『完璧な小説ができるまで』(川崎七音,メディアワークス文庫,2023年6月23日)を読了。 想像力と没入感 創作の獣と自分自身 経験は血肉になる 小説の力と作家の覚悟 ランキング参加中読書 想像力と没入感 「僕は小説が一番,想像力を働かせられるから。どんな登場人物で,どんなシーンで,どんな会話か,頭の中で自由に想像できる。そういう楽しさがある」(22 ページ) 「ここにいることを忘れさせてくれるから。別にいまの自分が嫌いってわけじゃなくて,読んでいると自分以外の誰かの人生に入り込んでいる気分になれる。あの快感がたまらなく好き。一番強く没頭できるのが小説。文字だけで構成されてるから,壮一が言うよ…