ウオッカ,とうとうジャパンカップを勝つ!!

結局,勝っちゃった...

昨晩は,今日のメインレース ジャパンカップのことを考え悩みつつ眠った次第。

ウオッカは,ここを勝てば東京競馬場のG1の目ぼしいところを勝ったことになるのだが,今回はどうだろうか?
武豊からフランス人ルメール騎手に乗り替わったわけだが,その辺りが難しいところ。

ということで,手に入るだけの新聞を購入して『三紙殲滅』どころが,『七紙』くらいになってしまうも,結論は出ず。

悩みつつもホテルを後にする。
渋谷経由で新宿へ,コインロッカーに荷物を入れて,西口のヨドバシカメラへ。久々の一眼レフに高感度フィルムを入れて,バッテリーも新品に交換。コンビニで金を下ろして(競馬場にもATMがあるが大概,信じられないような長蛇の列である。それほど,馬券買いは計画性が無く,また現地にて種銭が切れてしまうことも多いのだ)と歩いていたら,全く知らない人から実にニコヤカに,『あ,随分お久しぶり』などと声を掛けられてしまう。この辺りが何とも新宿の油断ならないところ。

調布のところで乗り間違えた過去を踏まえて慎重に京王線に乗車。無事に競馬場着である。



久しぶりでもあるが,ちょっと場内を散策。



いやー,東京競馬場も随分オシャレなスポットと変貌したものですな。

空腹を感じたら,ちょうど12時半頃。そろそろ午後のレースが始まるか,というところであり,辺りを探すと『ペッパーランチ』のブースが目に入る。ここまで来て,ペッパーランチ,とも思ったが,食べている人の雰囲気が良さそうなので,ランチ弁当を購入して本馬場に出て,ど真ん中に座り,東洋一と呼ばれる府中・東京競馬場の直線400Mを眺めつつ昼食である。


この辺りから,ちょっと天気が思わしくない方向に...
かなり苦労して,余計な荷物を手荷物預かり所に入れて,カメラ2本のみ両肩から提げて場内を徘徊。やはりG1デーだけあって,かなりの人出ですな。
だが,今日はフィルムカメラの1眼レフを2本持ってきているので(1台は望遠レンズつき)人出に関わり無く,カメラスポットを得て写真を撮らなくてはならない!!

ということだが,JCの前々レース辺りで2Fのパドック展望所辺りに行けば,何とか良い場所がキープできると踏んで,まずは勝ち馬投票をすることに。
言うまでも無く,近年は馬券が複雑になっており,1-3着を全て当てるタイプ,1-3着に入る馬を順不同で当てるタイプなどもあり,当然1点では駄目なので数十〜数百パターンに渡ってマークシートにマークすることになる。このカード導入前までは,窓口のおばちゃんに『1-3 2000円』とか口頭で伝えており,おばちゃんがスーパーのレジみたいに打ち込んでいたのである。ところが,このマークカード方式になってから,手が震えるような,見るからに?ルコール中毒みたいな,ワンカップ片手に,みたいな方は,激減した気がする。手が震えていては,マークカードに記入が出来ないのである。この辺りから,競馬場内・場外ともにかなりオシャレな方向に転換して行った気がするのである。

能書きは良いとして,必死でマークに記入していると,隣のおばさんが何かインタビューのようなものに答えている。で,ふと見るとインタビュアーが外人さんであり,外人さんのイントネーションの日本語で『アナタは何を買いマスか?』みたいなことを聞いており,おばさんは『初めて来たので,よく分からないし,武豊を買おうかと思う』と答えておられた。次にこちらに回って来そうになったので,『こっちに振らないでくれ!!』と心中祈りつつ,全く知らぬフリをしていたが,後刻,武豊のブログを何気なく見ると,1番人気のウオッカに乗り替わった*1フランス人 ルメール騎手を追って,本国からドキュメント番組のクルーが乗り込んでいたらしい。
 当方そういうことが最初から分かっていたら,大いに出しゃばってやるところなのだが,この時点では,写真を撮るべくポジションを確保しなくてはならず,早くマークしなくてはと焦っていて,インタビューどころではなかったのである*2

ようよう勝負馬券を購入してパドックが見えるスタンドへ。前々レースの馬がパドックから出て行ってスタンドの場所が空いたのを見計らって,サッと場所を確保する。ここの時点でメインレースから1時間も前なので,誰も場所を取るなんて方は見当たらず,まあまあ良い場所をとることが出来た。
前レースの馬が出て行って,さてJCの馬が出てくる頃か,と思っていたら,パドック内でパチパチをフラッシュを光らせて写真を撮る人々が...。アンタら! 馬が嫌がるから,そんなことしたら駄目じゃない...。良く見たら,馬主関係者の皆様。原則的に,競馬の世界では馬主は一番偉いので何をしても許されるのであった。

そうこうしているうちに,JCの出走馬が登場。各馬の気配はどうか...?


