映画のなかの〈鶉屋書店〉

まず告知。今日から28日のトークショーがウェブで予約できます。

第17回神保町ブックフェスティバル
大崎梢南陀楼綾繁トークショー
「本屋さんには謎がいっぱい」


10月28日(日)13:30〜
会場:岩波ブックセンター3階
入場無料


申し込み方法
(1)はがきに〒・住所・氏名・電話番号を明記して〒100−8502東京新聞広告局「本屋さんにはなぞがいっぱい」係へ
(2)同じくファクス03−3595−4877 
(3)東京新聞HP http://www.tokyo-np.co.jp/book/zinbocho/ で申し込み
いずれも応募は1枚または1回でお一人分。応募多数の場合は抽選。
締め切りは10/17日必着とします。


朝8時起き。西日暮里で少し仕事してから、日暮里から京成の特急で成田空港へ。時間が早いので、第一ターミナルの到着ロビーはまだ閑散としていた。ロンドンからの飛行機が30分遅れて着陸したので、旬公が外に出てきたのは12時半頃。元気そうでよかった。帰りのスカイライナーでは、ブリティッシュ・エアウェイズの悪口大会(機内食がマズイ、モニターが壊れてるなど)。


日暮里の〈又一順〉で昼飯。千駄木に寝に帰る旬公のタクシーに便乗して、西日暮里で降りる。銀行でまとまった入金を確認してホッと一息。午後は資料本を読んだり、メールを処理しているうちに時間が過ぎる。アクセス本の原稿、50人を突破した。6時前にいちどウチに帰り、寝ている旬公を起こして、協和会の蔵へ。芸工展恒例の「D坂シネマ」。主催は谷根千工房と映画保存協会。古いドキュメンタリーや短編映画を借り出して、上映する企画だ。最初に「さるかに」という岡本忠成演出の人形アニメ。動きがユーモラスでストーリーも明快。こういうの、久しぶりだなあ。子どももきゃあきゃあ云いながら観ていた。


次にニュース映画「東京レポート」から「東京の駐在さん」。1979年頃の撮影らしい。谷中墓地内の天王寺駐在所の桜さんという警官の一日を追ったもの。谷中の街並みや職人さんが映っている。なかでも、初音小路の入り口にあった〈鶉屋書店〉が一瞬映るのが貴重。小路の側にガラスケースがあり、その前に雑誌のワゴンが置かれていた。この駐在所と桜さんにヒントを得て書かれたのが、佐々木譲の『警官の血』だが、佐々木さんはこの映画をご覧になっているだろうか?


そのあと、「食肉衛生検査所」「食肉市場」の2本。昭和30年代の芝浦屠場の内部を撮影した、きわめて貴重な映像。ヨコで旬公が興奮している。お客さんに以前芝浦で衛生検査をやっていたという獣医さんがいて、解説してくれる。残りも見たかったが、時間がないので失礼する。われわれのために、撮影の順序を変えてくれた谷根千工房の皆様に感謝。「D坂シネマ」は12日(金)、13日(土)にも別プログラムで行なわれます。会場の蔵もいいトコロなので、ぜひどうぞ。詳細は以下を(http://www.filmpres.org/archives/166)。


9時に〈ブーザンゴ〉。第二回「不忍ブックストリートの茶話会」。今回は10人ほどで、新顔は3人。本の収納に貸倉庫を借りた男性がいて、盛り上がっていた。先日の助っ人作業に参加してくれた年上の男性とも話すが、あとでそれが「モンガ堂」さん(http://d.hatena.ne.jp/mongabook/)だったことを知る。何人か居残って、12時すぎまで話していた。ぼくが持ち込んだ《仁義なき戦い》のCD(テーマのメロディのバリエーションだけで30曲入っている)が、おしゃれな店内に響いていた。