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ケロール

読書

ケロール

けろおる

ジャン・ケロール Jean Cayrol (1910-2005)

フランス詩人小説家ボルドー出身。若くして詩人として出発し、第二次世界大戦中にレジスタンスに参加、強制収容所送りとなる。その体験から「ラザロ的人間」という形象を得、戦後フランス文学に多大な影響を与えた。「不在と拒否、無力と沈滞」の収容所的世界のなかで、登場人物は性格も戸籍も心理も情熱も記憶も持たぬ孤独な社会的不具者として愛とアイデンティティーを求め彷徨う。ロラン・バルトはそのようなケロール作品の特徴を通常の小説が出発点とする場所を作品の終末に置く、と評した。68年の五月革命以降は、幻想的だったり原初的であるような黙示録的物語を書くようになる。74年アカデミー・フランセーズ会員に選出された。