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自責点

スポーツ

自責点

じせきてん

野球用語投手の責任による失点。英語ではearned run。

公認野球規則10・18に掲載され、野球のルールでも複雑な部類に入る。

自責点となる場合

自責点とならない場合

補足

  • ボーク、暴投、振り逃げは投球上の過失と見なされるために自責点となる。
  • 投手の失策は、他の野手の失策と同様に扱うため、自責点とならない。
  • 走者が「自責点となる場合」による出塁の場合でも、打者が「自責点とならない」結果であれば、得点しても自責点とはならない。
  • ファウルフライの失策が打者の打席に含まれる場合は、その後打者が安打などで出塁し得点しても、自責点には含まれない。
  • 失策がなければアウトになったはずの走者が、失策のためにアウトを免れた後、得点した場合は、自責点とはならない。
    • 失策によって走者が得点・進塁できたかどうか判断が難しい場合は、投手に有利になるように(自責点の要素とはしないように)判断する。
  • アウトの機会が3に達した後の失点は自責点にはならない。(実例後述)
    • アウトの機会が3に達した後に投手が交代した場合、アウトの機会は交代時のアウトカウントに戻されるが、先に登板していた投手自責点は付かず、後続の投手には、通常の自責点のルールが適用される。
  • 同一打者内で投手が途中交代の場合、その後打者が四球で出塁した場合は、交代時のカウントによって扱いが違う。*1
    • ストライクのカウントが先行もしくは同数の場合は、交代後の投手による自責点の要素となる。
    • ボールのカウントが先行の場合は、交代前の投手による自責点の要素となる。

実際にあった例 「失点9で自責点0」(2005年8月9日の中日対阪神13回戦5回裏)

阪神井川慶は5回裏、登板中に出塁させた走者8人が生還した(井川が6人、後続の橋本健太郎が2人)ものの、井川登板中の走者6人のうち、2人の生還に失策が絡み、4人の生還が3アウト目を取る機会を得た後の生還であった*2。また、後続の橋本が登板した時点で、アウトの機会は登板時のアウトカウントの2に戻され、井川登板時に出塁した2人が生還した*3が、井川自責点は0点であった。*4また、橋本が出塁を許した走者1人も生還したが、生還が失策によるものであったため、橋本の自責点も0点であった。詳細は以下に示す。

打者走者アウト打撃結果失点自責点アウトの機会備考
荒木雅博無走者1死左2001
井端弘和2塁1死野選001
立浪和義12塁1死一ゴ失102失策で荒木が生還
タイロン・ウッズ13塁1死三安202失策で3塁進塁した井端が生還
福留孝介12塁1死中飛203以降の井川自責点は記録されない
アレックス・オチョア12塁2死右本503立浪ウッズアレックス生還
森野将彦無走者2死中安503
谷繁元信1塁2死中安503
大西崇之12塁2死右安603森野が生還井川が降板、橋本が登板
荒木雅博13塁2死中3802暴投で谷繁、中3で森野が生還
井端弘和3塁2死遊送失902荒木が生還


*1四球以外の要素で出塁した場合はすべて交代後の投手の責任となる。

*2:失策等がなければ、既に3アウトが成立しており、発生することがなかった失点

*3:同様に失策等がなければ、既に3アウトが成立しており、出塁することがなかった走者の生還による失点

*4井川は3回に自責点1を記録しており、試合全体での自責点は1であった。