Adobe Lightroomを買った - てき党forはてな

デジタルカメラのRAW現像には、フリーで高性能だということで、RawShooter essentialsを使用していた。Photoshop CSは趣味で買うには勇気がいる価格だし、かといってElementsのRAW現像機能はかなり制限がかかっている。バッチ処理が出来ないのは我慢できないし。そこでRawShooter essentialsとElementsを組み合わせで使っていたのだ。
しかし、そのRawShooter、なんとAdobeに買収されてしまったのだ。
そのAdobe、さすがに抜け目が無いというか、上記した僕みたいなニーズにぴったりの、LightroomというRAW現像専用ソフトを開発した。そのニュースを知って以来、CS購入の検討は完全にやめて、Lightroomの発売を待っていたのだ。

[rakuten:goodwill:10064711:detail]すでにベータ版も公開されていたのだが、なにやら動作が怪しいというレポートを読んでいたので、手を出していなかった。
そして先月末に発売されたので、さっそく買った。今は販売記念のキャンペーン版ということで、\23100だった。CSを買うことを考えたら全然安い。もう機能的にはほとんど不満なし。僕が持っているRAWで撮れるカメラ、*istD、DMC-LX1、F810の全てに対応している。RawShooterはアンインストールしてしまった。

いまのところ400枚くらい現像したのだけど、特に動作が遅くなるとか、フリーズするとかの問題は起こっていない。普通に安定している。ただ軽快動作で名を成していたRAWShooterに慣れていたので、重い！　とはいっても、ElementsでCamera RAWを使っているときよりは軽いのだが。
僕のマシンはPenDの2.8GHz、メモリ3GBなのだが、スライダーを動かしてから、一拍おいて反応する感じだ。

動作は重いのだけど、作業自体は効率よく進められるのでなんとか許せる。
操作するときに、いちいちダイアログとかウインドウとかを開かなくてすむのがイイ。簡単なことを簡単にサクっとこなすことができ、いざ細かいパラメータまでアクセスする段になっても、同じ操作感覚そのままで、深い階層に入らないままに操作できる。たいへん好みな操作体系である。
トーンとか色彩などの機能を選択して、実際の画面上で編集したい部分をクリックして、そのままドラッグすれば、即座に反映される。ショートカットも充実している（いま覚え中）。

RawShooter essentialsやElementsのCamera RAWには無かった、明暗それぞれの色被りを補正できるというのが、こんなにありがたいものだとは思ってなかった。
例えばF810は、中間調でホワイトバランスを合わせると、暗部が真っ青になっちゃったりするのだけど、それをかなりマシに修正できる。

スポット修正、傾き修正、トリミングをRAWの段階で出来るのはたいへんありがたい。Elementsの出番はほとんどなくなってしまった。いまElementsを使うのは、5.0から(?)入った、パースペクティブ補正とリサイズだけだ。
もちろんLightroomでも、リサイズした状態で現像が出来るのだけど、シャープの設定が細かく出来ないので、やはりElementsを使用している。

好みの設定のプリセットを作成できるので、カメラごと、レンズごとに、叩き台となるベーシックな設定を作成できる。一度叩き台が出来れば、その後のエディットはかなり効率が上がる。
RawShooter essentialsとElementsの組み合わせでは面倒な、大胆な色調補正が気楽に出来るので、いろいろプリセットを作ることに熱中してしまった。

たとえばこれ↓は、DMC-LX1で、ホワイトバランスを太陽光にして、"Lightroom初期設定"で、そのまま現像したものである。全体に赤被りしているような。クリックすると、横1280のものが開きます。