海に行くつもりじゃなかった


 からここでこうやって仕事してるわけですが、さっきからひとつ気になることがあるのです。左の奥歯のあいだになにか紐状のものがはさまっているのです。で、きになることとゆうのは、この憎いアンチキショウが、朝食の味噌汁に入っていたネギなのか、それとも、火災が会話に困ったときいつでも出せるように常日頃準備している「口からぞろぞろ出てくる万国旗」のきっかけなのか、それがびたいちワカラナイのです。たしか右側が万国旗だったはずなので、左がネギだと思うのですが、それがさだかでないのです。嗚呼まったく困ったものですね。


追記:紐状のものの正体をさぐろうと舌でごそごそやってたら、舌の裏に隠しといた毒霧入りビニール袋を誤って破ってしまいました。せっかく夜なべして仕込んだのに・・・!いま口のまわりが深緑色なので周囲に不審がられてます。ふんだりけったりです。嗚呼じつに困ったものですね。

MESSAGE FROM '91


火:こんにちは、準決勝の「火」です。
災:こんにちは、・・・こんにちは、準決勝の「災」です。
火:質問行くよ。
災:ええっと、じゃあーあね、『なんでいつも普通の服を着てるんですか』
火:着てないのかなみんな、普通の服。
災:うん、オレ、心配だよ、その方が。
火:みんなハダカかよ。
災:(笑)ええっと、みんなどんな服着てるんだろう。・・・って質問に答えていこう。『結婚するなら何歳くらいですか』
火&災:・・・ほっといてください。
火:準決勝erのみなさん。『おれパパに飽きたら・・・』
災:『おれパパに飽きたら準決勝もどうぞ』って感じ?
火:いや、わかった!『しりまんと準決勝』ってのはどう?
災:・・・
火:だめだよ、『おれパパに飽きたら準決勝』の方がいいよ。
災:って感じです。ハイ。

interview @ '91(抜粋)


―― じゃ最後の質問いきます。今みたいな状況は予想できましたか。つまり、その、戦略的なものは……。
火:ああ、それは誰かとメッセしてたときも言われた。いきなり。
災:「準決勝・コンセプト・チーム」みたいなのがあって、それに乗っとって展開しているんじゃないのって。
火:うちはできすぎてるからって。
災:例えばCSSにしても完璧に統一されてて、すきがないっていうか……。
火:だからこれは言っとく必要があるのかもしれない。うちは本当に周りの友人がオモロくって感謝してるけれども、誰かの指示にぶら下がってとか、そう言うことはもう全然ない。さっきの話で言えば、俺らのこのテレパシー状況だけが頼りで。
―― 何故こんなこと聞くかっていうと、この間とんでもない噂を耳にしたから。「火災くんはただの人形で、実はもっと年上の人にあやつられているだけ」ってね。出所はまだつかんでいないんだけど。
火・災:ええっ!!? (2人とも腰を浮かす)
火:いいぞ、いいないいな、それ。
災:どこで聞いたの、そんなの。
火:でもそういう噂が立つのはかなりいい傾向ですよね。それは俺らにタレント性がある、アイドルダイアラーだってことですよね!
―― そういうことになるの? まあ友達の女のコから素朴な顔で聞かれたんだけど……。
火:そういうのはいいけどね、「ネットアイドルなんとか○○歳」っぽくて。
災:ただし、念のために言っとくと、「ネットアイドルなんとか○○歳」であるっていうのも、「King of Kiddin' Productionがやってるネットアイドルなんとか○○歳」だからね。
火:うん、一応ネットアイドルやってるんですよ。過去ログとかで。みんなあんまり気がついてくれてないみたいだけどね、俺らが馬鹿やってる意味を。
災:準決勝のこと見て物を考える人達の欠点って、僕らがふざけてたら、「あーふざけてるのね」で終わって、まじめに答えてるところが本心だって思いがちなとこ。大事なとこがすっぽり抜け落ちてる。
火:しかし、ついに「火災くん=あやつり人形」の噂が出たか。
災:誰かさんが50万円でダイヤモンドを買ったみたく……。
火:「火災くんはあやつり人形だった。影に作家陣あり」
災:「King of Kiddin' Production」
―― 見事にオチついた……(笑)。

