梶ピエールの備忘録。 RSSフィード

2017-09-15

[][]お仕事のお知らせ

 日本国際問題研究所が毎月発行している研究誌、『国際問題』9月号の特集、「焦点:中国経済と世界の未来」に「中国経済のマクロ安定性 不動産市場の行方と地方財政」という論考を寄稿しました。中国不動産市場の「バブル体質」を、中国が伝統的に抱える中央・地方間の財政構造にみられるようなマクロ経済の構造上の問題としてとらえ、解説しています。

 特集全体のコンテンツは下記のようになっています。1か月間は無料でダウンロードできるようですので、中国経済に関心のある方はぜひ以下のURLからアクセスしてお読みください。

http://www2.jiia.or.jp/BOOK/

◎巻頭エッセイ◎世界経済と人民元の国際化 / 河合正弘

プラットフォーム企業が起こすイノベーション アリババドットコムからみえてくる新しいかたち / 渡邉真理子

中国経済のマクロ安定性 不動産市場の行方と地方財政 / 梶谷 懐

トランプ政権下の米中通商摩擦の行方 人民元問題を中心に / 関 志雄

世界経済の「中心」としての中国 / 丸川知雄

2017-09-14

[][]いただきもの

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http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0886-0.html

 中国農業の実証研究、特に開発ミクロの手法を用いた研究では第一人者の宝剣さんの初の単著です。制度的な変化や世界市場とのリンケージなどもフォローされているので、中国の農村・農業経済に関する全体像を理解するのによい専門書だと思います。

2017-09-13

[][]いただきもの

 第2巻が出たばかりというのに、何とまたしてもご恵投いただきました。本巻は「スミス的成長」から資本主義的成長へ、とサブタイトルがついており、同時期の中国の経済発展との比較という観点からも必読と言えそうです。

2017-09-11

[][]「私には敵はいない」と語った劉暁波は、「私利私欲」を捨てた人だったのか、それとも「私利私欲」を貫いた人だったのか

 今年7月に劉暁波が多臓器不全で亡くなった後は、日本でも数多くの追悼文や、中国共産党を非難する文章が書かれた。一方で、劉の死については、SNS上も含め、それについて積極的に語ろうとする者と決して語らない者がはっきりと別れるという意味では、中国に関心を持つものにとってもある種の「分断」をもたらすものだった。私は、劉暁波の問題について、そのような「分断」を含め、表立っては語られることがない、いわば「隠された」問題の方が実は重要である、という漠然とした思いを抱いていた。ただ、どのようにしてその問題について語ればよいのか、言葉を探しあぐねてきた。

 そんな中、たまたま目にした『週刊読書人』に掲載された「劉暁波の死をきっかけに」と題された羽根次郎氏の一文は、上に述べたような「隠れた問題」を明るみに出すという点では格好のテキストだった。発表後、それほど話題になっているとは言えないテキストだが、あえてここでとりあげてみたい。

「劉暁波の死をきっかけに」

さて、この記事だが、その内容はともかく、プロが書いた文章としては突っ込みどころがたくさんある。例えば、以下のような一節。

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2017-09-09

[]いただきもの

 


 著者のお一人からご恵投いただきました。人口動態から東アジアのダイナミズムを捉えようという意欲的な試みです。