舳倉島で珍鳥撮った 金沢の山森さんが白山で写真展 オリイモズなど県内初確認

カンムリオウチュウ(上)とオリイモズの写真を撮影した山森さん=白山市中島町のカフェゼルコバ



カンムリオウチュウ(上)とオリイモズの写真を撮影した山森さん=白山市中島町のカフェゼルコバ

 日本野鳥の会支部の山森政昭さん(61)=金沢市桂町=の写真展「2008年舳倉
の野鳥たち」(本社後援)が一日、白山市中島町の「カフェゼルコバ」で始まった。県内
で初確認の鳥「カンムリオウチュウ」や「オリイモズ」などの写真約二十点が並んでいる

 日本野鳥の会支部によると、カンムリオウチュウとオリイモズは通常、東南アジアな
ど温暖な地域に生息する。日本での確認例は非常に少ないという。
 両個体とも、山森さんが昨年五月に舳倉島で撮影し、同支部が確認した。同支部の矢田
新平支部長(62)=小松市上小松町=は「舳倉島は大陸の渡り鳥の休息地。そのため、
日本では本来確認できない種類が見られるのではないか」と分析する。
 年に二十五回ほど舳倉島に行くという山森さんは「島には珍しい鳥がたくさんいる。今
後もその姿を追いたい」と話した。同展は三十一日まで。