interview @ '91(抜粋)その2


――日頃の発言などを見てると、はてなダイアリー・シーンに対して常に苛立ちを隠さない火災くんですが。
火:「んー、ホントは別に苛立ってもいないんですけどね。いいやって。でも、ついいろいろ言っちゃうのは、やっぱ自分らもそこにいるからね。しょうがないっすよ。別にぼくら、批評性を売り物にしてるわけではないんですよ、けっして。そういう誤解が最近生じてるような気もちょっとしてるんだけど。正しいことを言わなきゃって気も別にないし」
――ふたりが考えるはてなダイアリーって?
火:「はてなダイアリーかぁ。わりといいほうに解釈したいな。reikonさんとか。そっち。あんまりキーワードいじりとか暴力的なはブコメとかってほうに行きたくない。jkondoさんのこないだの夕焼け写真とか。そういうふうに、わりといいほうに考えたいんです。でも、わかんない。結局、はてなダイアリーとかぼくらが言うときは、やっぱり自分ら寄りになっていくと思うし。ただ、自分らにとっていいほうっていうと……うーん、今、たとえば『モテ/非モテ』とかでウケるようなダイアリーってことを考えると、さっきも言ったみたいに、ますます違う方向を向いてるかなって気はしますけどね、準決勝は」
――準決勝はよく“ネタサイト”とかって形容されて。それに対してずいぶんと反発してますよね。
火:「ああ、言われてたまるかって(笑)」
――ただ、その言葉にも象徴されるように、日本でネタって言葉を使うとき、妙な意識がくっついてきますよね。ネタって言葉が半笑いになってる、みたいな。
火:「それはすごい残念なことだと思ってる。ぼくらネタが好きだし。だからこそ、ポスト・テキスト・サイトではなくてポスト・ネタ・サイト、“PNS”って言ってるわけで。やっぱりネタっていうものに憧れてるし」
――それは漫才や落語のネタ?
火:「いや、概念、概念。どんなものに限らず……あ、でも、その概念の大もとが演芸なのか。うーん、しょうがねーな。でも、概念ですよ。こう、ドン!とぶっちぎれてて。誰でも理解できて」
災:「わかる人だけわかる、のほうがかっこいいとか、そういう観念がないですから。サイトで言うと、んー、何かな?」
――「ろじぱら」とか?
災:「あー、そういうものかな。まあ、ろじぱらがいいかどうかは別としてさ。みんなが知ってるのはいいんじゃない?」
火:「あとで話のネタになって面白いしね」
――火災くんもそういうものを作りたいわけですか?
火:「そういうものを作りたいんだったら、もっと別のことしやがれって?(笑)」
――自分たちの考えてることがそんな誰にでもわかってたまるか、みたいな気持ちはありません?
火:「その狭間で揺れ動く少年の心理って言うんですか?(笑)趣味の一環としてネタってのもあるんだけど、趣味の一環として異常にいじけたものもあるわけですよ。そういうネタ的なものは好きですか?って言われたら、好きって答えるけど。でも、それだけがすべてじゃないしさ。理解されないでかっこいいものだって絶対にあると思う。理解されないほうがかっこいいものもあるんじゃないかな。その時代に理解されちゃったらかっこわるくなっちゃうものもあるだろうし」
災:「読者に理解されないほうがかっこいいサイト作って、それで売れたらなぁ」
火:「ああ、もうそれはすごいわ」
災:「最高!」
火:「へへ、情けない。最終的な迎合ですね(笑)。でもね、こんなこと言ってるけどさ。実際に更新してるときは、なんか、いいの、そういうことは、どうでも」
災:「なんにも考えてない。ただ、更新し終わったあとがこれ、問題でね。今回更新したあともすごい問題だった。内容は全然これでいいんだけど。内容は置いといて。これ、どうやったらはブられるかな、とかさ」
火:「サイトを更新したぼくらがいて。で、し終えたときから、今度はいち読者としてのぼくらが登場するわけじゃないですか」
災:「だけど、このいち読者がさ、もう全然読解力ない読者で(笑)」
火:「ダメなんですよ。読み切れないんですよ、これが。でも、少なくともブックマーカー相手にはブられようとか思ったら、こんなふざけたサイトは作らなかったかもしれない。さっきの言い方をすれば、今、絶対に売れやすいのはブログ的なものなんですよ。議論するもの、主張するもの。でも、ぼくらの興味は今すごくネタなものに向いていて。そういうサイト作って」
災:「にもかかわらず本人たちのキャラクターときたら……」
火:「すっかりブログ的で(笑)。折り合いがつかんな、と。悩んでるんですけどね」
災:「だから、もう何も言わないほうがいいのかもしれないな、準決勝については。ホント、ぼくら口を開くとね、準決勝の品位を落としてるんじゃないかって」
火:「かわいそうでね、準決勝が。だから、もう黙りやがれって」
――なんでそんなに屈折しちゃったんですか?
災:「……屈折」
火:「この素直な」
災:「純真な心を持つ」
火:「火災くんをつかまえて。そりゃないでしょ。うーん、子供のころお母さんが添い寝してくれなかったからじゃないすか?(笑)」