池田先生が引かれたマーラーの言葉

2009年頃に池田先生が引かれていたことに私は驚いた。
というのは、マーラーと言えば、ペシミストであるからだ。

19世紀後半から20世紀前半に活躍したオーストリアの音楽家マーラーが若き弟子に贈った言葉を皆さんに捧げたい。
 「勇気を出して頭《こうべ》を上げろ!」
 「君には洋々たる前途が控えているのだ」
 「ひたすら勇気あるのみ」(ヘルタ・ブラウコップフ編、須永恒雄訳『マーラー書簡集』法政大学出版局
 勇気! 勇気!
 これしかない。
 信心とは、勇気の異名である。
 我らは不屈の勇気で、断固として立ち上がろう!(大拍手)

 仏法には微塵も無駄はない
【新時代第32回本部幹部会 2009.9.10. 東京牧口記念会館】

一、オーストリアといえば、19世紀から20世紀に活躍した、大音楽家マーラーがいる。
 彼は、知人への手紙に、自身の信条を、こう記している。
 「皆が我も我もと声を上げるこのおそるべきご時勢では(演奏を始める前のオーケストラ各パートの『声部』みたいだ)、自らもまた声を上げるのが不可欠になる」
 〈マーラーの言葉はヘルタ・ブラウコップフ編、須永恒雄訳『マーラー書簡集』法政大学出版局。以下同じ〉
 芸術家らしい表現である。
 わが学会も、リーダーが、大きな声、堂々たる声、明晰な声で友を励まし、そして強気で、真実を語り抜いていくことだ。
 マーラーは、こうも書いた。
 「僕は正道を行って、誰をも懼れはしない」
 正義は恐れない。
 マーラーは力強く述べている。
 「地に足をつけて一歩一歩交互に踏み出すこと──そのようにしてこそ先へ進めるのだ」
 新たな勝利に向かって、確かな一歩また一歩を、快活に踏み出してまいりたい。

【方面長協議会 2009.9.30. 】

ともに、2009年、東京富士美術館で「ハプスブルク帝国の栄光──華麗なるオーストリア大宮殿展」が開幕する前夜で引かれている。

P.S.1013.1.9

同楽団の指揮者としても活躍した大作曲家マーラーは、力強く語りました。
 「いざ仕事に取りかかろうではありませんか──今我々に与えられた仕事をいたしましょう! かくしてこそ我々の果たすべき仕事もめでたく成就するというものであります!」 (ヘルタープラウコップフ編、須永恒雄訳『マーラー書簡集』法政大学出版局)と。
 私たちも、心に希望の曲を奏でながら、この一年、わが使命の道を清新な息吹で進んでいきたいものです。

【2013.17. 聖教新聞 池田SGI会長とザイトフェルト博士との対談 5、生命の光 母の歌 第4章 慈愛が輝く社会へ 【上】大いなる理想に生きよ!から】

今日も、マーラー交響曲第8番を聴きながら、この言葉をかみしめよう。