Sovereign-Wealth-Fundの略。政府系の運用ファンド。吉崎達彦は国富ファンドと呼んでいる。日経新聞では政府系ファンドと訳している。
膨れ上がった外貨準備を投資している中国や、石油の収入を投資している産油国等その運用資産は合わせると2兆5千億ドルに及ぶといわれる。*1内訳は中国3千億ドル、サウジアラビア3千億ドル、UAE9千億ドル、ノルウェー3千億ドル、シンガポール4千億ドル、ロシア1千億ドルなど。ブラジル、インドなどでも設立が検討されている。
2007年5月には中国政府がプライベートエクイティ投資で有名な米ファンド、ブラックストーンに30億ドル投資するというニュースが話題になった。
巨大な資産規模で世界経済に与える影響も大きいが、資産内容などが公表されているのはノルウェーのみであり、透明性は非常に低い。2007年10月のG7でもとりあげられ、運用資産や方針などの透明性を求めることで一致したと発表された。
*1:モルガン・スタンレーによる試算、2007年3月現在