版収録、第一句集『球体感覚』から好きな俳句を少し。

   冬の波冬の波止場に来て返す

   花に花ふれぬ二つの句を考へ

   昼顔の見えるひるすぎぽるとがる

   枯木見ゆすべて不在として見ゆる

   冬木立つ無数に立ちて数へらる

   白鳥の白き不在の水かげろふ

   切株やあるくぎんなんぎんのよる

   冬木この一回性の森を成し

   晩餐や不在を飾る咳ひとつ

   昏れがての湖上をわたる一吐息

   五月このユーリッドの木を起し

   木の実この木の漂流の告別や

   一満月一韃靼の一楕円

   雨季来りなむ斧一振りの再会

   獄中侯爵正装の成蟲(りべるたん)

 「切株やあるくぎんなんぎんのよる」は「歩く銀杏銀の夜」とも「ある苦吟難吟の夜」とも読める。他の句でも 「咳」は「席」に、「一振り」は「一降り」に。

 松山俊太郎『球体感覚御開帳』冥草舎1971年の「獄中侯爵正装の成蟲」への解釈から。

《 「獄中侯爵」は、サドと同時に郁乎を指し、既成の道徳・習慣を脱皮した「りべるたん」のみが、真に「一人前」の 「成蟲」だといふのである。(中略)「有季俳句」の「獄中」で成熟した作者が、無窮の「外界」に「飛翔」する、 「球体感覚」掉尾の句である。「閨中男爵裸体のモラリスト」なる即席のパロディーが、澁澤龍彦氏によりものされた。 》

 この『球体感覚』冥草舎1971年の出版記念会を加藤郁乎氏から誘われて市ヶ谷の会場へ赴いたが、眩い魔界の入口だった。 二次会は神楽坂近くの冥草舎主人のアパートだった。賑やかというか酔っ払った人たちに混ざって最年少の私は、本棚に 水木しげるの貸本漫画を見つけた。冥草舎主人西岡武良氏と水木しげるで話が盛り上がった。後日、記念に氏の探求本、 水木しげる『地獄』佐藤プロ1965年を贈った。あれから四十五年か。先達は消えてゆくわけだ。

 表現は変わる。昭和の時代には「○○のメッカ」という表現が当たり前に使われたが、いつからか「聖地」に変わり、 「メッカ」は使われなくなった。境目はいつごろだろう。

 そういえば、午後友だちの車に同乗して沼津市の千本浜海岸へ。何この車。長〜い駐車場は満車状態。一軒だけある という海の家は見当たらず、海辺では数えられるほどの人。では、あの車は? 松林へ入ってびっくり。人人人。老若男女が スマホを片手にじっと見つめている。そう、ここはポケモンスポット。ネットで知って友だちが私を連れて見に来たってわけ。 普段は薄気味悪い松林が、木漏れ日も美しい素敵な林に。

 ネットの見聞。

《 エアロビのプロに伊福部昭を踊ってもらった 》

 https://www.youtube.com/watch?v=Ue13wQalrU4

 ネットの拾いもの。

《 台風の日に電車乗ってたら、1人でベランダに椅子を出して豪雨を見ながら酒飲んでるジジイを見かけたことがあって、 図らずも人生の羨ましい光景100選にランクインしてしまっている 》 カワウソ祭

 https://twitter.com/otter_fes/status/770109062369411072

2016-08-28

『加藤郁乎詩集』

 昨日の山口昌男『「挫折」の昭和史』から椹木野衣(さわらぎ・のい)『後美術論』美術出版社2015年を連想。

 昨日の引用再掲。

《 この連載の趣旨の一つに、人間同士の直覚的反応があることを強調して来た。 》 324頁

 『現代詩文庫45 加藤郁乎詩集』思潮社1971年初版の「作品論・詩人論」に一文を寄せている人たち。掲載順に 種村季弘西脇順三郎、吉田一穂、稲垣足穂、吉岡實、土方巽、志摩聰、窪田般彌鍵谷幸信、松山俊太郎、中井英夫池田満寿夫白石かずこ嵐山光三郎芝山幹郎。挿画・亀山巌。裏表紙には大島渚。顔見世興行みたい。

