ロシアの日本語教育はモスクワ、サンクトペテルブルク、ノボシビルスク、ウラジオストクを中心として広い領土に散在する各都市で基本的には大学の日本語学科で教えられているが、ペルミ、エカテリンブルグなどは例外である。 ロシアの学校は何を教えるかについて校長に大きな裁量が与えられている。ペルミ市立第2ギムナジヤのリュドミラ・スハノワ校長は初等教育からアジア諸語を教える必要性を認め、カリキュラムに日本語を導入した。私の在勤時は元モスクワ日本人学校のM教諭と千葉の日本語学校が派遣した教員が教えていたが、後者は教え方を巡って大きなストレスを抱えていた。 それは当然のことだ。大人に教えるのと子供に教えるのでは教…