映画「サイドカーに犬」

過日、銀座で、

映画「サイドカーに犬」を見た。



期待にたがわぬ、すばらしい映画。松本花奈ちゃんの出ているシーンは、その全てが、珠玉の映像だ。いちど、(着ぐるみを着て)犬になって、サイドカーに乗っているイメージシーンがあるのが、やたらとかわいい。

いまの子どもはどうなのかよく分からないけれど、少し以前の子どもって、大人に話しかけられたとき、如才なく応じられずに、黙っちゃったり、構えたり、戸惑って中途半端な間が出来たり、そういうところにいかにも子どもらしさがあった。そんな薫の表情、捉え方が絶妙。不和の両親それぞれに対する、薫の心理的な距離感も、上手くえがかれている。

ヨーコ(竹内結子)さんが薫(松本花奈)に、犬を飼うのと自分が飼われるのと、どっちがいいか、と訊いたセリフに含蓄があった。(他人を従えるのと、誰れかの手下になって大人しくしているのと、どちらの生き方がいいか、と問うシーンである)

薫の友だちだの、同級生だのが出て来ないのが、またいい。

缶コーラのプルタブが、懐かしい。夏休みに少女はよく似合う。

20年後の薫が、釣堀で、釣り餌をつけてあげる4年生の女の子役に、須貝菜々子ちゃん。


パンフレットは、600円。




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