英:reading diary
読書を通じた感想やメモを記録したもの。 本来は個人的な日記であったがWEBサイトやblogの出現によって表現活動の一部となっている。
松岡正剛氏による「千夜千冊」、らぶナベ@まろまろ氏による「まろまろ記」などが有名である。
昨日買った肉が、当初の想定とは違うものだったことに気がついた。薄切りの豚肉が必要なのに、とんかつ・ソテー用の厚切りを買ってしまった。献立のスケジュールが狂ってしまった。肉をたくさん食べよう週間だ。八百屋でレタスときゅうりとトマトも買い足す。 昼は相も変わらずお蕎麦。冷たい蕎麦から温かい蕎麦へ切り替えるタイミングを見計らっている。 午後はネット回線の調査。時間がかかった。 帰り道に見上げた空は高く、広く、気持ちの良い秋の青空だった。天高く馬肥ゆる秋だ。肉を食べよう。 買いすぎた夜には肉を食え。さみしい夜にはペンを持て。 『さみしい夜にはペンを持て』を読んでみた。主人公のタコジローがヤドカリのおじ…
娘の運動会を観に行く。コロナ以降、観覧は一人までだった運動会の規制が緩和され、夫婦での参加が可能になった。いい時間を過ごした。 妻とスーパーで買い物。肉を中心に食材を調達する。 そばを食べて出かける。店の掃除を少しだけして街へ。掃除ばかりしている。ちょうど読んでいた原研哉『低空飛行』に、掃除について言及された部分があった。 さしあたっては「掃除」である。人は掃除をする生き物だ。掃除は誰に教わることなく、あらゆる文化・文明においてそれぞれの方法で行われてきた。 出典:原研哉『低空飛行』 原はある仕事のなかで、世界中の掃除の情景を映像として集めたことがあるという。 集めた映像を数秒ずつ数珠つなぎに…
強きを扶け弱きを痛めつけるのがマスコミの本分ではあるけれど、先の霊感商法といい、ま近くは芸能界の性加害といい、じつにひどい。鉄面皮ぶりやらしたり顔のご託宣やら下劣な攻撃口調など、まるでヤフコメ程度ではないか。まあ、益体もないことは天下周知(同僚は「現代の床屋政談である」と警抜な評言をくだした)のヤフコメのほうがまだしも害毒は少ないかもしれない。悪臭は害毒ともいえるが。 なんて柄にもなく世相評判に及んだのは、 ★ドラウジオ・ヴァレーラ『カランヂル駅』(伊藤秋仁訳、春風社) が滅法面白かったから。ブラジル最大の刑務所につとめるお医者さんが見聞きしたことを書いている。なんだか話がつながらないようです…
インターネットの打ち合わせをした。マットの業者がセールスにやってきて、サンプルのマットとモップを置いて行った。モップで掃除をした。 スーパーで買い物をして帰る。掃除のNさんが来る日なので今晩の献立は餃子だ。月に二回、餃子の日がシステマティックにやってくる。娘にチョコあ~んぱんを買って帰る。私が食べてるのをみて、気に入ったようだ。最近、チョコあ~んぱんばかり買わされる。 さまざまな雑事の合間にマーセル・セロー『極北』を読み進める。そこで描かれる圧倒的な孤独に打ちのめされるような感覚を覚える。 もう長いあいだ、私は誰からも命令を受けなくなっていた。しかしどこか東の方にはまともな街がいくつか残ってい…
本屋を始めることにした。小さな本屋を。昨日が物件の引き渡し日で、これから内装やらなにやら進めていくところだ。 今日は保管してもらっていたテーブルを搬入してもらった。何もない場所にテーブルだけが来た。 帰りにショッピングモールに寄ってパンを買った。カルディを通ると、限定のフェルトバッグセットが売られていてかわいかったので購入した。10/1、コーヒーの日にちなんで商品らしい。 昼、パンを食べる。サンドイッチは、私の分はすでになく、具の入っていないパンの端の部分が一口だけ残されていた。仕方なくそれを食べた。ほんのり卵の味がした。 午後、スタバに行ってみたいという小学生ふたりを、妻がスタバへ連れていく…
読んだ本 梅棹忠夫『文明の生態史観 改版』中公文庫 (1998) 森下伸也/君塚大学/宮本孝二『パラドックスの社会学』新曜社 (1998) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 文明に関する本は教科書的で読んでいてつまらないことが多い。この本もその例外ではないかもしれないが、著者が実際に足を運んだ経験をもとに実態体験ベースで書かれているのでそこまで読みづらくもない。 本書を読むことで、歴史や文化にたいして自分とは違う考えを取り入れることができるのが良いところである。 自分…