 収録の自伝「自分よ、お前は…」の一文。

《 四つで思い出したが、先日、静岡県三島市の一青年から『荒れるや』には『四運動の理論』などが出没しているのに、 「念書」にフーリエの名前がはいっていないのはどういうわけかという問い合わせがあった。 》

 問い合わせたのは私。加藤郁乎(いくや)氏との交流が始まり、中井英夫、種村季弘(すえひろ)氏へとつながっていった。 往事茫々。多くの人が鬼籍に入ってしまった。

 ネットの見聞。

《 混迷を極める電子版『大辞林』のサービスを比較する  》 四次元ことばブログ

 http://fngsw.hatenablog.com/entry/2016/08/26/053424

《 「国家総動員法」は1938年に制定された。戦争総力戦のため国家のすべての人的・物的資源を政府が自由にできるという 法律だがその名称に「戦争」という文字は無い。←ココ大事

  で、「一億総活躍」+「緊急事態条項」=「国家総動員法」ではないのか?と私は思うのでここでちゃんと書いておく。  》 清水 潔

 https://twitter.com/NOSUKE0607/status/769765587132178432

 ネットの拾いもの。

《 吉野堂さん、本当にコレ出してくれないかなぁ。きっとバカ売れするよ? 》 山中あきら

 https://twitter.com/chiku012/status/768993051435872256

2016-08-27

『「挫折」の昭和史』つづき

 山口昌男『「挫折」の昭和史』岩波書店1995年初版後半を耽読、読了。実に面白かった。読んだ!実感。凄い本だ。

《 それにしても、東条[英機]のしつこさ、陰険さ、想像力もユーモアも欠いた小心者の小役人根性には おどろくべきものがある。 》 188頁

《 この種の人間が、下級兵士のみに厳格軍紀を強要し、彼らに討議、反論の機会を与えず、日本を破滅に導いて行ったことは 間違いないところとだろう。 》 296頁

《 東条は、満州においても本国においても、その教養の狭さの故に、公的よりも私的に上下関係の枠組の中に入る人間しか 信用しなかった。 》 297頁

《 この連載の趣旨の一つに、人間同士の直覚的反応があることを強調して来た。 》 324頁

《 これらの人間関係は戦後、敗戦ショックで見失われてしまっていたけれども、丹念に繋いでみると、戦時下の、 誰もが苦しんでいた時期の、知的感受性の歴史の匿れた水脈を構成していることがわかる。戦時の怒号のディスクールを介しては 表面化することはなかったし、戦後においては、戦犯告発という別の怒号によってかき消されていた。 》 337頁

《 私は、ただ浮かれ気味にカーニバルという呪文を馬鹿の一つ覚え的に繰り返しているわけではない。カーニバル空間こそ、 抽象化して、文化の文脈から離脱しがちな絵画芸術に、身体性を回復させる仲介的な文化空間である。身体性を全く欠いた芸術は 意外性を欠落させる恐れが充分にある。 》 343頁

《 今日の視点からみると、反体制といわれたマルクス主義の歴史学者も、自らの裡に体制を育て、外側の体制の部分を 構成していたという意味で、いわゆる体制内の歴史学者とウィーク・ポイントを共有していたと言えそうである。 》 375頁

《 秩序に対しても、人に対しても、自然及び環境に開かれた状態に置いて置く精神の技術こそ、薩長中心の藩閥体制に 飼いならされて来た近代の日本の人々の最も不得意な、あるいは全く欠如していたものと言える。今日、日本出身の人間たちは こうした欠陥の故に、国内においても国外においても、その柔軟性の欠如の故に、至るところで行きづまりの状態に 達している。 》 420頁

