手塚治虫「やはり大当たりする鳥山明のパターンが漫画の姿なのか……」


手塚治虫 (おもしろくてやくにたつ子どもの伝記)



891 :愛蔵版名無しさん:2011/12/04(日) 21:18:56.23 ID:???
「めげそうになるたびにね、主流というものに敵愾心を抱いてね
コンチクショウと思ってやってきたですね。たとえばね、水木さんの
ゲゲゲの鬼太郎』が受けたとなると、すぐにそれを負かそうと
どろろ』を描いてみたりね、『ドクタースランプ』が当たれば
ギャグ物をやってみるとか、『ドラえもん』がいいとなれば
じゃあ幼年物を手がけてみようとかね、闘争心をかきたててきたんですよ」
「ただね、いまなにを描くかということが問題でね、
キン肉マン』みたいなものがウケるからといって、便乗するのは負けですよ
自分の描きたいものとコマーシャリズムとは一致しないですからね」
(一億人の手塚治虫 430)


893 :愛蔵版名無しさん:2011/12/04(日) 21:24:20.87 ID:???
漫画だって三十年たっても読まれなきゃ本物じゃないと思ってるんです。
今、描いているものも来世紀になって読まれなければ、失敗だと思います。
フェノロサが感嘆して「凍りついた音楽」と言ったという薬師寺の三重の塔、
ああいう年代を超越した作品は、漫画という常に不定形の文化には
存在し得ないものなのか。やはり大当たりする鳥山明のパターンが
漫画の姿なのか……。鳥山明にはかなわんです。(笑)
(一億人の手塚治虫 423)


897 :愛蔵版名無しさん:2011/12/04(日) 21:57:45.15 ID:???
日記文学も浮世絵も当時は芸術の主流とは言えなかったんでしょ
浮世絵が日本の陶器の緩衝材になってて
陶器を取り寄せたヨーロッパの芸術家が包み紙のほうに感嘆したって逸話があるし
マンガの行く末がどうなるかはわかんないけど


913 :愛蔵版名無しさん:2011/12/04(日) 23:04:35.08 ID:???
>>893
これ結局は鳥山のこと馬鹿にしてるな
「人気取りに走るならどうぞご勝手に」って言ってる


917 :愛蔵版名無しさん:2011/12/04(日) 23:06:41.34 ID:???
>>913
結びは皮肉ってるな






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