ひょうきん世代

一昨日の記事でちょっと書いた、翻訳家のお友達。
去年の忘年会で会ったとき、若手とのジェネレーションギャップを感じると嘆いていました。


以前に翻訳したドラマだか映画だかで、謎の物体が飛行しているのを街の人々が目撃して、「鳥だ!」「飛行機だ!」「いや、○○だ!」と言うシーンがあったそうです。
もちろん、言うまでもなく、映画「スーパーマン」の有名なシーンのパロディです。


でも、それを見た若手の翻訳家は「これタケちゃんマン?」とか言うんだよ、と嘆いてました。
あぁ、確かに世代的にはそういうこともあるかも、と思っちゃうのがまた歳を感じる今日この頃。


まぁ、実際のところ、ネット文化でも元ネタは知らないけどパロディの方が浸透してるネタは多々あるし、蒲田屋もそういうのはよく使うので (^^ゞ あまり人のことは言えなかったりするんですが。
でも、彼女曰く、「君たち(映像系翻訳の)専門家でしょ!」「古典の名作を知らなくてどうするの」だそうで。
ごもっともです。

あだ名に見る文化論

タケちゃんマンといえば。
なんだかんだ言っても、我々も世代的にはど真ん中なわけです。


地元の公立中学時代、同級生に茂木(伏字にすると話が通じないので、本名で。ごめん)という男がいて、自称だったか他称だったか忘れましたが、ニックネームが「もぎちゃんマン」。
想像通り、クラスに 1人いたりいなかったりする芸人的なおちゃらけキャラです。
もちろん、ニックネームの由来はタケちゃんマンからです。


そしてこれが、ニックネームのお約束で、呼びやすいように省略されていくわけです。
結果、最終的に定着したのが「ちゃんマン」。
なんか、最も重要な部分が欠落しているような気もしますが、通じるからいいのです。
ニックネームなんてそんなもんです。


それだけなら、まぁ、ちょっと変わったニックネームの話というか、タケちゃんマンつながりの思い出話というだけなんですが。
しかし、中学卒業後、私立高校に入学して、吹奏楽部に入ったところ、1学年上の先輩に「ちゃんマン」というニックネームの人がいたときには(それも同じパートに)心底驚いたものです。


今でこそ、あるかもしれないと思えますが、当時の中高生の知識・情報レベルでは、他にはありそうもない奇妙なニックネームだと思っていた名前が、縁もゆかりもない学校の先輩についていたというのは、それは衝撃的でした。
しかも、女の子。


聞けば、1年生の頃だか中学生の頃に、本名の坂本から「坂ちゃんマン」を自称していたところ、お約束のニックネームの省略が起こり、「ちゃんマン」と変化したとか。
当然、そんなニックネームを自称するぐらいなので、彼女のキャラはご想像の通りです。


なんというかその、ニックネームの省略にも法則みたいなものがあるんだなぁ、という興味や、最も重要な部分を省略するから同じ名前ができちゃうんだよ、とか、そもそも女の子が「マン」なのはどうよ、とか、まぁ、いろいろ思うところはありますが。


とりあえず、今一番興味があるのは、日本全国に「ちゃんマン」というニックネームを持っていた人は何人ぐらいいるのだろうか、ということです。
絶対、もっともっといる。