 この著作で取り上げられていた野坂昭如『好色の魂』新潮社1968年初版、平岡正明清水次郎長の明治維新』光文社 カッパサイエンス1989年初版、赤松啓介『夜這いの民俗学明石書店1994年2刷、本棚に鎮座したまま幾星霜。

 美術コーディネートを仕事にしている方からのメール。

《 新しい素材については、物理的な変化に関しても100年後になってみないとわからないこともありますね。

  現代美術における「素材」は「そこに記憶や意味合いを求める作家」と「あらゆるコンテクストからの断絶を求める作家」 に両極化してきているように感じます。

(たとえば前者に関しては鉛や種子を使う川口龍夫しかり、木が朽ちるまでの状態を作品とする砂澤ビッキしかり、 そして鉄を愛した若林奮など) 》

 村上隆の立体作品に感じるいわく言いがたい違和感は素材のFRPも要因の一つだ。

 隣町のホームセンターでボールペンの替芯を買うついでに友だちの飼っているインコにくれる老鳥用の餌を買う。幼鳥、 成鳥、老鳥用とある。へえ〜。

 ネットの見聞。

《 NHKラジオの朗読を聞いていたら、江戸川乱歩の「心理試験」の犯人が、下宿屋の女主(おんなあるじ)を、 「58歳の、もう棺桶に半分片足をつっこんでいるような女で…」みたいなことを言っている。なるほどなあ…。 なにがなるほどなのか。吉永小百合(71歳)のことは江戸川乱歩がまだ生きてたらどう思うのかなあ。などと、 8月27日に思う。 》 姫野カオルコ

 http://only5.himenoshiki.com/?cid=16

 周囲の58歳の女性たちは活き活きしている。棺桶なんか片足でぶっ壊しそう。

《 1円で乗れる「一円電車」に託す鉱山の街再生 》 東洋経済オンライン

 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160827-00133188-toyo-bus_all&p=1

 http://www.yabu-kankou.jp/sightseeing/akenobe

 乗りたい。

《 しかし日本住宅公団によって戦後の範として示された団地やニュータウンという住居の大量生産、 供給システムはそのまま民間の住宅産業に引き継がれ、とりわけ賃貸用の民間アパートとマンションは、 これからバブルの清算の時期を迎えようとしている。日本住宅公団そのものは1981年に消滅したが、 そこで培養されたシステムは延命し、21世紀のひとつの問題というべき火種を残したことになる。 》  混住社会論150 三冊の日本住宅公団史

 http://d.hatena.ne.jp/OdaMitsuo/searchdiary?word=%2A%5B%C0%EF%B8%E5%BC%D2%B2%F1%BE%F5%B6%B7%CF%C0%5D

 ネットの拾いもの。

《 そやけど、安倍も総理大臣になって思い残すことは無いやろと思うな。

  普通の人なんかできない、30兆以上も口先ひとつ指先ひとつで

  株に散在できたんやからね、海外も入れるとこの倍の60兆や

  有史以来こんだけ使こうたやつはおらんやろな。 》

《 全米が泣いた

  これこそ信用してはいけない言葉。 》

《 ハチ公前、いるだけで罰ゲーム的な混み合い…。 》

2016-08-26

『「挫折」の昭和史

 20日に記した白砂勝敏さんの新作木彫椅子がブログに公開。

 http://ameblo.jp/steampunk-powerstone-art/entry-12193168930.html

 若い女性にソウルそれも女性を聴きたいと言われ、オーティス・レディングと女性歌手のニ枚のCDを貸す。 CD棚から出てきたロリータ・ハロウェイ LOLEATTA HOLLOWAY の1973年のデビュー盤と1975年のセカンド版を カップリングしたCDを久しぶりに聴く。いいわあ。すっかり忘れていた。

 http://diskunion.net/black/ct/detail/54CS111122038

 つづいてメイヴィス・ステイプルズ MAVIS STAPLES のCD『 THE VOICE 』1993年を聴く。これまたいいわあ。 若い女性には前作の『 Time Waits for No One Import 』1989年を貸した。どちらもプリンスのプロデュース。 グルーヴィ。聴くのは二十年ぶりか。

