東京六大学野球春季 早大 x 明大

早大 0 - 3 明大
明治神宮野球場 観衆18,000人

早稲田大学斎藤佑樹を、僕はよく見に行く。ミーハーか?と言われるかもしれないが。
実力もその理由のひとつだが、それよりもっと重要なことがひとつ。
彼は教育学部社会科学科社会学専修に籍を置いている。これは、僕の学生時代と同じ。
つまり、斎藤君は僕の直系の後輩。応援しないわけにいかないのだ。



通勤電車に飽きた僕は車で神宮球場へ。日影はけっこう寒いがこの日は午後暖かくなると聞いていたのでセーターは車内に残して行く。外苑前からの行列に加わりゾロゾロ歩くが、球場の敷地へ入ると様子がいつもの六大学野球と違う。
内野席券売り場への行列がすごい!!
今年、土曜日は斎藤が投げる日とほぼ決まっているのでそのせいかとも思ったが、内野自由席売り場でこんなに行列したのは見たことがない。100人くらい並んでいたかもしれない。着いたのは10時50分ごろだったのだが、この行列のせいでプレイボールを見逃してしまった。おまけに、並んでいると大歓声。後で、この時斎藤が1点を先制されたのを知る。
スタンドは内野自由席はほぼ満員。バックネット裏寄りの、かなり上の方が空いていたのでそこへ座る。斎藤は初回に1点を失うが、見ている限りそれほど悪いとは思わない。むしろ良い方だと思う。
いつもよりもちょっと右足にタメを作る時間が長い。テンポはそれほどないが、変化球を時折混ぜて打ちとっていくのは彼らしくて良い。ストレートは143kmが多く、最速146km。彼にしては速いほうだし四球も今日は無し。良い時の斎藤だ。なんとか援護してやりたいが・・

しかし、しかし今日の早大打線は明大先発・野村祐輔(広陵高)にやられっぱなしだ。ストレートは148km、そして落ちる球が鋭い。変化球でカウントを稼ぐし四球もぜんぜんない。なんかフライばかり打たされている印象だ。


三塁側の明大応援席の混み方がすごい。観衆18,000人となるともはや「マイナー野球」と呼べないか。客層を見ると自分のまわり(内野席上部)には年配の男性(おそらくOB)がとにかく多い。そして、バックネット裏と一塁側スタンド最前列は斎藤目当てのオバ様方がわんさ。4年目になってもいまだにこの傾向は変わってない。
まだまだこれからと思っていたのだが、6回裏の攻撃で斎藤の打席で代打を送られてしまう。自責点0の球数76でそれはないだろう・・と思った。相手は明治のエースが絶好調を続けている。斎藤は降りたくなかったはずだ。こういうエース同士の投手戦はとことん引っ張ってほしかったと思う。
続く7回からこれも注目の大石達也(福岡大大濠)。ところが神宮で初めて彼がホームランをくらう場面を見てしまった。これで0-3。打線がどうもいけない。野村を打ち崩せない・・
最終回にちょっとだけ見せ場があったがそのまま試合終了。この日は完全に「野村の日」だったようだ。
球場を出て神宮第二球場へ行くと、高校野球の東京都大会の最中。しかも早稲田実業だ。こっちのほうが観衆数からしてマイナー野球だが、時間がなかったのでやめておいた。