本の紹介文、ブック・レビュー。 通常はいわゆる新刊本について行われることが多く、読者の書籍選びにあたって参考に供する意味を持つ。
ニッポンの書評 (光文社新書)
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あらすじ・概要 今はイタリアの一部地域にあるバチカン。しかし元々は広い教皇領を持つ国家であった。フランス革命から、国民国家を目指したイタリア王国と対立。さらには無神論を唱える共産主義と対立しナチス政権に協力した。戦後、カトリックは人権思想との付き合いを変えていくこととなる。 バチカンの人道外交はなぜ始まったか 世俗政権はずっと宗教勢力から権力を奪おうとしてきました。 それは思想や信条の問題だけではなく、カトリックが教育、思想などのソフトパワーはもちろん、経済や社会インフラのようなハードパワーを持っていたからでもあります。中央集権を目指すうえで、カトリックが持っていた権益を奪う必要がありました。…
「ヤクザときどきピアノ」を読みました。 普段はヤクザに関する取材をしているライターの著者が、50歳を過ぎてピアノを初めて習い、最後は発表会に挑みます。 ヤクザ×ピアノの意外な組み合わせが独特で、良いハーモニーを奏でている一冊です。 ヤクザときどきピアノ 作者:鈴木 智彦 CEメディアハウス Amazon 何歳からでも学び始めてみる&「目標」があると強い 「練習」に対する考え方:毎日少しずつやる 「ヤクザときどきピアノ」まとめ 何歳からでも学び始めてみる&「目標」があると強い 作者がピアノを学びたいと感じたきっかけは、校了明けに観た映画で流れたABBAの 「ダンシングクイーン」が弾きたい! とい…
『DD(どっちもどっち)論 「解決できない問題」には理由がある』(橘玲,集英社,2024年8月26日)を読了した。 本書は,現代社会の対立構造や価値観の衝突を「DD 化(相対化)」という視点から読み解くものであり,政治,ジェンダー,倫理,社会制度など多岐にわたるテーマを扱っている。 ナショナリズムと「善悪二元論」の物語 エロティック・キャピタルと女性の選択肢 多様な価値観がもたらす行政の複雑化 「原因」を求める心理とメディアの物語化 マッチングアプリと恋愛市場の構造 日本で安楽死が議論されない理由 ランキング参加中読書 ナショナリズムと「善悪二元論」の物語 ナショナリズムというのは,「俺たち」…
前の記事で予告した通り、私にとっての「内田樹の時代」について書いてみたいと思う。とはいっても、私は決して内田樹の良い読者ではない。いっときは「日本の著述家の中ではピカ一だ」というくらい評価していたけど、それは大体2000年代の前半くらいまでで、2000年代の後半ではだいぶ評価を下げ、2010年代以降は「あの人もねぇ……昔は面白かったんだけど」というくらいの評価になり、そして読まなくなってしまった。なので、私がなぜそのように内田樹への評価を変えたのか、ということについて記したい。 私が一番最初に読んだ内田樹の本は「おじさん的思考」だった。おじさんが「おじさん」という言葉を入れたタイトルの本を書く…
こんにちは水野五郎です。 最近書評の記事を全然書けずに申し訳ございませんでした。 一応図書館に行くなど読書自体はしております。 さて、今回書評していくのは「小泉信三―天皇の師として、自由主義者として」です。 小泉信三―天皇の師として、自由主義者として (中公新書) 作者:小川原正道 中央公論新社 Amazon 大学教科書・専門書・医学書 専門買取サイト「専門書アカデミー」 px.a8.net ">小泉信三という人物を皆様はご存じでしょうか?私は恥ずかしながら本書を読むまで全く知りませんでした。慶應義塾で福沢諭吉の次に有名な方だそうです。 ja.wikipedia.org 小泉 信三(こいずみ …
おはようございます。 読書がライフワークになっている 医療業界のコンサルタント ジーネット株式会社の小野勝広です。 これからどんな時代になるのか? いったいどんな社会が到来するのか? 神様でもないかぎり、 誰にもわからないことだとは思います。 ですが、わからないから 何もしなくていいということではなくて、 やはりわからなくても わからないなりに何かをすべきだと思うのです。 それが将来的に必ずプラスになりますし、 何かをしておいた結果で人生は決まると思います。 そんなによいことばかりする必要はなく、 何でもいいからやっておく。 それに限るのではないでしょうか。 それをわかりやすく言い伝えてくれる…
考察する若者たち (PHP新書) 作者:三宅 香帆 PHP研究所 Amazon 私たちが暮らす現代の空気感は、まず言葉にならない感情として現れます。 そして、その感情が芸術やビジネスによって作品やコンテンツとなり、最後に、それらを言語化できる書き手によって整理され、社会に共有されるにいたります。 本書は、そうした現代特有の感覚を的確に捉え、言葉にした一冊です。 1.報われない社会のなかの「報われ消費」 著者は、現在「考察」が人気を集めている理由を、「意味のある時間」を求める現代人の感覚から説明しています。 現代では、作品やコンテンツは単に消費されるだけではありません。そこに解釈や推理を加えるこ…
また久しぶりのブログ記事である。今の20代から30代前半くらいまでの若い人に、内田樹という名前を出しても、どのくらい知っている人がいるだろうか。おそらく知らない人が大半で、「時々Xで変なこと言って軽く炎上しているおっさん」くらいに知っている人がいるならば、その人はまず上出来の部類だろう。例えばこんな感じ。 Twitter見ていると、日本がすごい勢いで沈んでいるのがわかります。止める手立てを思いつきません。とりあえず都市住民は里山にセカンドハウスを持って、食べるものを作ってください。ソ連崩壊のときに人民が飢えずに済んだのはダーチャ(菜園付き別荘)があったからです。 — 内田樹 (@levinas…
古事記と日本書紀 「天皇神話」の歴史/神野志隆光/講談社/1999 著者は日本の古典文学を専門とする文学研究者として知られ、古事記・日本書紀一体化して扱われることが多い「記紀神話」における『古事記』と『日本書紀』の(類似点だけでなく)差異について分析することを得意としている。文学研究者の視点から、古代史に係る重要事項(世界観、神話、中国との外交関係など)について、古事記、日本書紀の原典や史跡等に書かれた文字情報を参照しつつ、古事記、日本書紀に続く古文書、たとえば古語拾遺、先代旧事本紀の位置づけ、歴史的意味について、簡潔明快な見解を述べている。 記紀は、一般的には歴史書として扱われることが多く、…
おはようございます。 読書がライフワークになっている 医療業界のコンサルタント ジーネット株式会社の小野勝広です。 いつの時代でも、 いい点も悪い点もあるのが リアルな現実であると思います。 しかし現代社会では とにかく「二極化」が気になります。 そりゃ持つ者はいいでしょう。 でも持てない人はどうすればいいでしょうか? 自己責任と突き放すんですか? それでも同じ人間ですか? 別に理想論を言うつもりはありませんし、 いい人であろうとも思いませんけど、 グローバリズム以降の世界、 とりわけ日本は、 かなり危うい方向に突っ走ってしまっているように 強く危惧しております。 今回ご紹介する書籍は、 【 …