 http://www.npg-net.com/prince/Related/PaisleyPark/TheVoice.html

 https://www.amazon.co.jp/Time-Waits-One-Mavis-Staples/dp/B000008L35

 山口昌男『「挫折」の昭和史』岩波書店1995年初版、前半第五章まで読了。

《 しかし、私のことを知っていたからこの娘さんが驚いた顔をしたなどと考えるほど私は自惚れていない。 そのあたりは中沢新一と違う。 》 55頁

《 そしてはじめて、存命中はお会いすることのなかった同教授の勤務していた大学を訪れた次の月に、同教授の 教え子にフィンランド行きの機中で会うというのは不思議な偶然という外はない。五木寛之の小説ならここから何か 始まるところなのだろうが、私の場合は、その娘さんがテニスをすることを聴き出して私が作っているテニス山口組に 加入をすすめただけである。 》 56頁

《 二十七日夜、共同通信のために多木浩二氏や天野祐吉氏と「戦争とグラフィズム」という座談会を行った。この席で、 東方社や名取[洋之助]のことが話題になった。東方社や名取の活動が国内よりも国外を意識していたために、 戦争を越えたグラフィック・アートの国際的コミュニケーションの環の中で活動したこと、及び、戦争協力と見えるものが、 実は芸術の自己実現の手段として戦争遂行の状況にかかわりを持つにいたったということが確認された。つまり、 》  73頁

 ここでの分析に長年の疑問が氷解した。

《 つまり、これらの人たちは、昭和モダニズム、ニ○年代アヴァンギャルディズムの成果を充分に吸収して、力を 出しはじめたときに、戦争という逆の祝祭状況の波に捕らえられてしまった。そこで、波のりのごとく、遂行母体の 宣伝というメディアに対する無知と自信不足を逆用して、乗り切ったということが言えるのではないか、というのである。  》 73頁

《 たしかに、満鉄は当時の日本の東アジア大陸への侵略の橋頭堡であり、スポーツは日本の軍国主義に裏うちされた ウルトラ・ナショナリズムイデオロギー教育の一環を担っていたと言えばそれまでである。しかし、今、我々が たしかめようとしているのは、どのような世界に人々が生きていたのかという歴史・生活世界の問題なのである。 》  121頁

《 つまり、私がこの連載で論じてきた、昭和精神史の匿れた地下水脈に属していたということになる。 》 167頁

《 この頃の社会情勢の中で、軍人達とアナキストがかった社会主義者の接近が極めて顕著であった。戦後のマルクス主義の 現代史家の目から見れば、それは転向であり、右翼化であったが、既述のごとく、交友関係からみても、ラジカルな軍人と アナキスト、国家主義者の間に明確な一線を画するのが殆ど不可能であったと言える。発生期のファシズムの魅力と危険性は まさにそのあたりにあった。この逆説的な状況を理解しなければ、この微妙で蠱惑的な時代と多くの人物の理解も 覚束なくなる。 》 172頁

 ネットの見聞。

《 バーニーズニューヨークのビルを20億円で買収してヒマラヤアート美術館へ。富豪に学ぶアートと人生 at ルービン・ミュージアム Rubin Museum of Art 》

 http://www.amepuru.com/entries/2016/08/25

《 安倍首相はじめとする日本の「右派」は、天皇の個人的信念に敬意を持たない、自国に駐留している外国軍に対して 反基地運動をしたことがないということからわかるように、「天皇主義者」でも「ナショナリスト」でもありません。 じゃあ、あれは何ですかと訊かれて返答に窮しました。何なんだろう。 》 内田樹

 https://twitter.com/levinassien/status/769047613199056896

 ネットの拾いもの。

《 私、お酒も飲まないし、ギャンブルもしないし、いちばん大人を感じる瞬間は、タクシー帰宅…… 》

2016-08-25

「奈落のゴミの海」

 午前、源兵衛川で昨日刈って軽トラに載せきれず土手に積んでおいた葦を都留文科大の女学生たちと片付ける。 軽トラに積んで三島市のゴミ焼却場へ二度運ぶ。昼帰宅。水を浴びる。午後も二度運ぶ。終了。四時帰宅。

