小説は誰でも書ける、特に英語だと誰でも書ける
小説は誰でも書ける。特に英語だと誰でも書ける。
英語はある意味ほとんど定型句、定型文が定まっていて似たような文体になるから。
たとえば通常英語の一人称は「I」のみ。そして主語の次に動詞がくる。
しかし日本語は主語の同義語を始め、語尾で多様に変化させたり、
助詞の扱いによっては言葉をいくらでも省略できる。
また文法をゆがめたねじれ文章も使い方しだいで是となり非となる。
修辞表現は時代ごと世代ごとに量産されては消えていき、
これまた扱いに高度なセンスを要する。
日本語は難しい。英語の千倍、百万倍、難しい。
書き方によって同じ意味合いの文章も、いかようにも変化する。
ゆえに日本では誰もが原稿用紙数百枚におよぶ長文つまり小説を書けるわけではない。
破綻した文章で書き連ねても、
それはまともなものとして認められないのである。
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