「テディ・ゴー」 加藤実秋著 PHP研究所 クマのあみぐるみに宿ったベテラン刑事の魂。 暑苦しいオヤジだが操作の腕と刑事のカンはさすが。 日本語の乱れに厳しいところも好感が持てる。 シリーズ第1巻。
サンフレッチェ広島の試合を観に行く。今日はひとりで。対戦相手は名古屋グランパス。7月にサンフレッチェのエース森島選手が移籍したチームだ。いろいろな思いが交錯する試合になりそう。駅からスタジアムまで歩いていると雨が降り出した。雨雲レーダーによると長くは続かないようだ。レインコートを着て歩く。ポテりこを買っていつもの席に座る。雨の中、試合前の練習を観る。観ながら店の在り方・在り様について考える。 本来、美味い不味い、美しいということは遊びではない。なんならすべて遊びではだめなんだけど、今は不味いものを美味しいということが、まるで遊びのように、まあまあ簡単にできる時代だよね。デザインのコピーも口コミ…
読んだ本 森下伸也/君塚大学/宮本孝二『パラドックスの社会学』新曜社 (1998) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 今月一番に面白い本を発見してしまった。 これはとてつもなく刺激的な本である。素晴らしい。 矛盾をとことん掘り下げる内容となっていて、『倫理の道具箱』『哲学の道具箱』のように、矛盾の種類があらかじめ区分けされているので、気になるトピックを好きなようつまみ食いできるようになっている。 本書ではまず矛盾を因果関係の有り無しによって二つに分ける。 前者は自己言及のパラドックスであり(ラッセルのパラドックス)、後者は現象のスケールで発生す…
―借りてきた本リスト― ・「図解 世界史で学べ!地政学」 茂木誠 祥伝社・「脳には妙なクセがある」池谷裕二 新潮・「神の守り人 来訪編」上橋菜穂子 偕成社・「ハンチバック」市川沙央 文藝春秋・「神の守り人 帰還編」上橋菜穂子 偕成社 ―購入した本― ">・「完本 若き日の読書」池田大作 第三文明社・「完本 若き日の読書」池田大作 第三文明社 ">・「なかしましほのツイートレシピ」なかしましほ 主婦と生活社 ー読書のレビューー ・「脳には妙なクセがある」 全般概ね面白かったし、興味深く読ませていただいた。ただ、22章にごく一部、不愉快な表現があったのがトゲの様に抜けない。 ―――――――――――…
「老けない人」の習慣、ぜんぶ集めました。 (青春新書プレイブックス P 1205) https://amzn.asia/d/ejctGKX 【老けない人の習慣、ぜんぶ集めました。】 運動、食事、睡眠の基礎的知識と習慣が基本ですが、美容や思考法、脳の使い方に関する明日からすぐに取り組めることが満載で分かりやすい。おすすめです。 ●15分以上かけて食事を楽しむ人は老化のスピードもゆっくりになる。 ●日頃から減塩を心がけている人は顔がスベスベでシワ知らず。 ●ご飯や麺類よりも先に野菜を食べるだけのベジファーストは老化も抑えてくれる。 ●納豆やオクラ好きが老けにくいのはネバネバの水溶性食物繊維のおかげ…
群ようこさんの『忘れながら生きる 群ようこの読書日記』を読んだ。 作家による読書日記や書評を読むのが大好きな私は、真っ先に手に取った。 忘れながら生きる 群ようこの読書日記 (文春文庫) 作者:群 ようこ 文藝春秋 Amazon 時事ネタが古くて変だなと思ったら、本書は2000年に刊行された『生きる読書』を改題して文庫化したものだという。 本書には群さんの読書日記と共に、群さんがその月に購入した本と金額が掲載されているが、その冊数と金額がもう半端なくてビックリ! たとえばある月に購入した本を数えて、合計金額を計算してみたら、全部で42冊購入していて50310円プラス12.80ドルだった。(なん…
