何も起きない夜、それでも僕は前に進んでいた。 GitHubに初めて自分のコードをアップロードし、GitHub PagesでURLを発行したあの夜。 右手の中指一本で、震えるようにして「公開」のボタンを押したとき、僕の胸の中には言葉にできないほど大きな高揚感があった。 「これで、僕の世界は外と繋がった」 「誰かが僕のコードを見て、何かを感じてくれるかもしれない」 そんな、気恥ずかしいほどの期待が、心の片隅に確かにあったのだ。 48歳、右手右足の麻痺。そこから這い上がろうともがいている一人の男が、中指一本で書き上げた模写コーディングの記録。それがインターネットという大海原に放たれたとき、小さな波紋…