この話はもちろんフィクションなのだろうけれど、特殊詐欺の手法やそれぞれの役割、警察の動きなどがリアルに感じた。闇バイトや闇金、就職氷河期やコロナ禍で打撃を受けた人々、パパ活など、社会問題がふんだんに盛り込まれたかなり読みごたえを感じる一冊だった。 スウィンダラーハウス 作者:根本聡一郎 祥伝社 Amazon 【あらすじ】 フードデリバリーである場所に配達に向かったアオイは、正体不明の建物に軟禁され、強制的に特殊詐欺の「掛け子(被害者に電話をかけてだます役割)」にさせられる。闇バイトと知っていて参加した面々や保険営業中に巻き込まれた女性と、脱出不可能な部屋「スウィンダラーハウス」で掛け子として働…