人気のあった暴走族雑誌の「ティーンズロード」元編集長による、当時を振り返ったノンフィクション。ヤクザ専門ライターの鈴木智彦氏のお勧めだったため読んでみた。 レディースをフィーチャーした「ティーンズロード」はSM雑誌の別冊として始まり、当初はさほど部数が上がらなかったが、徐々に売り上げが伸びて結構な部数を出すようになったようだ。レディースに目を付けた編集長の慧眼と言うところか。 単に暴走族が目立つだけの雑誌ではなく、読者の多くにはヤンキーに憧れる一般少年少女もいたようで、お悩み相談の投稿コーナーがあったり、かつての深夜放送を思わせる展開だったようだ。30年ほど前のこととて、雑誌としては最後の黄金…