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コーンスターチ

コーンスターチ

こーんすたーち

:食材

とうもろこしでんぷんの総称で無味無臭の白色粉末。いろいろな形に姿を変え、食用、工業用、添加剤、医療用に活用されている。

製造法(コーンウエットミリング?)

まず原料とうもろこしを送風精選機、石分離機等でゴミを取り除き、0.25〜0.30%の亜硫酸水に浸漬する。50〜60時間経過すると、硬いとうもろこしは膨潤して軟らかくなる。この軟かくなったとうもろこしをグラインダーで磨砕し、大きな水槽中に流し込み、攪拌し液面に浮かんだ胚芽を取り除き、澱粉液をシフトして澱粉を沈澱させ、これを脱水機にかけて乾燥させる。

精製されたものは、水分22.2%、蛋白質1.2%、脂肪0.01%、澱粉85.2%、灰分0.37%

食用

各種食品の増粘剤、ボディ剤、安定剤として、ビール醸造用副原料として、冷凍食品の安定剤、結着剤などとして欠かせないものになっている。

例えば、パンの『ふっくらとした』弾力、軽い仕上りの食感維持は食パンづくりの際、小麦粉にとうもろこしの加工でんぷんを加えることで、その特性により『ソフトで軽い』、『もちもち感の強い』、あるいは『ソフトで切れのよい』、さらには『食物繊維入り』など、さまざまな特徴のパンを作ることに役立っている。

ケーキのスポンジ生地では、でんぷんが『フワフワ感』、オリゴ糖が『しっとり感』を同時に生み出すことで、今までは困難だった、相対する2つの要素の両立に役立ち、新しい食感を実現させた。

ビールでは、発酵原料として使われ、日本人の好む、『軽い・ドライ・スッキリした味』などを生みだしている。

 

工業用

工業用素材として製紙、段ボール、繊維、建材などの分野で広く利用され、特に、紙の内添剤、サイジング剤コーティング剤、段ボールの接着剤として使用され製紙、段ボールの製造に欠かせないものとなっている。

添加剤(糖化品)

でんぷん加水分解すると最終的にはぶどう糖になるが、加水分解の程度の違いにより得られる各種糖類は、主に甘味料として広く食品、飲料分野で使用されている。

「水飴」、「シロップ」は食品、飲料の甘味料として、また、「ぶどう糖 」は食品の甘味料のほか酒造用、醗酵培地用、医薬用など幅広い用途に使用され、「異性化糖ぶどう糖果糖液糖 、果糖ぶどう糖液糖)」、「高果糖液糖 」などは各種飲料、冷菓、製パンの甘味料として利用されている。さらに、生理機能や天然色素退色抑制機能をもつ糖類、苦味をもつ糖類など、特色ある各種オリゴ糖 は飲料はじめ食品分野全般で活用されている。

医療用

コーンスターチからはさらに高度な特性をもった製品が開発されている。輸液(いわゆる点滴液)用の糖質として高純度に精製されたマルトース麦芽糖 )やぶどう糖が、カロリー補給用の糖質の原料として使用されているし、包接機能をもつ環状オリゴ糖である「シクロデキストリン 」は安定化剤、粉末基剤、可溶化剤、乳化剤、消臭剤として、また、品質改善を目的として食品、医薬品化粧品農薬などさまざまな分野で利用されている。

また、「コーンスターチ」は飲み薬を錠剤の形にするために使われている。

理由として、

  1. 微量の薬品成分を包み込む
  2. 飲み込みやすい形にする
  3. 胃での分散を助ける

などがあげられる。

 そのほかに、「コーンスターチ」、「コーンスティープリカー 」が抗生物質発酵培地原料として、「シクロデキストリン」が医薬品の安定化剤や苦味の低減剤として、「オリゴ糖誘導体 」が臨床診断薬の原料として使われる。