昔のサッカー(トータルフットボール誕生より前)では、守備の人と攻撃の人で役割が決まっていて攻守どちらかをそれぞれが担当していた。今日のゲームは何人で守って、何人で攻めるかということが作戦であり、いかに守備の人を引っ張り出すかが戦術の要だった。フリーキックの直後など例外的に人が入れ替わることはあっても、原則は役割分担があった。そこでは古典的意味でスペースの概念は守備の人の不在である。 この古典的意味でのスペースをマクロ的スペースとして説明がなされる。そして今日においても、いかにゴールに近い位置でマクロ的スペースを創り出せるかが戦術の重要な要素である、と言う。 【 スペースをカガクする①“スペース…