ノーベル賞の季節が来ました。文学賞に毎年のように村上春樹が候補として挙がっています。 ふと、思います。文学作品って、日本語と英語では印象が違うんじゃないかと思います。 例えば、川端康成 「雪国」 の冒頭 原作 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった 英訳例 The train came out of the long tunnel into the snow country これを紹介している向井万起男氏は 「名訳だ」 としています。(向井万起男著 私の読書日記(Ⅰ) 私は英語文の印象を語るほどの語学力はありません。 ところで、ノーベル文学賞の選考委員は村上春樹の作品を日本語で読んでいるので…
こんにちは、おくらです 本日から10月突入です。今年も残り3か月。毎日をしっかりと過ごし、今年を走り抜けようと思います。さて、本日は読書日記。 星 新一 著 「きまぐれロボット」角川文庫 中学生以来なので、約20年ぶりに星新一さんの作品を読みました。ショートショート。一編一編がとても読みやすく、かなりテンポよく読み進められます。そしてどれも面白い。読書をあまりしない友人にプレゼントしようと思い、購入したのですが、自分も読んでおこうと思い、もう一冊購入しました。おそらく、あまり読書をしない人でも、気軽に読み進める事の出来る作品だと思います。星新一さんの作品は中学生の頃に、頭の良い友人からオススメ…
【以前の記事はこちら】 www.yasuko659.com モーニングメソッドとは。 やり方はこんな感じ。 基本の60分コース 運動はすでに習慣化しているのでカウントしません。 ほとんどやっていることだった(汗)。 準備編があったんでした。 本日の結果。 モーニングメソッドとは。 上の記事でもちょっと触れていますが、9月に『人生を変えるモーニングメソッド』という本を読みました。 朝活の一種なのですが、6つのジャンルをバランスよく行う、というのが新鮮です。 これをするようになってからの著者の成長がすごい、ということで私もやってみたくなりました。 ――何でもやってみたくなるんですよねぇ。 「行動力…
欲望の資本主義3: 偽りの個人主義を越えて https://amzn.asia/d/6cJ3GGl 【欲望の資本主義3】 資本主義はたかがこの数世紀に生まれた概念で、決して永続的ではない。しかし現在存在する社会運営の手法としてベストではないが、ベターな手法である、と捉え天才たちが語っている大局観が最高で、知的好奇心をくすぐります。 ●GAFAは人の欲望に働きかけて大きくなった。雇用を創出しているようで破壊している。日本やアメリカには巨大になり過ぎた会社は分割してきた歴史がある。スタンダード石油やAT&T、鉄道会社など。 ●経済の目的は中流階級を作ることだ。ピータードラッカー。ごく僅かな巨人が富…
今日は無事図書館に行って予約図書を受け取ってこられました。 『図解 ミリオネーゼの手帳術』 佐々木かをり 著 2005年発行 株式会社ディスカバー・トゥエンティワン 読書記録をつけるとなると、本の装丁も載せたいところだけれど、厳密に言うと勝手に写真を載せるのはNG・・・ そのためだけにアフィリエイトやるのも何だか面倒で。 当面は書誌情報を書いてお茶を濁します😓 すごく薄い本だったので、読むと言うよりパラパラめくる感じ。 ★「実現までのステップが要ることは、それ自体時間を決めて書き込む」 (例えばゴールとして「誰かと素敵なレストランで食事する」があるなら、その相手候補に連絡を取る日時も決めて書き…
「このミステリーがすごい!」大賞受賞のシリーズ作密室狂乱時代の殺人読みました。 とても面白く一気に読んでしまいました。最後に物語を通じた作者から読者へのトリックがあり、これも面白く読ませてもらいました。 正直まったく気づきませんでしたね。 ただ、ネタバレするといくつか気になる点があったので、次回以降は科学考証を入れてはどうかと思いました。 前作の読書日記です。 kyoichirhokogajpemecha.hateblo.jp
こんにちは! 小町です。 読書日記 記念すべき第1冊目は、港かなえ『カケラ』です。 あらすじ ドーナツの穴 形作る「カケラ」 あらすじ 美容外科医の橘久乃は同級生の娘の死をめぐり、人々から話を聞く。証言が食い違う中に登場人物の自己正当化が見え隠れする、長編ミステリーです。 基本、プロローグとエピローグを除いて、関係者の語りが久乃とのカウンセリングのような形式で進んでいきます。事件の真相に近きながら、登場人物たちの「健康と美」について持論が展開されていきます。健康と美というテーマって、誰しもこれが正しいと自分自身で信じていることがあるんですよね。面白いです。 ドーナツの穴 小説のキーワードとして…
