特定業界をさす「○○業界」、あるいは「実業界」「産業界」といった複合語の一部で明治期から使われていた言葉だが、大正期あたりから、自分の属する業種(斯業)の意味として複合語でない「業界」という用例が出てくる。
現在、単に「業界」というと、マスコミ、芸能、ファッションなど、「軽薄短小」的要素の濃い特殊な業界を指すことがある。この場合、「ギョーカイ」と表記されることもある。「重厚長大」な業界、例えば鉄鋼業界などは、決して「ギョーカイ」とは表記されない。
公共的、非営利的業種を指しては使われない傾向にあるが、使われた場合は、自嘲的、あるいは比喩としての表現である。