 ゴミ焼却場へ行ったことはあるけど、運び込んだゴミを奈落の底へ落とす手作業は今回が初めて。足を滑らせれば、 垂直に奈落のゴミの海へ転落。これだけは経験したくないわ。過酷な職場で働いている人たちに感謝。

 二日つづけてバッチリ力仕事をしたので、本を開く気力はわずか。食後のコーヒーが旨い。夜のビールが愉しみ。

 ネットの見聞。

《 福島第一原子力発電所のモニタリングポストNo.8付近連続ダストモニタ高警報発生について 》  東京電力ホールディングス

 http://www.tepco.co.jp/press/mail/2016/1319452_8708.html

《 福島第一原子力発電所のモニタリングポストNo.8付近連続ダストモニタ高警報発生について(続報) 》  東京電力ホールディングス

 http://www.tepco.co.jp/press/mail/2016/1319453_8708.html

《 暴走する権力を抑止するために憲法は作られた。その憲法を、抑止される側の権力者達が勝手に解釈変更することは 許されない。権力が憲法を遵守しているか、あるいは背いているかを判定をするのはあくまで主権側である。 》  清水 潔

 https://twitter.com/NOSUKE0607/status/768355585666318336

《 五輪に現れるコスプレ首相、故郷をぼろぼろにし続けながら原発を推進、70年血の涙を流す沖縄を機動隊で踏みつぶし、 自分の子は戦地に送りたくないが国民は皆行けとのたまう政治家をスルーし日本スゴイ連発のマスコミに、 見ざる言わざる聞かざるの私たち国民。この国の「恥」の概念は今や風前の灯火 》 岩槻優佑

 https://twitter.com/yuu_iwatsuki/status/768280787200282624

 ネットの拾いもの。

《 破 竹 の 2 連 勝 》

《 「一億五輪玉砕」 》

2016-08-24

「人のつながり」

 午後、源兵衛川最下流部で雑草の刈り取りへ。知徳高校、都留文科大学など男女十数人が参加。葦や外来種を刈る。 現場で一緒に汗を流す。これは後に効いてくる経験。それにしてもいい人たちばかりだ。ついつい頑張ってしまう。 帰宅。水を浴びる。ふう。

 読み始めた山口昌男『「挫折」の昭和史岩波書店1995年初版は、膨大な資料の渉猟の上に描かれた、非凡な人間の 意外なつながりがじつに面白い。

《 ──映画科学研究所を設立し、木村荘十二監督を所長に、本格的な映画研究を目指した(実質上の責任者、主事の 赤川孝一氏は、いまのベストセラー作家・赤川次郎の父上である)。 》 10頁

《 しかし宝塚少女歌劇と甘粕〔正彦〕を、同じ舞台に乗せた劇作家がいる。それは『少女仮面』における唐十郎である。  》 15頁

《 さて原弘は、一九○三年(明治三十六年)長野県飯田市に生まれた。家業は印刷業(発光堂)であったというから、 タイポグラフィーの中で育ったことになる。 》 25頁

 北一明と同じ飯田市か。原弘の遺品は、三島市の隣の長泉町にあるPamに寄贈されている。

 https://www.tt-paper.co.jp/pam/

 https://www.tt-paper.co.jp/pam/collection/hiromu-hara/

《 木村〔伊兵衛〕は一九○一年、東京下谷の生まれである(下谷といえば私には唐十郎の『下谷万年町』という作品が 想起されるが、『へるめす』同人中村雄二郎も下谷の生まれである)。 》 41頁

