大岡川桜まつり「夜桜上映会」with白井貴子

 横浜村は、かつて大岡川の河口に出来た砂州にあった寒村でした。今の「本町通り」がその中心。その砂州の内側の内海を干拓・埋め立てた所が、今の中区・南区の横浜中心部です。その大岡川沿いに桜が植えられ、今や花見の屋形船も出るようになりました。今日・明日は大岡川桜祭りで、川沿いの歩道に屋台が並んでます。シネマ ジャック&ベティも、京急日ノ出町駅近くの「桜桟橋・川の駅」の台船を舞台に、対岸の護岸にスクリーンを設置して「夜桜上映会」をやってます。
http://www.jackandbetty.net/yozakura2012.html
 今年は、日米桜寄贈100周年なんだそうです。そのとき資金をすべて負担したのが、ジアスターゼを発見して胃腸薬タカジアスターゼを商品化した化学者であり実業家でもある高峰謙吉。そして、高峰に「アメリカで日本の桜を咲かせたい」と話を持ち込んだのが、日本の桜をこよなく愛したアメリカ人ジャーナリスト「エリザ・シドモア」。その話は映画「TAKAMINE〜アメリカに桜を咲かせた男」で描かれているのですが、このたび、ミュージシャン白井貴子が初めて監督をして「エリザ・シドモア」の半生を描いた映画を制作中だということ。夏には公開予定らしいです。今回は、そのキャンペーンも兼ねて、プロモーション映像の上映と白井貴子トークと歌・・・というイベントでした。歌は映画「TAKAMINE〜」の主題歌「SAKURA SAKURA幸せの架け橋」。そのCDは開くとこんなふうに立体絵本になってます。さっそくサインしてもらってきました。
 ただ、何も知らずに夜桜見物に通りかかって、「なんか、やってるよ?」って立ち止まってみる人には、なんだかわからなかったんでしょう。だれかに進行役ボランティアを頼めばよかったのにって思いました。まぁ、いつもの「手作り感」でマッタリやってるのがいいと言えばいいのですが・・・。でも、せめて白井貴子さんの紹介をちゃんとする人がいたほうがよかったと思います。「夜桜上映会」始まりの言葉もなく、いきなり白井貴子本人がマイク持って、本題に入った説明はじめるから、「事前学習」してないと、そもそもなんで白井貴子さんが登場するのかもわからないでしょう。上映が終わったとき隣で観ていた夫婦が、「なんだ、映画の宣伝だったのか。こういうのって、NHKの1時間番組なんかでやりそうだよね。」「うん、NHKでやりゃいいんだよ。」などとのたまいながら帰って行きました。う〜ん、映画界を取り巻く厳しさを実感しました。「夜桜上映会」は明日の日曜日も19時〜20時やってます。白井貴子さんは明日も来ます。