ベイスターズ2軍キャンプイン訪問記


あれ、安針塚の駅前にこんな案内あったっけ。表示が「横須賀球場」。


2014年のNPBキャンプインで、ほとんどの球団が宮崎や鹿児島、沖縄で始動するのに対し、唯一横浜の2軍だけが関東で始動した。僕は過去一度だけ春季キャンプを見に行ったことがある(岡田幸文が入団した年のロッテの鴨川キャンプ)ので、見るのは2回目になる。
安針塚の駅を歩きだしてすぐ、人通りがわずかに多いのに気が付く。球場側から歩いてくる人がちらほらいる。キャンプ開始が午前10時なので、もう見終わって帰ってきたんだろう。

ベイスターズ球場についたのは12時前。グラウンドに選手がいない。スタンド下にスケジュールが貼ってあったがあまり正確ではないようで、投手陣のブルペンが見られるかなと思ったが、投げていない。

いつものスタンドは8割以上の入り、スタンド下も大勢のファンがつめかけ、僕が見たベイスターズ球場では最も観客が多かった。関東で唯一見られるキャンプなので、多いのも当然。
13時過ぎくらいだったか?ようやく野手陣が出てきた。すでに打撃ケージがセットされており、打撃練習が開始。全選手の中で最初にバットを握ったのはこの人。

中村紀洋イチローと同期の41歳は今年は2軍スタートとなった。南国と違いまだ寒い関東(それでもこの日はまだ暖かいほうだった)で始動するのはベテランにはきついと思ったが、元気にバットを振っていた。間近で見るのは初めてなので、トスバッティングも注目。

この日の野手は3人1組でローテーション練習。トスバッティング→打撃投手相手→マシン打撃の順にこなしていく。上の写真の右打席が、バットの角度を見てわかるとおり中村紀。
40超えていても、打撃投手の球を簡単にすくいあげてスタンドインさせギャラリーから拍手が起きる。
若手ともよく話しており、見た目からしてもうコーチ兼任でもおかしくない貫禄だったが、他のグループが打撃練習のときにはショートの守備位置に入り、まだまだやれるというアピールをしていた。

グラウンドの各所で各々がメニューをこなすのを見るのは興味深い。バッティングケージの裏ではネット相手にトスバッティング。入念に打つ角度を確かめながらバットを振る。

3時くらいになって練習が終了のようで、全員で球ひろい。結局ブルペン投球は見られずじまい。中村の他に僕が見たかった、クラブチーム出身の萬谷康平(ミキハウスREDS)もフィールディング練習を見られたのみだった。

そんななかネット前に須田幸太が岡本克道コーチに呼ばれ下半身強化トレ。左右にゴロを転がされるのをサイドステップで腰を落としつつ取りにいく。さらにこれに前後の動きも加わる。見ているこちらが疲れてしまいそう。これはきつい。

選手が帰ったあとも(いや室内練習場に移動しただけかも)一部の野手が残っている。桑原将志と赤堀大智は最初から居残りメンバーの予定だったようだが、他にも松井飛雄馬、宮崎敏郎、つる岡賢二郎らがトスを上げてもらって特打をしていた。特に赤堀、飛雄馬、宮崎、つる岡は社会人や独立リーグ出身ながら一軍メンバーに呼ばれず、危機感を持って練習しているんだろうなと感じた。
少しずつ暗くなってきたが打撃をやめようとしないので、ちょっと寒くなってきたこともあり帰ることにした。彼らが練習を続けるかぎり球団スタッフはずっとつきあっている。スタッフもまた、好きでないと続けられない仕事だろうと思った。