私の青春とキリスト教(『講座:青年』第4巻「青春はどこへ」所収)第2回

今回もはじめに、藤原昭三先生の若き日の作品「中学生のスケッチ」を1枚収めます。




前回の第1回では、資料が出てきた青春時代の「牧師労働ゼミナール」の報告書を冒頭に収め、<現代の「雄鹿」たち>の箇所を掲載しました。

このゼミナールを企画した中心人物は、同志社神学部時代の数年上の先輩で、延原時行さんでした。彼は、私たちが大学を出て最初の任地に就いた時には、すでに兵庫県川西市で「加茂兄弟団」を創設し、自ら労働をしながら、「聖書を面白く学ぶ友だちづくりの実験」を始めていました。

そこで彼は、手作りの研鑽誌『雄鹿』や『BAMBINO』などを次々と刊行して青春しており、当時の日本基督教団も兵庫や大阪などの教区の関係者も、そうした冒険的な実験に対して、どこか共感できる創造的な空気も、息づきはじめていたように思います。



これはその『雄鹿』の第7号です。
延原さんの多くの著作は、英文も邦文も、数多くネットでも踊っていますから、お読みの方もあると思いますが、これら青春時代の作品も含めて纏められた作品をあげるとしますと、『対話論神学の地平―私の巡礼のなかから』(2006年、春風社)などはそのひとつで、間もなくこの夏、8月の終わりには、新著『あなとのいちばん近い御方は誰ですか―妻と学ぶ「ラザロとイエスの物語』(日本基督教団出版局)がお目見えします。


では、第2回目を掲載します。「新しい発見と出会い」の項です。







最後のところは途切れていますが、次回(第3回)に続きますので、よろしく。