オーストリー VS 日本

ブログ等での様々な反応を見ると、寝ぼけ眼で試合を見ながら「欧州の代表相手に中盤を制圧できるなんてすごいなあ」と思った僕は志が低いようですね。

しかし、こうも親善試合ひとつで一喜一憂しまくってる人たちが多いと、あの行き当たりばったりなチームだったジーコジャパンが意外に支持されていたのも良く分かります。もし、昨日の試合を見て日本代表が弱いと感じられたのなら、それはありのままの日本代表でしょう。爺ちゃん、言ってたやん「現実を見よう」って。個人的には、世界基準で日本代表が「強かった」事なんて、これまで一度も無かったと思うし。試合が始まってみないと強いか弱いか分からない「丁半サッカー」だったジーコジャパンよりは、ゆるやかではあるけれど*1、着実に進歩している今の代表の方が、個人的には好きです。だからと言って、昨日の試合を賞賛する気にはとてもなりませんが。

カメルーン戦のスタメンを見た時の、そして実際に始まった数十分のワクワク感は残念ながら昨日の試合にはありませんでした。かつて「谷間の世代」と言われていた今回呼ばれたり外されたりしている幾人かの選手は間違いなく、今の代表に違う何かを与えてくれる存在だと思います。残念ながら今回の試合はメンバーだけでなくプレー内容も、あのアジアカップの時に逆戻りしたように正直感じられました。今回選ばれたその幾人かのうちの一人である田中達也選手のシュートがバーかクロスに当たらず、枠に入っていたなら、オーストリーも意地になってくれてもう少しスペクタクルな展開になっていたし、より意味のある強化試合になっていたでしょう。そのあたりは紙一重だったんじゃないかと。そういうわけで、ぜひ次の試合は攻撃的MFは松井と山瀬でよろしくお願いしたい。彼らに1分でも1秒でも多くの貴重な経験を体験させてあげて欲しい。

こんな事を言って、サポティスタに「じゃ、自分で仕掛けろよ」と突っ込まれた俊輔君ですが、今回は彼なりに頑張ってたと思います。だって「誰かのスルーパスを受けて、そのボールをシュートする俊輔」*2なんて見た事あるか?俺は初めて見た。ちょっと感動した(笑)。あとガチャピンPKだけは間違いなくワールドクラス、つーか世界一。

*1:ゆるやか過ぎるかなとも思いますが。

*2:前半終了間際のプレーです。皆さんご確認ください。

U-23 サウジアラビア戦を前に

反応が遅くなってしまったのですが、この件について。

とにかく真っ先にこの件を思い出したのですよ、僕は。こちらを見ると、あの時の遠藤選手をはるかに超えるハードスケジュール*1。ただ、これは前回の時も言いましたが、これが「強者の宿命」というものではないでしょうか。この状況を作った彼らの疲労の原因は半分は、誰よりもチームの勝利を激しく欲するサポーターと呼ばれる人々ではないかと。その疲労の責任を代表召集のみに押し付けるのはどうかとは思います事例も、あの当時ありました。
ただ、この発言に関しては話は別。これはもう「八つ当たり」といってもいいでしょう。あまりにも不用意すぎる発言。まして、かつてはJ1で監督を務めた人がマスコミに発する言葉ではないでしょう。はっきり分かるのは、彼が相当苛立っているということ。しかしこのような発言が逆にチームのまとまりをなくす遠因にならないか不安です。
サウジは前回の試合で最低でも勝ち点1を取らなければならない試合でまさかの敗戦。あちらの監督もまた、本当に進退を掛けて向かってくるはず。ここ最近で行われる国際Aマッチでは最もガチな試合じゃないでしょうか。ぶっちゃけ勝ち点1も取れるかどうか疑問。とにかく我々にできることは、遥か中東の地へ、ひたすら念を送るだけ。本当に不安要素しかないけど、頑張ってくれよ、本当に。

*1:「咳をゴホゴホしていた」との事でしたが、ただの風邪である事を祈ります。