債券は大幅高、米金利低下や株安で買い優勢―先物が2カ月ぶり133円台 (ブルームバーグ)

2006年8月21日(月)15時33分

8月21日(ブルームバーグ):債券相場は大幅高(利回りは低下)。前週末の米長期金利が弱い経済指標を受けて低下したことを受けて買いが先行した。米株高にもかかわらず、日経平均株価が反落して、午後に下げ幅を拡大させたことで海外投資家などからの買いに勢いがついて、先物終値は約2カ月ぶりに133円台に乗せた。新発10年債利回りは再び節目の1.80%に接近する場面があった。

東京市場先物中心限月9月物は、前週末比15銭高い132円75銭で始まり、直後に132円74銭にやや伸び悩んだ。その後、買いが増えると132円90 銭台に水準を切り上げ、午前の終了間際には2営業日ぶりに133円台に乗せた。午後に入ると一段高の展開となり、一時は133円10銭まで上昇した。結局は 45銭高い133円5銭で引けており、終値は6月15日以来の133円台乗せ。

  この日の債券相場は予想以上の上昇となった。米金利低下や、日経平均が1万6000円を割り込んだことで、海外投資家からとみられる買いが入り、一部国内勢もそれにつられる格好で買いを入れたためだ。  新光証券の三浦哲也債券ストラテジストは「先物は132円台後半での展開と見ていたが、予想以上に強かった。特段の材料が出たわけではないので、高値警戒感も出てきそうだ」と分析した。

  9月物は前週17日の取引で、約2月ぶりの高値となる133円8銭まで上昇したが、この水準では売りが増えて伸び悩み、終値は引き続き132円台だった。先物の133円台は、新発10年債利回りの1.80%割れとともに、戻り売りが出てくる水準として警戒されており、それだけに、一部には午後に入ると売りに押されるとの見方も出ていた。

  18日の米債相場は上昇。8月の米消費者態度指数(ミシガン大学調べ)は 78.7と、前月から低下したうえ、市場予想も下回った。景気の減速基調を確認したことで米利上げ再開観測が後退し、債券買いにつながった。米10年債利回りは4.84%程度に低下した。

  また、18日の米株式相場は続伸したが、この日の国内株価は反落。午後に入ると一段安になったことが債券先物などの買い材料になった。日経平均は小幅反落で始まり、その後、プラスに転じる場面もあったが、午前の終値はマイナスとなり、結局は136円94銭安い1万5969円04銭で引けた。

10年債利回りは一時1.805%に低下

現物債市場で10年物の280回債利回りは、前週末比3ベーシスポイント (bp)低い1.82%で始まり、午前は1.82%の1本値で推移した。午後に入り、株安が進むと低下圧力がかかって、一時は1.805%まで低下した。その水準では買いが細っており、1時すぎからは1.81―1.815%で取引されている。

  前週には新発10年債利回りは1.805%まで低下したが、節目とされる 1.80%手前では売りが膨らんで、戻り歩調を強めていた相場は失速した。この日も1.805%までの低下にとどまり、引き続き利回りの下限として意識されている。




今週から利付国債入札が再開するが、足元の現物債需給は良好。しかも今週以降には、月末接近に伴うインデックス運用を行う年金基金などの投資家が保有債券の年限を長期化する買い需要への期待も出てくる。投資家からの動意が見られれば、節目の1.8%割れを試す展開が予想されている。
中国人寿、1〜7月の保険料収入は1,221億6,600万元に
発信:2006/08/18(金) 13:43:32 同社声明

  中国人寿保険によると、同社の2006年1〜7月の保険料収入は約1,221億6,600万元(監査前、中国会計基準)となり、前年同期の約999億8,900万元と比較し約22.18%増加した。

■中國人壽保險股フン有限公司 - H股
China Life Insurance Co. Ltd. - H Shares
香港市場 当社コード:26310 現地コード:2628