北海道旅行記・その5

特急まりもは9月16日5:50に釧路に到着。5:55発の快速はなさきに乗り換えて根室へという定番ルート。キハ54の単行はちょうど満席になる程度。キハ54は窓が小さいのがいやだ。

まだ眠いので車中の半分は寝てた。8:12根室着。8:20発の路線バスで納沙布岬へ。帰りは11:05発の快速はなさきで、これに間に合う定期観光バスもあるが目的は納沙布岬一つなので路線バスにした。しかし観光バスのほうが路線バス往復より安いのが謎。

約30分ほどで納沙布岬に到着。もやがかっていて国後島までは見えなかったが歯舞諸島ははっきりと見える。バス通り沿いにあった市役所や電柱の広告に「島を返せ」と書かれていたりと、ここでも国境付近の空気を感じた。

納沙布岬9:45発のバスで根室駅に10:20に戻ってくる。朝から食事をしていないので根室駅で駅弁「花咲かにめし」を買って食べると、11:05発の快速はなさきにちょうどよい時間。

根室行と同じくキハ54の単行。混み具合も同じくちょうど満席ぐらい。が厚床で3分の1ぐらいの客が降りた。なにかのツアーらしい。老年客ばかり。そういえば稚内で感じた静けさはまったく感じなかった。釧路が近い(といっても2時間ぐらいかかるが)せいもあって人が流れてきやすいのか。厚岸あたりの車窓はきれい。

13:05に釧路着。釧路市内を歩いてみる。といってもあてがない。幸町公園のSL展示と幣舞橋を見たぐらい。

釧路14:52発の釧路湿原ノロッコ4号にのって塘路まで行く。釧路川の側を走るあたりは素晴らしい。今回は大展望には行かなかったけど次回は。

塘路に15:50着。後続の16:19発の網走行きで川湯温泉まで行く。川湯温泉17:22着。

温泉街へ行くと戻りがタクシーになるので、駅前のつつじの湯に行く。中は銭湯みたいなものだが充分。なにしろ入浴料は200円だ。入浴券の券売機がいまだに新札を扱えないので管理人さんがストックしてある旧札と両替しなくてはいけないのがほのぼの。ここは石けん・シャンプーがないので自分で用意する必要がある。管理人さん曰く「中に入ってから『なーい』って叫ぶお客さんがたまにいるのよね」とのこと。

19:00ぐらいに川湯温泉駅に戻る。20:36発の釧路行までは時間がある。が周囲の店は閉まっているので駅に一人、と思ってたら千葉から自転車旅行をしている大学生が今日はここで駅寝するらしい。駅構内は夜間閉鎖なので外にテントを張るんだとか。30分ぐらい話をしたあとつつじの湯へ行くというのでお別れ。

昼間は暖かくてもさすがに夜は冷えてくる。川湯温泉駅には無料でつかれるあし湯があるので浸かる。ちょっと熱いぐらいだが足だけしか浸かってないのに全身が温かくなってくるのでこの温度でいいんだろう。しばらくすると、網走から釧路へ車で帰る途中の親子がやってきて一緒になり、また些細な話。「同じ20度越えでもこちらは湿度が低くていいですね」と言うと「20度を超える日があると今日は暑いね、って思うんですけどね。」という返答が。

汽車の時間が近づいたのでお別れ。乗車した釧路行きは最終の汽車。暗闇の中を単行の汽車がやってくる情景がいい。22:19に釧路着。そういえば根室で食べた駅弁のあとに何も食べてなかったので駅構内のミスタードーナッツで食事。23:00発の特急まりもで札幌へ戻る。ところが対向のオホーツク7号が鹿と衝突したので10分延発。ほんとうにこういう事故があるのが北海道の鉄道なんだな。