ラ スピネッタ カサノーヴァ ロゼ ディ カサノーヴァ トスカーナ 2022

ほんのりとオレンジのトーンが混じる、はんなりとした薄いロゼカラーで、みずみずしい桃やフランボワーズの香りに清々しいミネラルが重なり合うとてもクリアーな印象。美しいスタイルを支える伸びやかな酸味、黒ブドウ由来のボディの複雑性と仄かな塩味の上品な調和があり、チャーミングで軽やかながらも、綺麗な果実の風味と余韻があり、「流石はスピネッタ」と言わざるを得ないほど充実したドライな仕上がりのロゼです。冷やしてフレッシュな味わいを楽しんで、徐々に温度を上げると黒ブドウの豊かな味わいが楽しめます。生ハムやサーモンマリネ、海老しんじょう等の前菜、お刺身やカルパッチョ、鶏肉のグリルやソテー、その清々しい味わいは和食とも相性の良さを魅せてくれます。イタリア料理は勿論、様々な料理と幅広く楽しめる懐の深さを持つとても優秀なロゼです。

ボトル半分では足りないので、やはりトスカニーで購入したロゼも開けた。バランスの取れた味わいで、これも美味しかった。

ヴェレノージ ヴェルディッキオ デイ カステッリ ディ イエージ クラシコ 2021

葡萄畑は、昔からの古い区画にあります。標高100メートルに位置し、砂利質と粘土質土壌です。葡萄は垣根仕立(コルドン)で栽培されます。収穫は気温の低い早朝、もしくは夕方に行ないます。房が痛まないよう小さなケースを使って手摘みで収穫した葡萄は、セラーに運ばれるまで低温管理されています。やわらかくプレスした果汁をタンクで5度に冷やして清澄後、温度コントロールしながらステンレスタンクで発酵させます。明るい緑を帯びた黄色、青リンゴや蜂蜜、スパイスを思わせるフルーティなアロマ、ほどよいボリュームがあり、バランスがとれています。余韻にかすかな苦味が感じられます。

夕飯は、ロピアさんレシピの新玉ねぎと塩豚バラ肉の煮込み。そこにレンズ豆と舞茸をプラス。
ワインはトスカニーで購入の「ヴェルディッキオ」飲み比べ6本セットのうちの1本。土曜日に妻が半分飲んだものの残り。割と厚みがあって、まずまず美味しかった。

冬に子供が生まれる(佐藤正午)★★★☆☆ 4/28読了

これまで三十八年の人生の、どの時代かの場面に、「彼女」と呼ぶにふさわしい人物がいるのかもしれない。 そもそも、だれが何の目的でこの予言めいたメッセージを送ってきたのか。 丸田君は、過去の記憶の断片がむこうから迫ってくるのを感じていた──。 三十年前にかわした密かな約束、 二十年前に山道で起きた事故、 不可解な最期を遂げた旧友…… 平凡な人生なんていったいどこにあるんだろう。 『月の満ち欠け』から七年、かつてない感情に心が打ち震える新たな代表作が誕生。読む者の人生までもさらけ出される、究極の直木賞第一作!

とても面白くて夢中になって読んだのだが、話の肝となる部分が今まで散々使い古されている「アレ」だったのがどうしても引っ掛かった。もちろん単純な「アレ」ではなく、アレンジしてあるし、それ以外の要素も色々あるのだが、最後まで気になってしまった。「アレ」を使わずに書いてほしかったが、それだとこの小説は成り立たないんだろうな。

十角館の殺人(綾辻行人)★★★☆☆ 4/28読了

すべてはここから。清冽なる新本格の源流!大学ミステリ研究会の七人が訪れた十角形の奇妙な館の建つ孤島・角島。メンバーが一人、また一人、殺されていく。「十角館」の刊行から二十年。あの衝撃を再び!

