日本の小説家。
1980年、山梨県笛吹市出身。千葉大学教育学部卒業。
2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞を受賞。2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞を受賞。
なお、ペンネームの"辻"の"しんにょう"は点二つ(綾辻行人に同じ)。小学校6年生の時に綾辻行人の「十角館の殺人」を読んで衝撃を受けて以来大ファンであると語っている。
こんにちは、読思堂(どくしどう)です! 今回は、最近読んだ『傲慢と善良』(辻村深月)についての感想と、読んで得られた学びをまとめてみました。 📖この本を手に取った理由 タイトルに強く惹かれたのが読むきっかけでした。「傲慢と善良」という組み合わせが興味深く、通常であれば「傲慢と邪悪」のように同じような印象の言葉を並べることが多いのに、なぜ相反するイメージの言葉を組み合わせたのか疑問に思いました。この対比の意図を知りたくて手に取ったのですが、読み進めるうちにその深い意味が理解できました。 📚本のざっくり内容 『傲慢と善良』は、現代小説で、主に人間関係や自己理解について書かれた本です。 ・対象読者:…
こんにちは新人ライターSです。5月も下旬に差し掛かり、来月は夏に突入しますね。そして梅雨にも入り気分が晴れない日が続きますが、そんな時はゆっくり読書を楽しむのもおすすめです。 今回は、好評の書評をやっていこうと思います。本屋大賞を取り、映画化もした辻村深月さんの「かがみの孤城」をご紹介いたします。幅広い世代から絶大な支持を得ている辻村深月さん。私も作家の中で好きな方の一人です。ぜひ最後まで読んでみてください! 辻村深月さんのプロフィール 辻村深月さんは、1980年2月29日生まれです。千葉大学教育学部卒業。大学卒業後は、甲府の県庁事務局で団体職員として勤めていました。社会人時代も小説を書き続け…
『教科書に載った小説』 今日は久しぶりに読書の話題です。最近読んだ本3冊について。 1冊目は「教科書に載った小説」というアンソロジー。あまり読まないタイプの本だが、ブックオフで安かったので買ってみた。中学校や高校の教科書に載った作品の中から、「面白い」を基準で編んだとのこと。収録されている作品は、下の13作品。読んだことのある作品もいくつかある。 収録作品 巻末に、中学校、高校の別。それから収録された年代が載っている。この本が出たのが10年以上前ということもあるが、昭和の終わりから平成の中頃までの教科書に掲載された作品だ。 それではピックアップして感想を。 『少年の夏』 よく引用される作品で、…
これを読んでくださっているみなさんはどこに住んでいますか?首都圏でしょうか?それとも地方の大都市?あるいは過疎地域かもしれませんね。 これを書いている私は関西地方の田舎に住んでいます。就職・結婚のため生まれた町をいったん出たものの、数年前に舞い戻って来ました。自分が通った小学校に我が子を通わせ、近所は昔からの顔なじみばかり。幼なじみのママ友もたくさんいます。最初から自分のことを認識してもらえている安心感があります。その一方で、本来なら必要のない場面(ちょっと入った店や美容院)でも、「どこの誰」と素性を明かさないといけないことにやはり違和感を覚えます。 私が感じる「安心感」と「違和感」はもしかし…
1/18(土) 10時に起床 予定がない休日は眠り過ぎてしまう ふわふわの敷きパッドと、ふわふわの毛布のサンドイッチから抜け出すのはレベルが高過ぎる 朝ごはんはスルーして、お昼は簡単に済ませる お餅は焼いて醤油をまとわせ、海苔を巻いて食べるのが好き お湯で茹でてきな粉砂糖で食べるのも大好きだけど、今年はまだやってないから近々やろう あとはお汁粉もしたくて、スーパーで簡単にできるものを買っておいた お餅のことを考えると心穏やかになる 夜は久々にお家カレー ストウブでつくる料理はレベルが一段階上がる気がする お肉はほろほろ、野菜もすぐに火が通る 1/19(日) 年末年始休みをとっていたインスタのア…
皆さん、こんにちは。 先週、六大学野球の観戦に神宮球場に参りました。 実はその前週にもパパ友と行ったものの、その時は結構席はスカスカ。しかし今回の試合は、(早慶戦ではないものの)慶應と早稲田のカードがそれぞれあり、前週とは比べ物にならない人出でした。神宮球場前は長蛇の列。 試合は、(応援席ではなく)一般席で見ていましたが、観客にもカラーがありますね。 慶應の応援の方(OB/OG?)は、静かに観戦しつつも、慶應の好プレーには万雷の拍手で、無言の圧、といった雰囲気を醸し出していました。中高年層が多い。一方、早稲田の応援の方は、着席と共に、いそいそとマルーン色のシャツやタオルをカバンから出し、装着。…
こんにちは。よろしくお願いいたします。📚 今回ご紹介する本はこちら!! 傲慢と善良 辻村深月著 傲慢と善良 (朝日文庫) 作者:辻村 深月 朝日新聞出版 Amazon ※ちょっとでも内容を知りたくない方は読むのをお控えください。 恋人がストーカーに追われて失踪する・・。 主人公 架(かける)はいなくなった恋人(真実)を探しはじめる。 序盤はどうなってしまうのか全くわからないストーリー。 まさかのファンタジーなのか??? 架が真実を探し、色々な人と出会う中でわかっていく真実の事。 ゴチャゴチャ色々な人が真実の事を話します。 あれ?あれれ?? 何を読まされているのか全く分からないアホな私。 中盤か…
「嘘つきジェンガ」 辻村深月
本記事では辻村深月さんの小説『この夏の星を見る』を紹介します。 この夏の星を見る あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 この夏の星を見る 著者:辻村深月 出版社:KADOKAWA ページ数:488ページ(単行本) 読了日:2025年3月7日 満足度:★★★★☆ 辻村深月さんの『この夏の星を見る』。 桜田ひよりさん主演で2025年の7月に映画が公開される。 あらすじ 茨城県の高校生で天文部員の溪本亜紗は、 コロナ禍で部活動も制限され、楽しみにしていた夏合宿も中止になってしまう。 渋谷の中学生・安藤真宙は、 二十七人の新入生のうち唯一の男子であることにショックを受け、 「コロ…
今回の読書感想文は辻村深月氏の「傲慢と善良」である。この本はとても、売れた本なので読んだことがある人も沢山いらっしゃるのではないだろうか? publications.asahi.com 個人的には興味ないのだけれど、映画化もされているようである。 辻村深月といえば、はじめて読んだのは高校生の時だっただろうか。「スロウハイツの神様」がとても印象に残っている。それ以来、何作も読んだけれど、どの本も素晴らしい。おそらく、ほとんどの作品が、ミステリというか、叙述トリックというか、一つ大きく展開を動かすトリックを潜ませている。それを、登場人物と共に体感できるような読書感が特徴だと思われる。それでも、ハッ…