震災作文に学ぶワークショップ&フィールドワーク

今日は、県立総合高校の夏期集中講座の講師に呼んでいただいたので、「関東大震災の震災作文に学ぶ」ワークショップ版をやってきました。これまでも、震災作文をつかった授業をやったこともありましたが、今回初めてグループワークをメインにしたワークショップを試みました。高校生21人対象で、グループディスカッションはなかなか積極的にとはいきませんが、予想外の反応も出てきたりして、おもしろかったですね。朝鮮人・中国人虐殺事件の様子が生々しく書かれている「震災作文」を教材にした取り組みは、これまでもいろいろ行われてはいるんですが、開発教育的に参加型学習の手法を取り入れるのは、おそらく初めての試みではないかと思います。具体的には、「被災して情報が遮断された中で避難している」という状態だと仮定して、カードに書かれた「ネガティブな情報」を次々の受け取ると、どんな気持ちになっていくかを、シミュレーションするアクティビティです。最後に、14枚の情報カードのうち、「信じちゃう情報」「信じない情報」ベスト3とそれを選んだ理由を発表して、全体でシェア。2週間後のDEAR(開発教育協会)「全研(開発教育全国研究大会)」の自社ラウンドでお披露目しますので、興味を持たれた方、ぜひ全研に参加して、私の自主ランドにいらしてください。申し込みは下記よりどうぞ・・・。
第30回開発教育全国研究集会|2012年8月4日~5日|開発教育協会
午後は、宝生寺から信愛塾へのフィールドワーク。暑い中、長い時間を歩いてお疲れさま。午後の講師は、もちろん後藤先生。宝生寺は、例によって蚊に襲われながらのレクチャーでした。それにしても、今年で関東大震災から89年・・・来年は90周年になるんですね。そこに向けて、「ワークショップ版・震災作文に学ぶ」を練り上げていかれたらいいなと、あらためて思います。