映像化されたというニュースを見て、超久しぶりに再読。1987年の刊行当初に読んでいるだろうから、35年振りくらいだろうか。私の持っているのは文庫ではなく、当然ノベルス版である。1行の衝撃のことは覚えていたが、それが具体的に何だったのかとか、その他細かいことは覚えていなかったので、再読でも楽しめた。今読んでも面白いね。ただ、あれをどうやって映像化したのか、それも気になるな。

実家

ラグビーの試合の開始時間が早くて、14時には終わるので、その足で埼玉の実家に行った。家族と一緒ではなく一人で行くのはずいぶん久しぶりだ。実家では阪神対ヤクルトをテレビ観戦。最後ちょっとヒヤッとしたが、阪神勝利でビールが美味い。夕飯は、リクエストしておいた唐揚げ。久しぶりの母親の料理は美味しかったな。焼き鯖の棒寿司は大宮の駅ナカで買ったお土産。あとは苺大福も買った。父親は大分物忘れがひどくなっているが、元気そうで何より。母親は相変わらず元気だったが、ちょっと痩せていた。また機会があれば夕飯食べに行きますかね。

東芝ブレイブルーパス東京 vs 東京サントリーサンゴリアス@秩父宮ラグビー場

府中ダービーということでチケットを取った。東芝にとってサントリーは永遠のライバルである。今年は1戦目も勝っているし、東芝の方がやや分が良さそうだ(だから観に行くんだけど)。
事前にチケットを取っているので、例によって、メインスタンドの屋根のある席。午前中は小雨だったのだが、外苑前に着いたときには上がっていた。東芝サイドの席なのだが、私の前の列には黄色いレプリカジャージを着た人が4人くらい並んでいる。私の左隣りの女性2人もサントリーファンのようだ。私の右隣は女性ひとりで(女性ひとりは珍しい)、この人は東芝ファンだった。
身内に不幸のあったモウンガが前2試合欠場していて、そろそろ出てくるかと思ったが、この試合も残念ながら欠場。ただ、ワーナーとピアース、フリゼルとリーチ、タマニバルとナイカブラが出ているのは心強い。控えのSHの高橋がメンバー外で田中が入っていた。サントリーも流がメンバー外で斎藤が先発、控えが大越だった(久しぶりだな大越)。コルビも欠場だった。
試合は、開始早々のPGでの3点から東芝ペース。前半途中のナイカブラのシンビンは痛かったが、いない間のディフェンスが素晴らしかった。前半終了間際にトライを取られたのは頂けないが、あれはサントリーが上手かったな。
後半も終始リードを保って、危なげない勝利だった。いいトライもたくさんあって、観に行った甲斐があった。ラグビーって、声援が面白いんだけど、この日は「止めろ」おじさんが後方にいて(もしかしたら若いのかもしれないけど)、東芝がディフェンスになると「止めろ」を連発する。東芝が守る時間が長かったから、「止めろ」の連発もひっきりなしだった。
これで東芝は2位を確定させた。プレーオフ1回戦の相手は再度サントリーか、それともキヤノンか。どっちにしてもそこに勝って、パナソニックに挑戦したいね。

東芝ブレイブルーパス東京 36 - 27 東京サントリーサンゴリアス

タイユール・クイユール リタ・ロヴァ 2021

標高300m、南西向きの粘土石灰質土壌で樹齢20〜30年の葡萄。除梗して3週間のマセラシオン。500Lのフレンチオーク樽で9ヶ月間発酵と熟成。抜栓時はやや還元的な印象を受けますので、近々ご使用になる場合は早めの抜栓をお勧め致します。現在の状況ですと特に抜栓3日目が味わいや香りのバランスの調和が良く感じられます。ルビー色。フランボワーズや小梅、赤紫蘇などの香りに、土や紫の花のドライフラワーの香りが感じられます。アタックの若々しい赤い果実の緻密な風味から、少しづつドライ苺やグリオットチェリーのコンポート、土や木の皮などのニュアンスが溶け込み、たおやかでトーンのやや低い落ち着いた印象が残ります。(インポーター資料より)

夕飯は、フジッリアマトリチャーナ。自分が食べる分にはたっぷりとパルミジャーノ・レッジャーノをかけて。
ワインはFikaで購入のガメイ。「早めの抜栓をお勧め」とのことだったので、昼休みに抜栓しておいた。お陰で還元臭はあまりなかった。ガメイにしては色も味も濃い目。Fikaで買うワインはいつも面白くて美味しい。