宇宙ベンチャーの時代~経営の視点で読む宇宙開発 (光文社新書 1246) https://amzn.asia/d/8TzeN9I 【宇宙ベンチャーの時代】 宇宙時代はもう幕を開けており、日本は宇宙ビジネスをするのに地理的にも恵まれている。2023年にも宇宙気球旅行へ行く人たちがいる。これはドンドン流行る。ワクワクする。 ●小惑星丸ごとお持ち帰り計画。貴重な金属を豊富に含有している。 ●3Dプリンタでロケットが製造されるとロケットを一気に安価に出来る。チタンが3Dプリンタで使えるようになりロケットへの応用が可能となった。 ●ロケットのコスト破壊。日本の主力ロケットH2Aで衛星を打ち上げるには10…
【255冊目】 【啓発】 【まんがでわかる LIFE SHIFT2】 【アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン】 構成も漫画で読みやすい。 主人公は平凡なサラリーマンである。会社の人事で海外に転勤の話が持ち掛けられた。 承諾すればほぼ出世コースの将来が約束されるが、断ればはみ出し組がほぼ確定する。 家族構成は、妻・娘(5歳くらい)。子供を学校に通わすことの問題もある。 悩み込んだある日、友人からライフシフトっていう言葉を聞かされる。 将来の人生設計、教育・仕事・引退という3つのステージが従来の考え方だった。 新たな3つのステージに考えををシフトする提示を受けた。 それは自分探し、自分でビジ…
田坂広志 人類の未来を語る https://amzn.asia/d/2MXfDyT 【田坂広志 人類の未来を語る】 今年イチの本当にすごい書籍だと思います。これは今後必ず語り継がれる日本の名著になると思います。これほど法則的に普遍的に哲学的に未来を語っている本は無いのではないかと思います。 ●欧州最高の知性と呼ばれるジャック・アタリ博士からのメールから本書のキッカケが生まれた。未来を予見する5つの法則の英語版を読んだアタリ博士から非常に感銘を受けたのでもっと詳しく話を聞きたいというもの。 ●未来を予見する方法として「ヘーゲルの弁証法」を用いることが最良である。加えて「SF的想像力」を用いる。無…
戦略は歴史から学べ 3000年が教える勝者の絶対ルール https://amzn.asia/d/8woHnfw 【戦略は歴史から学べ】 歴史を勉強する意味を、このようなところでも大切なものだと気付かされる。歴史は繰り返し、賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。 戦争や戦国武将の戦略が、現代の企業戦略と紐づけて説明して頂いているのが面白いです。 ●3000年間、歴史が裏づけている勝利の法則がある。大局的みて判断する。 ●弱者を分断し、団結する力を削ぎ、1つ1つ潰していく。古代中国の秦が実施した弱者分断戦略。 ●迂回戦略。既存の大手が弱い所で勝負する。強力なライバルは避けて最後に勝つ。 ●強かに勝つ…
『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』(小熊 英二):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部 FROM 日本が世界一「貧しい」国である件について 谷本真由美(@May_Roma) 祥伝社 2013/ 4/1 - いもづる読書日記 時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?国会議員に聞いてみた。和田靜香著 小川淳也取材協力 2021/9/5 左右社 - いもづる読書日記 「学歴エリート」は暴走する 「東大話法」が蝕む日本人の魂 講談社+α新書 安冨歩 2013年06月21日 - いもづる読書日記 小熊英二は社会学者なのか?歴史学者なのか?いずれにせよ、近現代の日本をターゲットに、「…