スモールワールドと人脈形成

いつも勉強させていただいてる、池田信夫先生のブログで、スモールワールドの実験結果が紹介されていた。
それによれば、目当ての人に達するには、たしかに6次先までかかるが、その確率はわずか5%にすぎないそうだ。
私が、3年ぐらい前に、『スモールワールド・ネットワーク―世界を知るための新科学的思考法』を読んで理解したのは、同質的なグループの友人をたよっても、ネットワークの広がりが見られず、同じグループ内を回るばかりということ。そうなると、たしかに、池田信夫先生のいうとおり、ネットワーク理論は「都市伝説」になる。

これを打破するには、まず自分が異質なグループの友人を持ってネットワークを広げていかなければならない。しかし、その友人がまた異質なグループの友人を知っている必要があるから、実際には、その先まではわからないことが多い。だから、確率が低くなるのも仕方がないと言える。

しかし、異質なグループで自分の人脈を広げていくことには、価値がある。同質的なグループの中で回っている限り、あなたは「井の中の蛙」にしかならないからだ。視野は広がらず、自分の立ち位置も見えなくなる。そうなると、「ゆでガエル」のように、環境変化に気づかず、生き残っていくことができなくなるだろう。