宮崎駿「手塚さんが見せてくれた未来は、明るいだけの未来じゃなかった」
引用元:http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1319187646/
宮崎駿
「僕らの世代が、戦後の焼け跡の中で『新宝島』に出会った時の衝撃は、
後の世代には想像できないでしょう。まったく違う世界、目の前が開ける
ような世界だったんです。その衝撃の大きさは、ディズニーのマネだとか、
アメリカ漫画の影響とかで片づけられないものだったと思います」
48〜51年にかけて発表された『ロストワールド』『メトロポリス』
『来るべき世界』のSF3部作も、宮崎少年を虜(とりこ)にした。
「恐ろしかったり、不条理だったり、切なかったり、希望に満ちていたり。
手塚さんが見せてくれた未来は、明るいだけの未来じゃなかった。
モダニズムとは、繁栄や大量消費と同時に、破壊の発明でもある。
そのことに、ひとりアジアの片隅で行き着いたのが手塚さんだった。
ディズニーなどより深く、モダニズムの矛盾に気づいていたと思います」
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