『赤と黒』ジュリアンは中二病


赤と黒 (上) (新潮文庫)


引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1286804556

26 :吾輩は名無しである:2011/01/22(土) 23:04:17
世界の終りと(ryでこんなことを言ってた。
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)私は『ルージン』を読んでしまうと、その文庫本を本棚の上に放り投げ、流しの中
で更なるウィスキーの残骸を求めた。底の方にジャック・ダニエルズのブラック・ラ
ベルがほんの少し残っているのをみつけてそれをグラスに注ぎ、ベッドに戻って今度
スタンダールの『赤と黒』にとりかかった。私はとにかく時代遅れの小説が好きな
ようだった。いったい今の時代にどれだけの若者が『赤と黒』を読むのだろう? い
ずれにせよ、私は『赤と黒』を読みながら、またジュリアン・ソレルに同情すること
になった。ジュリアン・ソレルの場合、その欠点は十五歳までに決定されてしまった
ようで、その事実も私の同情心をあおった。十五歳にしてすべての人生の要因が固定
されてしまうというのは、他人の目から見ても非常に気の毒なことだった。それは自
らを強固な監獄に押しこめるのと同じことなのだ。壁に囲まれた世界にとじこもった
まま、彼は破滅へと進みつづけるのだ。
 何かが私の心を打った。
 壁だ。
 その世界は壁に囲まれているのだ。
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赤と黒はブクオフで100円だった。
積ん読中だったけど読んでみようと思った。




53 :吾輩は名無しである2012/07/24(火) 11:41:16.42
>>26
つまりジュリアンは中二病だったと。
そのままじゃねえか。
的確すぎるわw




54 :吾輩は名無しである:2012/08/02(木) 00:23:19.65
スタンダールはフランス人である父が嫌いだった。
イタリア人の母とイタリアを愛していた。
フランスはあまり好きではなかった。
だからジュリアンという青年を通して
フランス青年への批判を込めて書いたのかなと思った。
まあ実際事件を起こしたモデルになった青年がいたわけで。
犯罪冒した当世フランス青年批判の小説。
ドストエフスキー罪と罰もだけど犯罪者を描いた割に
美しい芸術になってしまう・・小説の不思議。現代だと
生々しくて気持ち悪いんだけどね。





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