「コミュニケーション能力とはなにか　意味」

　コミュニケーションという言葉は
非常に難解で定義が一定ではありません。
そもそも言葉というのは、対象となる物質が
ある程度の固定性を持っていないと
定義が不安定になりがちです。

　例えば「犬」は大体
同じような形をしています。
「りんご」も大体同じ形。
定義はしやすいですね。

　しかし、形の無いものは
定義がとても難しいのです。
例えば「愛」。愛の意味は不安定です。

　「不安」これも意外
と定義が難しいです。

　
　「萌え」も定義が難しい。

goo辞書で調べてみたら

ある物や人に対してもつ、
一方的で強い愛着心・情熱・欲望などの気持ち
をいう俗語。必ずしも恋愛感情を意味するものではない

なんだかわかったようで
わからない定義ですね。
秋葉原あたりに行って意味を聞いたら
また別の意味が返ってきそうです。

　その意味で、
「コミュニケーション」も定義が難しい。
コミュニケーションは言語という
形がないものを使うことが多く、
形がないものを扱うので
非常に定義が難しいです。

まして、
「コミュニケーション」「能力」

これは最悪です。

「能力」などというこれまた
明確な意味を持たせにくいものが
くっついた日には学術的には
かなり扱いづらいものになってしまいます。

「能力」というのも定義が難しいのです。
「スキル」はわりと研究対象になるのですが
「能力」を扱う論文はそんなに多くはありません。

そんな難しいものと難しいものがくっついた
「コミュニケーション能力」
という言葉は学術的にはほとんど使われません。
定義が一定でないものは研究が難しいのです。

研究されていないということは
科学的ではないということです。

コミュニケーション能力
という物は、自然科学とは少し距離のある言葉であり、
エビデンスベイスドではなく、バリューベイスドであり、
人間の脳の中にある抽象的で、思弁的で、一定ではなく、
複雑で、目に見えず量として測りにくものなのです。

ただし、科学的に扱いづらいからといって、
その言葉がなくなるわけでもなく、
意義がなくなるわけでもありません。

「愛」という言葉は科学的には扱いにくいですが
でも「愛」という言葉はなくなりません。
「コミュニケーション能力」も心理学の学問的には
けっこうこの言葉を使っていると馬鹿にされやすい？のですが
だからといってこの曖昧な言葉が市民権を
得ているのには意味があるはずなのです。

そんなコミュニケーションについて
ちゃんと書いてある本がありまして、
こちらの本はとても良い本です。

コミュニケーションってなんだろう？
という疑問にしっかり答えている本は
いろいろ読みましたがほとんどありませんでした。

最近、引越しをしたのですが
本棚からころっと出てきて、
いまは久し振りに読み込んでいます。
良書は何度読んでもいいです。

ちなみにこちらの本は
実践では役にたたないので
あまりおすすめはできません(^^;
あと結構難しいです。

電車でパラパラ読める本ではないですが
学問的に興味がある方は
よんでみてもいいかもしれません。

私はコミュニケーションに関する
会社を作ったのですが
そもそも「コミュニケーション」という
言葉がなんなのか？？
起業する前に相当調べたのですが
ちゃんと書いてくれていた方が
いてとても感動したことを覚えています。

ちなみにアマゾンで調べたら
ことごとく中古で１円になっています。。。。
こんな名書なのに１円って！！！

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