毎年、
この日のブログは、なにを書こうか悩みます。
あの日から五年。
私の住む福島市は、内陸のほうだし、
線量が高い時期もありましたが、
原発からも離れています。
住む家を失ったり、
家族を亡くした方々、
未だに仮設で生活を送ってる方に比べれば、
私のまわりの震災の影響などは、微々たるもので、
口にするのも、申し訳ないのですが、
5年たった今、
自分の中の震災について、書かせてもらいます。
震災直後、あるラジオ番組を聞きました。
震災の前のことのようですが、
原発が誘致されたある地域で、
地元の方と電力関係者との話し合いがありました。
電力関係者に小学生の女の子が、質問をしたそうです。
「 結婚を約束した相手の親から、
原発のそばに住んでるというだけで、
結婚を反対されている人がいると聞いた。
私は結婚できるのでしょうか?」
福島は原発と一緒に歩んできたといっても過言ではない。
私の中には恐怖、不安といったものは全くなかったのですが、
他の地域の方々は違うのだと、この時初めて感じました。
そして、第一原発の事故により、
「福島」は、この「差別」を受けつづけるのだと、思いました。
(差別という言葉が当てはまるか、悩みましたが、いい言葉が思いつかなかったので・・・)
最初に聞こえてきたのは、
ガソリンスタンドの、「福島県ナンバーお断り」の看板。
あとは、ホテルへの宿泊拒否とか、タクシーの乗車拒否とか・・・・、
驚きました。
食べ物は仕方がないとして、人まで拒否とは・・・・。
これらの話は、
本当にあった話なのかと、疑問に感じましたが、
真偽の大小はあれ、実際にあったことのようです。
少数の方の「差別」は仕方がないと思っていましたが、
これほどとは・・・・。
自分達は世の中から、忌み、嫌われている存在なのかと、
恐怖を感じました。
その後は、県境のSAに
大量に捨てられた福島県産の食べ物、お土産品の話や、
県外に避難してた子供がいじめられた話など・・・・。
これらを聞いた頃は、驚きよりも、
やはりという思いのほうが強く、
表面には出てこないが、
同じようなことが他にもあるんだろうなと、感じていました。
有名漫画家が、
鼻血を出したことを、原発と関連づけたり、
昨年は、浜沿いの6号線の清掃ボランティアに対し、
多くの抗議が集まったり・・・。
ネットでは、
福島の人と話をしていたら、体調不良になったとの
4コマ漫画までありました(^_^;)。
こんなことを書いてる私ですが、
私の中にも、「福島への差別」に近いものがあります。
県外で、
「どちらから?」の問いに、
「福島から。」と答えることを、躊躇している自分がいます。
情けない!
なんとも、嘆かわしい!
福島で頑張ってる人達に、申し訳ない!
もしかしたら、「相手が不快に思うのでは??」と、
考えてしまいます。
これこそ、「福島への差別」!
福島の人間と話をして、どうにかなるはずもないのに・・・。
その間違った思いを正すぐらいの勢いで、
堂々と福島を名乗らなくてはいけないのに!
毎回、そう思うのですが、
「どちらから?」
の問いに、
一瞬ですが、言葉が詰まります。
5年たった、今もです。
もちろん、いままでに「福島から」と答えて、
嫌な思いなど一度も経験したことはないです。
みなさん心配してくれて、
涙がでるくらい、
あったかい気持ちになった事のほうが多いです。
でも、中には不快になる方もいるんだと思うと、
どうしても、「福島」を言葉にするのをためらう自分がでてきます。
最近では、この時ですね〜(^_^;)
それでも、私が県外に行く時はわずか。
福島をでて、避難してる人たちはどうなのか?、
「差別」を受けていないだろか?と、心配になります。
いや、もしかしたら・・・・・、
福島を忌む側に、立っているかもしれません。
震災が教えてくれたのは、自然の脅威。
知ったのは、
人間のすばらしさと、弱さ。
そして、自分の愚かさ。
学んだことは大きく、
これを無駄にすることなく、進んでいかなくては。
震災から5年目を迎え、
沿岸部や、原発のそばでは多くの問題を今でも抱えています。
私の住む町でも、
除染関連の問題がまだまだあります。
それらの問題には、なにも対応できない私ですが、
今の福島を紹介することが、
唯一の自分のできることだと考えています。
多くのライダーが、人が。
福島に足を運んでくれる。
多くの人が、福島を楽しんでいる。
福島は愛されている・・・・。
福島から避難した方々にも、
福島県人であることを自慢できるようになって欲しい。
「どちらから?」の問いに、
堂々と、
「福島から!」
と答えられるように。
そうなるまで、福島の良いところを紹介していきます。
ではでは(o・・o)/~
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