 ネットの見聞。

《 沖縄タイムス記者も拘束 高江で取材中、機動隊聞き入れず 》 沖縄タイムズ

 http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/58488

《 オリンピックの熱狂と「転向」する文学者たち 2020年われわれは冷静でいられるか 》 辻田真佐憲

 http://ji-sedai.jp/series/research/063.html

 ネットの拾いもの。

《 ドラマ差し替え時間全部AC広告で良いんじゃ? 》

《 勘当をありがとう! 》

2016-08-23

泡坂妻夫展』

 小樽文学館で開催中の泡坂妻夫展の図録800円が届く。著書目録を見ると、ミステリ関連の本は『泡坂妻夫 引退公演』 以外は持っていた。一安心。

《 それを思い立ったのは、還暦のころだったが、それから六年たった今では理想とする決着がつくかどうか大きな危惧に 直面しているところだ。 》 「人生の結末はいかに」

 今の私だ。華麗に加齢するならいいけど、どうも無様に加齢……。きょうは33度。夏バテはないようだが、オツムが。 エンジンがかからんが、エンジンがあるのか。

 ネットの見聞。

《 最後の晩餐 フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 》 青空文庫

 http://www.aozora.gr.jp/cards/001399/files/50130_47949.html

 梭(ひ)を検索。紡織機の部品だった。絨毯を織る機械のもの(四十一センチほど)を持っている。好きな造形。

《 謎に包まれた「ボイニッチ手稿」、スペイン出版社が複製制作へ 》 AFP

 http://www.afpbb.com/articles/-/3098272?device=default

《 福島第一原子力発電所K排水路分析結果について 》 東京電力ホールディングス

 http://www.tepco.co.jp/press/mail/2016/1318751_8708.html

《 福島第1原発、汚染地下水あふれる恐れ 台風9号の降雨影響 》 福島民友新聞

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160823-00010003-minyu-l07

 ネットの拾いもの。

《 「アンクルホールド」を「おじさん固め」だと思っていた日々を恥じる。 》

 ankle(くるぶし)、uncle(おじ)。

2016-08-22

『水辺のうた』

 台風通過、風雨強い。歩く人無し。雨の日は眠い。一時間ほど朝寝。午後四時雨止む。赤い落日。テレビでは洪水の映像。伴信子の短歌が浮かぶ。

   濁流の鋭く削ぎし葦の根方(ねかた)ほたる火のごとまつよひの花

   さるすべりの花にか黒く流れ藻のまつはり洪水あとのゆふぐれ

 道浦母都子『水辺のうた』邑(ゆう)書林1991年初版を久しぶりに再読。和歌、短歌三十五首を一首ずつ、詩を一つ、 見開き二頁に挿絵と道浦の鑑賞文。最初の歌は河野裕子(かわの・ゆうこ)。

   たつぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり

 以前引用しこともある名歌だ。つづく二首目は俵万智

   君の言う核戦争のそのあとを流れる水にならんか我と

 この本で知った佐佐木幸綱の歌。

   ゆく水の飛沫(しぶ)き渦巻き裂けて鳴る一本の川、お前を抱(いだ)く

 凄いね。私の理想は炊飯と同じ、始めチョロチョロ中パッパ。鑑賞では大岡信の一文が紹介されている。

《 この人の歌には「川」を素材としたものが多く、詩人・大岡信は、幸綱を称して「川に生気を吹きこんで 生動させる力量において、私を震撼させる」とまで言い切っている。 》

