村田沙耶香さんの小説が読みたいな、と思ったところに文庫新刊のお知らせがあり、さっそく「信仰」を購入して(全額ドコモポイントだけど)、読んだ。別世界に連れてってくれるような話を読みたくなると、頭に浮かぶのはやはりこの人だ。 作品の初出を見ると、海外がらみが多い。「生存」という作品は、米国の出版社の依頼で書いたものの原文(原文の初出は日本の文芸誌なのだが)。英国、ドイツから依頼された作品も収録されていて「世界のムラタ」ぶりが感じ取れる。 信仰 (文春文庫) 作者:村田 沙耶香 文藝春秋 Amazon 表題作の「信仰」。中学時代の同級生(男性)に誘われて出かけてみたら、「新しくカルト始めない?」。カ…