一番人気は当然ウオッカなのだが,スタンドのあちこちからは,ウオッカ今一つの声が。

『なんか,ウオッカ元気が無いみたい』
『出来が今一つだな...』etc...


あちらの専門家気取りの客からも,こちらのアベックからも何となく,一様に『ウオッカ大丈夫?』の声が。

ああしかし,こういうときに決して迷ってはいけないのである(備考?を参照のこと)*3

自分的にも迷いに迷ったが,この時は自分としても,2連敗しているウオッカを中心に据えることがどうしても出来ず,海外実績のある,海外参戦馬のコンデュイット中心に買ってしまったのである。その理由としてだが,やはりウオッカの馬主,調教師,騎手の間に何か不調和があるような気がしてならなかったのでもある*4

写真を撮り終えるとほぼ同時に,観衆はドッと本馬場に移動しはじめる。それに乗って自分も馬場へ移るのだが,その間にお土産として頼まれていたウオッカの馬券を100円券で数枚購入した。恐らく,ウオッカ走れないのだろうな...と半分諦めの心境にて,しかし外れても欲しいという数名のために,慌しい中購入したのである。


ともあれ,レースであるが,以下の動画をご覧ください。


ということで,大狂乱の中,1番人気のウオッカ辛勝ということに。2着馬と並んだところがゴールだが,写真判定の結果 ウオッカが2センチ勝っていたということで,ファンにとっては冷や冷やながら,勝利ということになった。


当方としては,ちょっと落胆の帰り道*5客の反応を見ていると,なぜか皆さん何となくホッとしたような...そんな雰囲気があるのにちょっと驚く。

ウオッカ 最後に勝てて良かったね』

みたいな空気があって,何だかなぁ...という心情。

日頃なら『ウオッカの馬鹿野郎!! こんな時に走りやがって!!』の罵声などが聞かれてもおかしくないのだが,そうならないのである。

これがやはり,ウオッカの人気というか,人徳と言うか(あ,馬徳ですね)やはり奥深き馬なんだなあ,と思ったり。

ということで,また負け街道を歩いてしまったが(有名だが,スッテンテンになって競馬場を後にする時のその道すがらのことを『オケラ街道』という),次回!! 次回こそは!!と心に誓いつつ競馬場を後にしたのであった。

新宿から中央線に乗り換えて,秋葉原。ちょっと細かいものを買ってから羽田へ。

今回は,『東京散歩』という地元のお弁当を購入したが,飛行機の時間が迫っており,帰宅してから食したので画像は無しである。

競馬研究への道 完成まで まだまだ遠し....

自分撮りのJCの記録はこちら。いやー,今となっては懐かしい気すらする...
(手ブレ防止機能を使っているんですが,何せ場内,大変な状態ですので...)


(後日談)

ウオッカはレース中,鼻出血を発症し結局有馬記念に出られず

*1:ちなみにウオッカの元の騎手が武豊である

*2:後になれば,全くのハズレ馬券になるものをセッセとマークしていたのが今となっては実に情けない感じである

*3:昭和の終わりの頃に,大活躍した高本公男という馬券師がいる(現在その御曹司が馬券の本を書いたりしているようだが)。高本の本に『サラブレッドが死んだような目をしていたら絶対買いなのである(サラブレッドはかくも嘘つきな動物なのである)』とあったのを思い出すべきであった!!

*4:だが,特に馬主-調教師の間に不和があるなどという印象やら情報やらは是非とも買い!!なのである。シンボリルドルフという,ビッグホースがいたが,馬主 和田共弘と調教師 野平祐二との間には意見の不一致など,不協和音が年中ささやかれていたものであった。しかし!! 結果としてシンボリルドルフは7冠馬に輝いたのである!!

*5:思い切り外れているので...