 この一首が収録されている歌集『夏の鏡』青土社1976年初版は当時購入したが、荒々しい歌いぶりに敬遠した記憶。

   八月のまひる音なき刻(とき)ありて瀑布のごとくかがやく階段

 真鍋美恵子の歌はこれが初めて。情景が目に浮かぶ。「あ」音の連打がじつに効いている。

   水につばき椿にみづのうすあかり死にたくあらばかかるゆふぐれ

 以前にも引用した松平修文の歌。奥さんの歌人王紅花さんから個人歌誌『夏暦(かれき)』四十三号を昨日恵まれる。 それから一首。

   古い写真のやうに秋草のとりどりの花にまぎれて立ちをり きみは

 姫野カオルコがブログに書いている。

《 「親展」の意味を知らない若い人が増えているようだ。 》

 そうかもしれない。市役所など公的機関から届く封筒には「親展」と赤く大きく印刷されているものがあるが、 私は書いたことばない。中学生の時女性からの手紙に「同封」とあって、何のことかわからなかった。今ではよく 使うが。「鶴首して待っています」という文面を「つるくびして」と読んだ女性がいた。誤読を指摘できなかった。 まあ、NHKの女性アナウンサーが「伊東の干物」を「ほしもの」と言った時には噴いた。おいおい、映像はアジの ヒモノだぞ。あ〜あ。

 ネットの見聞。

《 ドボ博 》

 http://www.dobohaku.com/

 「番外編」に惹かれる。

《 蒲田くんは鰓が進化したあの禍々しくも赤い首んところの気持ち悪さもこたえられませんが、 やはり大勢の皆さんがおっしゃってるとおり、目ですよね、目。バカの虚無っていうんでしょうか。 どこにも焦点が合っていないあの目を見ると、バカのブラックホールに吸いこまれそうになります。 》 豊崎由美

 https://twitter.com/toyozakishatyou/status/767411723141644288

《 日中漁業協定も読まずに「中国脅威論」をあおる愚 》 高野孟

 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/187925/1

 ネットの拾いもの。

《 なぜ「猫ひろし」という芸名なのか知らない人が多くて驚く。「舘ひろし」のパロディなのだが、 なぜ「舘」と「猫」が対になるのかが分からない人が多すぎる。 》 美冴@阿久悠.jp

 https://twitter.com/Misae_AkuYou/status/767384013673639936

2016-08-21

『秀句三五○選 水』

 朝起きて珍しくテレビをつけたらサッカー決勝戦PK戦。優勝の瞬間を視聴。ブラジル人歓喜爆発だなあ。

 きょうも暑い。34.8度。室内でぐたぐた。午後六時二十分、南の空に半分の虹。北を見ればすっきりと青富士。

 ネット注した古本。中村雄二郎対話集『現代芸術の戦略』青土社2001年初版が届く。1000円。佐藤信夫、工藤哲巳ら 興味をそそる相手。

 倉田絃文・編『秀句三五○選 水』蝸牛社1991年初版を読んだ。気に入った三句。

《   瀧の上に水現れて落ちにけり     後藤夜半(やはん)

    これ以上澄みなば水の傷つかむ   上田五千石(ごせんごく)

    水の上に乾きし冬の埃かな      矢島渚男(なぎさを)    》

 ネットの見聞。

《 「加害者がルールを決めるの??」 福島県双葉郡広野町・高野病院奮戦記 第7回 》 高野己保

 http://www.huffingtonpost.jp/mio-takano/rule_fukushima_b_11536828.html

 ネットの拾いもの。

《 @sis_sis @EFR390 と、いうわけでかわいいイラストの蒲田君(赤べこ仕様)を勝手に作っちゃって完成しました♪ (*^^*) 》 SOL

 https://twitter.com/mokeidaisukisol/status/766922377351434240

《 USA神宮のあるUSA駅はこんなになっている(>_<) 》 武田康廣

 https://twitter.com/takedayasuhiro/status/766858908996481024

《 昔はよかった。昔の台風は博多に来たモンゴル軍を壊滅させるくらいの気合があったが、 今の台風は会社一つ休ませることが出来ないほどにやる気が無い。 》 人権がない

 https://twitter.com/F_no_kami/status/765917558750883840

2016-08-20

「水の呼吸」

 昨日話題の竹西寛子『水の断章』、「突堤の春」。敗戦の翌年、著者は宮島線沿線にある海に突き出た細長い突堤へ 級友とよく行った。

《 堤に寄せては返す波の音が、音というよりも水の呼吸のように感じられてくる。 》 「突堤の春」120頁

《 時間によっては、土も水も全くない宙に、自分は鼓動としてだけ在るのだと思い込むような状態にもなった。 》  同 120頁

《 人間の生死。物のありなし。すべてはこの自分の鼓動まで整えてくれているような律動の外の現象ではないのだろう。 焼跡から逃れるように度々この突堤に来たいと思うのは、友達との相談や議論のためだけではなくて、水の呼吸にひそむ 宇宙の大法則に、他の何物からも得られない勇気を得ようとしているのかもしれぬ。 》 同 121頁

