人はどこまで他人に無関心でいられるのか?普段の生活の中で気づかないようにしている「人の怖さ」。それを教えてくれる漫画が、ヤマシタトモコ作『ひばりの朝』です。 ひとつの噂が、大きな崩壊へとつながっていく 中学2年生の手島日波里。彼女が「実父から性的虐待を受けている」との、噂が周囲の人間の耳に入ります。それにより、彼女を取り巻く人たちの環境は少しずつ軋みはじめ、そして最終的には日波里の足元にも崩壊のヒビが入っていくのです。 たった1つの噂が大きな波紋となって、日波里と周囲の人間の呼吸を奪っていきます。 たった1つの異変が、心をむしばむ 主人公・手島日波里は、中学生とは思えない肉付きの良さから、クラ…