《 戻ってくる律動は、地球のしんから、いや宇宙のしんからゆっくりと、厳かに伝わってくるように思われた。 》  同 121頁

 白眉ともいえるこのくだりに加藤郁乎(いくや)の俳句を連想。

《   冬の波冬の波止場に来て返す   》

 加藤郁乎『球体感覚』の冒頭句。十代の末この俳句に出合って俳句の魅力に開眼。いろいろな解釈が開陳されてきたが、 竹西寛子のこのくだりが、私を最も頷かせる。水は流れるばかりではない。寄せては返すばかりではない。

 昼前、もっと暑くなる前に自転車でブックオフ長泉店へ。畠中恵『さくら聖・咲く』新潮文庫2016年初版、矢崎存美 『学校のぶたぶた』光文社文庫2015年初版、計216円。

 天気図の台風情報がわかりにくいなあと思っていたら、三個接近しているんだ。あらあら。

 午後、造形作家白砂勝敏氏から新作の木彫椅子を見て欲しいと電話。自宅前で彼の車に同乗、隣町長泉町の倉庫へ。 枯れた桜の樹幹から造形された背の高いスリムな椅子の内側には豹柄のような無数の斑点。舞い上がる炎舞のよう。 これはまた、いい。制作を依頼した飛騨の人はとても喜ぶだろう。他に焼きものの楽器を拝見。長い首の瓶のようなモノ、 球体上部にいくつもの管が伸びているモノなど、ちゃんと音が出るから不思議。その表面に浮き彫りにされた独特の文様。 い仕事をしているわ。

 http://shirasuna-k.com/

 ネットの見聞。

《 展覧会レポ「The Keeper ザ・キーパー」テディベアと3000枚の秘蔵写真。ナチス同性愛、神智・幾何学、 自然の神秘まで、20世紀の裏歴史とその収集記録@ニューミュージアム  》 アメリカぷるぷるアート観光

 http://www.amepuru.com/entry/2016/08/19/083603

《 表彰台での勇気ある行為が原因で、母国で生涯を通して除け者扱いされ続けたオリンピックの銀メダリスト  》  イミシン

 http://www.imishin.jp/peter-norman/

《 リピーター続出「シン・ゴジラ」そろそろ名台詞について語らせてくれ 》 エキレビ!

 http://www.excite.co.jp/News/reviewmov/20160819/E1471537467919.html

 ネットの拾いもの。

《 関西ゴジラにありそうな展開って補助金が激減して悲観した老文楽師が海に失踪したあと、 文楽の動きをするゴジラが現れるのでは 》 汀こるもの

 https://twitter.com/korumono/status/766625370783162368

《 第二形態で匍匐前進してきても、まだ道幅に余裕がある。

   #名古屋ゴジラにありそうな展開 》 安達裕章

 https://twitter.com/adachi_hiro/status/766611641580396545

《 ネットのシンゴジラ感想見てると、どこでも「恋愛要素を排除したから面白く出来た」って論が すごく当然の理論として語られてるけど、その理屈で行くと僕の人生は最高のエンターテイメント性を 発揮してる事になる 》 ニユリム

 https://twitter.com/niyulym/status/764810174175391745

《 プレイヤーもファンも、高齢化してんなぁ〜(笑)

  ライブハウスも、なんか考えて欲しいよね。

  おくすり手帳を持って来たら、梅こぶ茶 一杯サービスとかね(爆) 》 デーモンまぐれ

 https://twitter.com/Demonmagure/status/766257208015265792

《 「差別と搾取はかっこ悪い」 》